夕焼け

よくある話です。

落陽 爪

2022年01月02日 | 音楽



歌:吉田拓郎
作詞:松本隆
作曲:吉田拓郎
夜の帳りも 冬枯れた部屋
君はプツリと 爪を切ってる
肩を丸めて まつ毛を伏せて
深爪したら あとで痛いよ

夜 爪切ると 不幸になると
旧い言わざ 聞いたことある
昔 女は身を守るため
爪をのばして いたんだってね

別れを切り出す一瞬前の
夜はこんなに静かなんです
別れを切り出す一瞬前の
夜の背中が こわいんです

音もたてない 電気時計は
馬鹿ていねいに 時を刻んで
狂いもしない 時計みたいに
君はだんだん つまらなくなる

無精なぼくを 床屋に行(ゆ)かせ
綺麗さっぱり 毒気を抜いた
君が磨いた ピカピカの床
愛が滑って 自業自得さ


別れを切り出す 一瞬前の
夜はこんなに静かなんです
別れを切り出す一瞬前の
夜の背中が こわいんです

落陽
歌:吉田拓郎
作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎
しぼったばかりの夕陽の赤が
水平線から もれている
苫小牧発 仙台行きフェリー
あのじいさんときたら
わざわざ見送ってくれたよ
おまけにテープをひろってね女の子みたいにさ
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻るたびに 陽が沈んでゆく

女や酒よりサイコロ好きで
すってんてんのあのじいさん
あんたこそが正直ものさ
この国ときたら
賭けるものなどないさ
だからこうして漂うだけ
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻るたびに陽が沈んでゆく

サイコロころがしあり金なくし
フーテン暮らしのあのじいさん
どこかで会おう生きていてくれ
ろくでなしの男たち
身を持ちくずしちまった
男の話を聞かせてよサイコロころがして
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻るたびに 陽が沈んでゆく
戻るたびに陽が沈んでゆく

















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