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薬学生の箱庭

学内で落ちこぼれの薬学部生がCBT9割を目指す逆転劇&その勉強法

こんにちは!ゆのです!今回は薬学部のCBTの勉強法に関する個人的な備忘録を国試に向けて残しておこうと思います!(※勉強法のアドバイス等ではなく、あくまで一学生の備忘録なのであしからず)

また模試や定期試験の日程等から大学がバレるのを防ぐため、勉強の日程には若干の改変があります。

🌑大学3年生までの私のスペックなど

まずは私のスペック等を置いておきます。

経歴:鉄道がなくバスも1日3本しか来ない田舎の公立小→都市部の偏差値60台の私立中学→偏差値70台の同校高等部→偏差値60台の薬学部

・趣味は歴史/鉄道/野球観戦。コミュ障陰キャ。

・学内順位は1年:下位11%(秋学期に半数の科目で赤点) 2年:下位30%(1学期に全教科平均点未満) 3年:上位48%で、3年間の総合順位は下位31%

・高校までの得意科目:地歴公民/英語/生物 苦手科目(範囲): 数学/物理基礎/理論化学

・大学の得意科目:薬理/薬物治療/生物 苦手科目:有機/物理/薬物動態/製剤

・物凄く不器用で実習が大の苦手(操作の誤り等による実験やり直しや失敗を実習の度にやってる、パソコンと計算と機械に弱い、指南書を見ても薬包紙が折れなかった、実習の成績で最下位〜ワースト10位以内を9度も記録する等)

・とある同級生曰く「〇〇くん(※私)はクラスの女子から実習中何かしでかす要注意人物として知られている」らしい

…まあ、見ればわかると思いますが3年生の時の成績が比較的マシだった点と経歴以外は「コミュ障・計算に弱い・文系脳・成績不振・実習でも役に立たない」と「学内では」とにかく弱い立場だったわけです。

留年の心配をした事こそ無いですが、昔から慣れない事を上手にこなせない性分(塾の先生曰くスロースターター)という事もあって3年生の春までは定期試験の2ヶ月も前から計画的に勉強しているにも関わらず結果が出ない事が多く「このままではいかん!4年のうちに基礎学力をつけておかないと6年生になってから危ない!」とかなり危機感を持ちました。

🌒勉強の基本的戦略など

こちらは私が立てた勉強の基本的戦略です。

・CBTで8割を取ることを目標に4月から勉強をスタートする

・夏あたりまでは物理/化学/生物に集中する。

・参考書は「コアカリ重点ポイント集」と「コアカリマスター」を4月に購入して用いる

・最も苦手な科目である有機化学を真っ先に復習する

定期試験の際、3年の春までは講義資料を全て読み返してから過去問で演習をしていました。しかしこれでは効率が悪いと感じたため秋からは過去問3年分を見ながら講義資料1回分を復習(インプット)→過去問でその範囲を演習(アウトプット)→間違えた問題・分からなかった選択肢をもう一度インプットという勉強方法にシフトしたところ秋に急激に成績が伸びました。

そこでCBTも同じように問題集を見ながら参考書の1範囲を復習(インプット)→その範囲を演習(アウトプット)→間違えた問題・分からなかった選択肢をもう一度インプットという形で勉強しています。

🌓4月〜8月までの勉強の計画と体験受験の結果

こちらは4~8月の勉強の日程です。定期試験のある6月及び7月はCBTの勉強を中断しています。

また、苦手な有機化学と忘れやすい範囲である薬理に関しては春休み(=3月以降)にもぼちぼち復習していました。


大学の「CBT対策の科目&小テスト」に合わせて生物をやりつつ苦手な有機と物理を復習しています。物理はコアカリ、有機はブルース有機化学を使っています。

薬理学の循環器と骨・代謝系の範囲も復習しています(こちらは大学の講義資料を使用)。


引き続き同じ方針で勉強しています。苦手な製剤と試験が厳しい薬物動態学は長めに勉強期間を取っています。


夏休みは物化生のまだ終わってない範囲を中心に勉強しました。後半は体験受験の対策なんかもしています。


こちらはCBT体験受験の結果です。



春学期の成績が上位2割程(推定値)と過去最高に良かった事から勢いづいたまま受けた体験受験は、185点/217点(得点率85.3%)学年の上位7%程度の成績でした。

次の模試に向けての勉強計画ですが、思ったよりも早く8割に到達したので今度はCBTで9割を目標に勉強することにしました。

情報系薬学、薬物治療の一部範囲、ゾーン3は直近の定期試験の貯金で解きましたが、10月の薬ゼミ模試の頃には忘れている事が予想されたので9月の間にコアカリで衛生(特に健康の方)と法規を復習することにしました。

実務は次の模試までに復習している時間がない上に他の科目と内容が被ってる事が多く後からでも間に合うと判断したので後回しにしました。

反省点ですが、学生によって問題の内容・出題される順番がバラバラだという事を知らず自分が試験開始直後にメモ用紙を使って計算問題を解いていたら周囲のから絶え間なくマウスのクリック音がして(え!?この計算問題そんな一瞬で解けるやつだっけ??)といった感じで混乱してしまった事です。

