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【文庫版】小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない (角川文庫)

「【文庫版】小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない (角川文庫)」(大沢 在昌, 2019/02, Kindle版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NV7BC3C/ref%3Dcm_sw_r_tw_dp_BCXWX9P0XG95EFBR60CK

読了しました。
12人の受講生を相手に、作家である大沢在昌氏が、課題を出したり講評したりしながら、作家としての必要な技術について伝える好著です。
以下の note の記事が面白かったので購入して読んでみました。

「あなたの「デビュー」を後押ししてくれる本|大沢在昌著『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』|monokaki編集部|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。」
@monokaki_jp
#note
https://monokaki.ink/n/n0b689da8cb00


この本は10回に及ぶ講座の記録 + α で構成されています。

文庫版特別講義 大沢在昌&編集長座談会
主要新人賞リスト
まえがき
第一回 作家で食うとはどういうことか
第二回 一人称の書き方を習得する
第三回 強いキャラクターの作り方
第四回 会話文の秘密
第五回 プロットの作り方
第六回 小説には「トゲ」が必要だ
第七回 文章と描写を磨け
第八回 長編に挑む
第九回 ぎりぎりまで自分を追い込む
第一〇回 デビュー後にどう生き残るか
最後のアドバイス
講義の最後に
あとがき
文庫版のためのあとがき

この本が最初に出版されたのは2012年です。
2019年に文庫化されました。
この Kindle 版は、文庫版にもとづいています。

この本の中では、12人の受講生が1年間にわたり、著者の講義を受け、課題に挑んだり、その講評をうけたりします。
「文庫版のためのあとがき」に書かれているように、文庫版出版の時点で、受講生12人のうち5人がデビューし、4人が新人賞を受賞しています。
この本の内容については、当然賛否があるとは思います。
しかし、受講生たちが、その後どんな結果を出したか、それが、この本に書かれていることの評価の一端を示していると思います。

この本は縦書きで書かれています。
読み物としても面白いです。
なぜ面白いと感じたか?

わたしは小説を書いています。
いわゆる素人作家です。
本書に書かれていることは、わたしが小説を書く上で、いつも気を付けていることでした。
もちろん、それは気を付けていることであって、出来ていることではありません。
でも、我が意を得たりと、そう感じました。
本書を読んで自信を得ることができたのです。
だから、面白く感じた。
そう思います。

と言う事はです。
例えば、小説を書いている人で、本書の内容にピント来ない人がいたとしたら、そんな人は本書を酷評するかもしれません。

この本を手に取るような方は、たいていは作家志望の方でしょう。
ですので、そんな方々の、小説への取り組み方によって、本書への評価は分かれると思います。
とは言え、わたしのような小説書き初心者には、とても参考になり、背中を押してくれる本でした。
この本に出会えてよかったです。




書影は版元ドットコムより
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041077559

コメント一覧

yutaka_218375_tsujii
作家志望の初心者にはとても参考になり背中を押してくれる本です。
元気が出ますよ。
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