東北地方太平洋沖地震は、天災であるが、福島の原発事故は、人災である。
火山列島日本という言葉で表現されるような日本に住む限り、地震とは向き合っていくしかない。
地球に住む限り、地震・津波・火砕流・土石流・台風・地滑り・鉄砲水・雪崩などの自然災害と対峙していかなければならない。
新聞に、「災害教育の成果があり、多くの生徒と児童が助かった地域があった」という記事があった。
人命ほど、尊いものはない。より多くの地域、職場、学校で災害教育と訓練の必要性を強く感じた。
日本国内の全ての地域、職場、学校での災害教育と訓練の実施を行政が主体となって推進していく必要がある。
長崎県でも、雲仙普賢岳の噴火、長崎大水害、諫早大水害などの大きな自然災害を経験している。
その際に、日本全国から多くの支援をいただいた。
過去に、社会的にこれほど大きな影響をおよぼした災害はない。
悲しい現実であるが、今回の震災を教訓として、今後の天災対策を考えていく必要がある。
そのためには、一日も早い復興が必要だ。被災地と被災者対策と平行して、日本経済の継続的な活動が求められる。
一方、福島の原発事故は、全く別問題である。この事故を天災として処理してはならない。
日本の原子力発電の割合は、30%程度と聞いている。
現在も事故が継続している状況であるが、原電事故処理は、相当の時間を要する。
今回の事故を今後の原子力発電のあり方として、日本国民の一人一人が考える機会とすべきである。
佐世保から最も近い原子力発電は、佐賀県東松浦郡玄海町に存在する。
佐世保駅からの直線距離は、わずか40㌔。日本国民の一人一人がこのように考えてから、原発の必要性を判断すべきときだ。
日本の原子力発電所の立地点
http://www.jaif.or.jp/ja/nuclear_world/data/f0301.html