じっとりべたべた、湿気は嫌だ。日本人でも嫌になってきます。梅雨。
天気予報で『梅雨』の名前の由来を聞きました。
大昔、干ばつでいつまでたっても雨が降らず、稲が枯れてしまうと、
収穫した梅を、竜神様に奉納すると
たちまち枯れた田畑を潤すように雨が降り始めたことから
“梅がもたらした雨”から 梅雨となったそうです。
梅の町に住んでるから妙に親近感のある話だ(笑)
こういう話は、結構好きで地元の昔話とか語り継がれてきた話は面白い
私が初めて聞いたのは、
母が幼いころ、ひいばあさんから聞かされていたという
『でしほしこぉほし』という話。怖い話です。
母曰く、ひいばあさんが、考えた話だろうというが、リアルで怖いのです。
では・・・・・始まり始まり・・・・
昔、ある家の裏に、大きな木があった。
大昔からあるという大木には、昔から神様が宿ると言われ
大木の下には、七福神の江別様が祀られた祠が一つ。
海沿いの漁師町ですから大木も江別様も皆が大切にしていました。
ある夜子供たちが月明かりに遊んでいると
大きな大木の枝葉の中から低い鳴き声が聞こえた。
子供たちはフクロウだろうと 気にせず遊んでいると・・・
声はだんだんと大きく鮮明聞こえはじめた。
『でぇしほしぃ~・・・・こぉほしいぃ~・・・』
大木の上で 大きな影が揺れ、さっきより大きな声で
『弟子ほしぃい~・・・・子ぉほしいぃい・・・・』
子供たちは、あわてて家に入り戸を閉め、布団にもぐりこんだ。
親が、子供たちの様子に驚き
「どうした?」と聞くと、子供たちは震えながら
「そこの大きな木の上から、鳴き声が聞こえる。弟子がほしい、子が欲しいって」 と言ったが
親たちは何も聞こえないと
「月がきれいで、静かな夜じゃねえか、フクロウの声でも聴いたんだろう」と笑った。
そのまま家族皆が布団に入り眠りについた。
すると、また大木の方からあの低い声が聞こえてきた。
『弟子ほしぃ子ぉほしぃ』『弟子ほしぃ子ぉほしぃ』『弟子ほしぃ子ぉほしぃ』
子供たちは耳をふさぎ布団にもぐりこむが、声はすぐそこまで来て 体の芯まで震わすように一晩中鳴き続けた。
夜明けとともに声は消えた。
子供たちは、夜の事を親に言うが、「夢でも見たんだ」と笑われるばかり。
昼になり、恐る恐る大木を見に行った。
だが、大木は何事もなかったかのように、太陽の光をうけ青々と風に葉を揺らして昨夜の出来事が嘘のように
美しく凛々しくそこに立っていた。
子供たちは、大婆に昨夜の出来事を必死に話すと、大婆はじっと笑うことなく聞き、
「・・・それは山の神様がこの木に降りてきて、弟子にする子を探していたんだ・・・声は子供にしか聞こえないと聞いたことがある。」
と話し始めた。
大婆も子供のころ声を聴いたそうだ。
月の明るい夜になると山から下りてきて弟子をさがし、子供をさらっていき山に籠るという・・・・
ーおわりー
という話です。聞いた時寝れませんでした(笑)
実際に、幼少期、母方の実家に行くと夜に山の方から 低い声で何かが鳴いてるんですから信じていました。
今は大木もないのですが・・・とても立派な気だったそうです。
木には穴が空いていて、毎年フクロウが子育てに来ていたそうです。
よく梯子をかけてヒナを覗きに行ったと母が話してくれました!
・・・・・ってあれ???(笑)
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