今日は、「巨大地震・災害への備えを考える-東日本大震災が明らかにしたもの」「自治体防災計画の考え方・つくり方」と題して、神戸大学名誉教授の室崎益輝(むろさきよしてる)氏の講義(午前午後とも)です。
冒頭、「人間でできないことは予防原則で」「正しくリスクを理解して、正しくリスクに備えること」と、災害対策への基本的な視点が話されました。これまでの大震災からの教訓を概括的に午前中は報告され、午後は「地域防災計画」についての講義。地域防災計画の作成には議会として直接関わることはできません(特別委員会で意見は述べることができますが)。
自治体がやることは示されていても具体的にどう進めるのかが書き込まれなければ、絵に描いた餅となってしまいます。これまでも応急対策が中心だったものから、予防対策・復興対策を充実させることを具体的にする必要があるという指摘はその通りです。さらに、現場・現地主義で当該自治体職員が被災者と向き合えない状況をつくらないようにする、現場を良く知っている者の判断に任せる、国や県など上部との連携がうまくいっていないなど、災害時における自治体のマネージメントの重要性にも触れられました。
すべてを消化するのには時間がかかるかもしれませんが、そのエキスだけでも今後の議会での取り組みに活かせればと思いました。
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