僕の細道

片付けボランティア

9時半に集合し、徒歩で被災現場に向かう。
今回集まったのは所属する災害ボラ団体から7名、一般ボラが3名、北区社協から次長と主事の2名。
それと、私で、計13名。

1件目の依頼は、寝たきり老人の居る和室が床上浸水となり、ベッドの移動、畳と濡れた家具、雑貨品の廃棄、畳を捲った後の板を干すことでした。畳は6畳和室2部屋分、片付けは物置部屋と屋外の納屋。

一昨日のボラ活動の手際が気になったので、差し出がましいですが割り振りをして采配をしてしまいました。流れとしては下記のような感じで進行しました。

≪事前準備≫
1.被災者の依頼の把握。
  ・移動したい物。・廃棄したい物。
2.移動したい家具のスペースを確保。
  ・導線の確保。
3.リレー要員の配置。順序決め。
  ・必要な箇所はブルーシートなどを敷く。

≪作業≫
4.手分けして作業を進ませる。





≪作業後≫
5.作業が終えたら、すぐに環境事業所へ連絡し、廃棄物の運搬を依頼。
  ・事前に手配済みなので、すぐに作業車がやってきます。
6.環境事業車が来るまでに、片付けボラ作業後の後始末。
  ・忘れ物の確認。手洗いなど衛生面を確保。
7.簡単にミーティングを行い、慰労と反省、次の依頼宅の打ち合わせをする。

1件目は、1時間ほどで終了しました。

2件目は、畳を上げて、床下を乾かすべく、板を外す作業の依頼でした。四輪車と自転車部隊に分かれて、2件目に到着し、早速、中身を拝見し、段取り決め。1件目と同様に、箪笥などの家具を他の場所へ移動させ、畳を廊下へ立て掛けました。ここは、1時間掛からずに終了。

昼食を近くの大衆食堂で済まし、2班に分かれて次の現場へ向かいました。私は肉体労働が多そうということで、独居老人女性の家屋での作業へ振られました。3件目へ3台(一台は社協の車)の車で移動。(自転車2台は1BOXへ入れました)



3件目は、床上浸水で通り沿いの部屋に敷いている床が無残な状態となっていました。家具類を隣の部屋に移動し、カーペットなどを取り除き、板をむき出しにして、乾かさせます。ここは、2日後に動かした家具類を元に戻しに、再び、ボラが入ります。ココでの作業中、家具を動かしたら、ミイラ化した干からびたネズミの死骸が出てきました。独居老人は、重たい物を運ぶことが億劫になるので、掃除が行き渡らず、結露から家屋が傷んでいるケースが往々にあります。今回のように水害で、家具類、床下がダメになったというより、以前から、進行していたと思われる状況がここでも把握できます。










ここも1時間ほどで終了。作業中、向かいの長屋から女性が覗かれ、「社協へ連絡したけれど、その後、何の手配もしてくれない」と、苦言が有りました。早速、周辺の被災状況を把握し、チラシを町内に配布できるよう、自治会長、組長に連絡を入れ、承諾を得る。その間に、その女性の母親が一人暮らししている家屋内を見せてもらい、作業手順、段取り、人員数などを決める。(私は勤務の都合上、片付け作業に加われない)ローラー作戦も終え、ミーティングを行い、15時に解散。
帰宅後、入浴し、汗を流してから家事に勤しんだのでした。(共稼ぎの身は多忙なんです)

今日の感想:
人数も必要だけど、段取り、采配次第で、作業は手早く進みます。周囲から、煙たがられるかもしれないけど、しっかり意見を伝え、自ら行動して、ひたすら汗を掻けば、周囲は納得してくれる筈です。きれいに片付いた現場、喜んだ被災者、疲れを残さぬように作業時間が短縮出来たこと、偏った役割が無く皆が参加できたこと、それらが物語っていると思います。

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