東京絵の具

日本国内の旅行地を掲載しています。

勝瑞城

2011年05月27日 | 徳島県
住所:徳島県板野郡勝瑞
備考:国指定史跡「勝瑞城館跡」

勝瑞城(しょうずいじょう)は、南北朝時代に細川氏が秋月城からこの地に守護所を移して、
以後、阿波細川氏の居城となったが、後に家臣の三好義賢に守護・細川持隆が謀殺されて
三好氏に実権が移ったが、引き続き細川氏が居城として使用した。

中世城郭としては県内では珍しい平城で、阿波の政治、文化の中心地として栄えた。
勝瑞は吉野川の本支流に囲まれ、水運の便に恵まれた土地で、畿内で活躍した細川、
三好両氏は畿内から多くの物資や文化をもたらし、四国を代表する都市として発展した。

天正10年(1582年)、長宗我部元親の侵攻を受け、三好長慶の弟・三好義賢の次男である
十河存保が讃岐国に敗走して、城は廃城となった。後に阿波国に蜂須賀氏が入府して、
城下の寺院や政権は徳島城に移されて、町は衰退した。

現在は、遺構の大半が失われ、土塁と堀の一部、三好氏の菩提寺見性寺が残るのみだが、
西隣の三好義賢の居館跡とみられる勝瑞館跡と共に国の史跡に指定されている。

勝瑞義塚碑

この記事についてブログを書く
« 加茂の大クス | トップ | 丈六寺 »