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音楽大好き男の徒然なる日記

加山雄三さんがコンサート活動からの引退を発表(東京新聞記事より)

2022-06-20 | 音楽
東京新聞 2022年6月20日付記事
「加山雄三さんコンサート終了へ 「歌えるうちにやめたい」」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/184481


歌手で俳優の加山雄三さん(85)がコンサート活動を12月で終了することを
20日、所属事務所が明らかにした。
「歌えなくなってやめるのではなく、まだ歌えるうちにやめたい」との思いで本人が決断したという。

加山さんは2019年に腰を圧迫骨折し、同年のツアー中に軽い脳梗塞を発症。
2020年には軽度の小脳出血を起こし活動を休止したが、
そのたびに復帰してきた。
今年4月に85歳を迎え、アーティストとして満足のいくコンサートを提供し続けられられるか葛藤し、
終了を決めた。

9月9日に東京国際フォーラムでショーを開催、
12月の豪華客船「飛鳥2」での船上ライブが最後となる。

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・・・たいへん寂しい話である。

しかし、いつまでも、ましてや80代では「現役」では簡単にい続けられるものではない。
父の享年も80代後半だった。

だから、周囲から羨望のまなざしで見上げられているうちの勇退が「花」なのかもしれないし、
自分はその英断に拍手を送りたい。


あまり言いたくはないけれど、「年忘れにっぽんの歌」あたりの番組では、
常日頃ボイストレーニングや歌うことをしていない人が
テレビ番組に呼ばれただけでポンと出てきている人もいるが、
視聴者に共感と感動を与えられる人がどれだけいるだろうか・・・

テレビに出てくる事は、ファンでないうえに世代の違う人も観ているのだ。
そういう視聴者に歌を届けて、
「・・・誰、この歌手(何、この曲)? ・・・良いじゃない」
と言わせられる人こそ“プロ”だと思う。

だから、故人にはなったが
同じ世代のお客さんの拍手に感動して歌えなくなる人は
やっぱり“プロ”とは言えないと思います。

今、さだまさしさんや出川哲朗さんが海を見て思わず
「う~みよ~、お~れ~の~う~みよ~♪」(海、その愛 1976)
と口ずさんでしまうほど、自分の世代にも色濃く影響を与えている
“若大将”こと加山さん。

それだけに、彼の偉業だけでなく、
バブル時代の功罪や1970~’80年代の華やかだった文化、
そして親が身をもって悲惨な体験をしてきたから「戦争は絶対にいけないもの」という事も、
今の現役たち(特に50代)が語り継いでいく必要と責任があると思うのです。

親しみのない者が年金世代(65歳~)になると、聴こうとする側の「距離感」が段違いにできてしまう筈ですから。


加山さん、これからもどうぞお元気で。
今後もBSプレミアムの「百年インタビュー」などの機会がありましたら、思う存分メッセージを
語っていただきたいと思います。


加山雄三/海 その愛 (1976年)

  
作詞:岩谷時子
作曲:弾厚作
編曲:森岡賢一郎

歌詞:Uta-Net
https://www.uta-net.com/movie/818/



   ベスト盤なら、『グレイテスト・ヒッツ~Abbey Road Studio Mastering』(2010)でしょうか。

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余談:

長野県のもと音楽仲間だった施設オーナーへ

拓郎さんはついに現役引退を宣言しました。
悲しいけど、みゆきさんもコンサート活動は引退宣言をしました。

ほんとうに悲しいけど、次の世代へバトンを渡す時期が来ています。
ご自分の価値で仕切りたいのはわからなくもないですが、
従来のお客さんの高齢化と次世代のために
替えるべきものは替えていくべきでしょう。

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