生きていますとさまざまな不足を感じます。
あれがない。
これがない。
ないのならばいっそのことないを楽しめばいいのではないでしょうか。
人生の極意とは味のないものを味わい、ないものはないと諦めてないを楽しむことだと思います。
私たちは、お金がない、健康がないと悲しみますが本当にそうでしょうか?
お金がないならお金と命を狙われる心配がありません。
お金がないから気楽に町を歩けたり、疑り深くなり人を必要以上に疑うこともないかもしれません。
健康がありませんと肉体に対しては、必要な治療は受けるけども肉体に執着をしない練習になるかもしれません。
健康がないので自分の体に注意がいって、逆に長生きするかもしれません。
ないならないなりに生きていけるものです。
むしろ、ないからよりよく生きられることもあるし、ないならないで苦労することもある。
今はないけどこれからどうなるかは誰にもわかりません。
生きてみないとわからないことです。
それにないから入るとも思います。
中身がないからいくらでも中身を入れられるのです。
もし、中身があふれるくらいいっぱいだったら中身は入れられません。
幸福も同じです。
幸福は楽しいものですが、今が不幸のどん底で幸福がなければこれから幸福を入れられます。
幸福が入る伸び代ばかりです。
握った手は開かないと新しいモノを握れません。
元々手が開いているからどんなモノも握れるのです。
ないことは不幸でも怖いことでもない。
ないとは人生の極意だと思います。
あれがないこれがないでいいじゃないですか。
世の中のどれだけの人がお金持ちになってお金持ちのまま死んでいくでしょうか?
そんなのごくわずかです。
お金持ちになったばかりかお金と命を狙われて死んじゃう人もいます。
健康がありませんと健康になりたいと焦るものです。
病気とは生まれたときから病気なんだと思い、病気とはこれから二人三脚で生きていけばいいのです。
健康が故に早死にする人もいるものです。
ないのですから慌てず騒がずほどほどに生きていきましょう。