結局ゾーン1を一通り解き終えるまで混乱状態でした。落ち着きを取り戻してから解答を見直したら間違ってる箇所が大量にあって自分でもぞっとしました。

🌔9月の勉強と第1回薬ゼミ模試の結果

9月の途中から大学でOSCEに関する実習が始まり多忙&疲労と戦いながらの勉強になりました。

実習が始まってからはダラダラしないようその日やる勉強の内容はやや少なめにし、その代わり集中して取り組むことにしました。

9月〜薬ゼミ模試までは物理、化学、生物を完成させつつ先述の通り健康と法規の勉強を進めました。

物理は9月の1週目〜2週目、化学は3週目、生物は4週目に復習しました。また模試に備えて薬剤・薬物治療を数日かけて復習し、日程には書いていませんが情報も模試の前々日と前日に合計1時間ほどで軽く復習しました。



薬ゼミ模試の結果は以下の通りです。



得点は267/310点(86.1%)で、全国順位は42位(学内5位)でした。正直体験受験よりも1問1問が普通に難しかったです。勉強した科目の殆どで成績がアップしたという点、及び学年最底辺からここまでになったという点では個人的にかなり満足な結果でした。

反省点は実務を定期試験以来触れておらずすっかり忘れてしまっていた点と、薬剤(特に製剤の方)に関して自分の思ってた以上に知識に穴があった点です。

🌕10月の勉強法と第2回薬ゼミ模試の結果

OSCEの練習に加えて11月の定期試験の勉強の必要があり、尚更多忙になりました。CBTの勉強は

・薬剤→化学→物理→生物の順で週末に1科目ずつ復習

・まだ勉強の済んでいない実務を復習

・他の科目は様子見

という方向になりました。10月の途中から11月は定期試験のためCBTの勉強は中断しています。因みに定期試験の結果は嬉しい事に春学期に引き続き上位2割台(推定値)と良好でした。

追記(23/04/16):4年生の年間順位(定期試験)は上位17.3%でした。やはり3年生の秋に自分に合った勉強法を見つけられた事が大きかったです。



こちらが第2回薬ゼミCBT模試の結果になります。得点は276点/310点(89.0%)で、全国68位(学年5位)でした。




ゾーン1の難易度が明らかに前回より強化されていましたが、ゾーン2とゾーン3は前回の模試とそう変わらない難易度・問題傾向だと感じました。

模試の結果の分析ですが、ゾーン1の点数は下がったものの前回の模試のときよりは勉強していた薬剤、実務、健康の得点が伸びた事や元々得意だった薬理・薬物治療で満点をとった事で全体的な点数が上がったという感じです。

反省点は定期試験との兼ね合いで物理と生物を1ヶ月ほど勉強出来ず模試当日の受験開始直前に軽く見返す程度になってしまった事もあり、この2科目の一部知識があやふやになってしまっていた点です。

🌖12月のOSCE後〜1月の勉強

ラストスパートということで、ゾーン3を中心に勉強しつつ化学→物理→薬剤→生物→情報→病態・薬物治療→薬理の順に復習していきました。

OSCEが終わるまでは自宅でも学校でも練習で忙しいためCBTの勉強は中断することにしました。

実習が大の苦手な私にはOSCEが苦痛過ぎて本番まで毎日ストレスで胃が痛くて食欲もなく勉強どころではありませんでしたが、OSCEが終わってからは次第に落ち着いて勉強に取り組めるようになりました。



🌗CBT本番

薬学共用センターとの規約で問題の詳細については書けませんが、体験受験を受けていたおかげで体験受験の時よりは落ち着いて解けたと思います。

これまた共用センターとの規約で学生に点数は開示されない(合否のみ知らされる)のですが、CBT本番は体験受験の時よりは手応えがあって分からない問題も各ゾーン10問以内でした。

🌘科目ごとの勉強法など

こちらは科目ごとの勉強法に関してです。

<ゾーン1>

多くの人が苦手とする範囲で、平均点も低いです。下級生の時に勉強した範囲が多く、分野によってはすっかり忘れてしまっていたため「コアカリ重点ポイント集で勉強してから問題集を解く」のサイクルで復習した科目が多かったです。

〜化学〜



〜物理〜



〜生物〜



<ゾーン2>

ゾーン2と3は3年生から4年生で勉強した範囲が大半なので、製剤学を除いて基本的に「先に問題集を解いて理解状況を確認してから重点ポイント集で勉強する」という手順で復習しました。

個人的には単にCBTで6割取るだけなら勉強量・暗記量が点数に即効で結びつくゾーン2と3を優先的・集中的に勉強するのが良いと思います。

〜病態・薬理・薬物治療〜




〜情報〜



〜薬剤〜




<ゾーン3>

ゾーン3は衛生と薬事法規をしっかり覚えれば後はOSCEでやった範囲や他科目のまとめ、常識的な問題が多いため点数を稼ぎやすい範囲だと思います。

〜基本事項〜

一般常識で解ける問題が多くて覚える事が少なく、問題も10問しかないので多分3日間で計8時間ほどしか勉強してません。「コミュニケーション」関連は初見では絶対に解けないのでちゃんと覚えました。

〜衛生〜



〜薬事法規〜




〜実務〜





さて今回はここまでです!最後までありがとうございました!

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