京葉５市議会議長連絡協議会議員合同研修会が市内で開催されました。京葉５市とは、千葉市、船橋市、市原市、八千代市、習志野市のことです。講師は、日本テレビ報道局解説委員（経済全般・社会保障担当）、社会保障改革推進検討会議・産業構造審議会委員の宮島香澄さんです。「人口減少社会における女性の活躍」をテーマに講演されました。
内容は、日本の人口減少の現状（少子化は経済社会問題、人口減少、自治体消滅、共に働き子育てできる支援、働き方改革の必要性、男性の育児参加、非正規雇用の未婚率）、女性の活躍が経済成長に直結（制度や保育園を整え就労につなげる。組織の意思決定や経営に加わる。中堅企業における女性活躍のメリット、40代50代の女性の再雇用）、女性活躍・先端企業の悩み（組織の男性モデルの限界、管理職の少なさ、女性の昇進意欲の変化、多様な人材を生かす）、男性も女性も地域で活躍（長期的視野を持った保育支援、男性やシニアの活躍）といったものです。
内閣府や経済産業省などのデータをもとにして話がされています。最後のほうでは企業内保育や地域の中での世代間での支え合いの必要性が述べられていました。質疑応答の中で感じたのは、国の予算の「選択と集中」「優先順位」のスタンスの方です。女性の活躍を阻んでいる政治をやはり変えていかなければなりません。男女賃金格差や昇進昇格差別の是正、非正規と正規の均等待遇、所得税法56条廃止による自営業・農業労働の正当評価、妊娠出産への不利益な扱いの是正、長時間労働の是正、育児・介護休暇制度の充実、保育の保障・学童の充実、貧困と格差の解消・シングルマザーへの支援、選択的夫婦別姓制度の導入、セクハラ・パワハラ防止とDV被害防止・被害者支援制度の充実、検診・健診充実・出産費用の軽減、政策・意思決定への参加など取り組むべき課題が数多くあります。これらをみても政治の責任は大きいです。
日本共産党は女性の人権が尊重され、いきいきと活躍できる社会をめざして頑張ります。
