僕の細道

苦笑い

早朝、長久手町役場へ向かう途中に、目前で事故発生。
エアバッグが破裂し、煙があがるのが見えた。

小雨模様につき車間距離をとっていたので、巻き添えは免れた。
二次災害が起きぬように自車のハザードランプを点け、後続車両を止める。
先ずは、被害車両の日産ティアナの60代後半ぐらいの運転手の安全確認し安堵する。
加害車両トヨタイプサムから、50歳前後の運転手が飛び出してきた。
ティアナのドアは歪み、少し開いたドアをこじ開け、運転手を車外へ連れ出す。
三角掲示板の存在を運転手に尋ね、トランクを開け、取り出し、路上の設置する。
後続車両は止まったままで、渋滞は伸びつつある。
早く車両を撤去しなくては、朝早いとはいえ、たいへんなことになるのは想像できる。
小雨が振っているので、要援護者は目の前のマクドナルドの店内に避難して
もらい、店員に警察へ連絡するように手配をお願いする。


通りがかった長久手町防災訓練に向かう途中の消防自動車に乗る署員たちに
応援を頼み、イプサムを動かそうとするのだが、エンジンは掛かるが、
駆動しない。皆で動かそうとするもののフロントタイヤが曲がってしまい、
思うように動かせない。動きの悪い署員たちに、指示を出していく。
(指揮者がいないと動けないのか・・・)
消防自動車にワイヤーなどの有無を消防署員たちに尋ねるも、無いらしい。
これから防災訓練会場へ向かわねばならないので、急いでいるとのこと。
運転手の怪我状態を考えれば、ここに長居させる必要ない。
時間を考え、イプサムを動かすのを断念し、次にティアナを動かすことにする。
こちらはFF駆動なので、リアは軽いはず。
皆で持ち上げれば、路肩へ寄せることが出来るはずと、一致、協力し、
動かした。これで、一車線だが、通行は可能だ。

今度は、店内に待っているティアナの運転手の怪我の状態を見る。
自分の見立てによると、エアバッグ破裂による胸部打撲と事故による
軽いショックにより、少し気が動転している。
一方、イプサムの運転手は左腕の打撲程度で、平謝り状態で、
携帯電話で保険会社へ電話している。
消防署員たちは、訓練会場へ向かってしまった。
(少しは、怪我の状態などを確認していけよ・・・)

サイレンの音が、なかなか聞こえないので、イプサム運転手の携帯電話を
借り、警察へ連絡する。
長久手町から110番通報すると、名古屋の司令室へ繋がるらしい。
そこから、最寄の管轄へ連絡し、駆けつけるシステムだというのが判った。
あまりにも遅いので、事故により名古屋力石線に大渋滞が発生し、
たいへんなことになっていると、少し脅しておいた。
怪我人が居ることを伝えると、救急に連絡されていないことが判明した。
マクドナルドの店員に確認しても、119番通報をしていないことが判った。
慌てて、119番通報する。
すると、すぐに救急車がやってきた。
消防隊員に現状を伝えていると、パトカーが登場。
パトカーから降りてきた警官に現状を伝え、こちらは長久手町防災訓練に
行かねばならないので、この場を離れる旨を伝え、あとのことを考え、
名刺を渡しておいた。
再び、双方の運転手を視認し、自分の自動車へ向かう。
乗り込むとき、マクドナルドの店長らしき人が、お礼を言ってくれた。
車の時計を見ると、事故発生から30分経っていた。

長久手町からの帰り、信号待ちをしているとラジオの交通情報で、
「県道名古屋力石線、砂子交差点での事故発生により、渋滞が発生しています。」
「事故の詳細は不明ですが、雨中の運転を気をつけるように・・・」
と、呼びかけていた。
思わず、苦笑いしてしまった。
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