録音状態がとてもよく、内容は面白い。難しい専門用語や業界用語なども少なく、さくさく起こせる。……そんな「おいしい」仕事の打診が来たら、飛びつきたくなるのは当然のこと。
普通の仕事で、最初にざっと起こした段階を50とすると、わたしたちは通常、そのあと何度も聞き直し、読み直し、調べ物をしながら100を目指します。
それがおいしい仕事だと、最初にざっと起こしただけで、80~90の原稿ができてしまうのです。聞き取れなかった個所はないし、調べてウラを取らなければならないものもない。
「この仕事は、おいしいぞ」と最初からわかっていたら、おいしいものはたくさん味わいたい。普通の仕事より多めに受注をしたくなります。
おいしい仕事を「おいしい仕事」と思って受注すると、「どうせ、さくさく起こせるし、聞き直しにそんなに時間がかからないから……」と心のどこかに気の緩みができてしまいます。
そして、気がつくと、締め切り間近。
「どうしよう。聞き直す時間がない!」
でも、ざっと起こしただけで90くらいの原稿ができています。
聞き取れなかった個所はないし、ウラを取らなければならないものもないんだから……。
「えいっ! このまま納品しちゃえ」
普通の仕事なら80~90で「よくできた」レベルでも、「当然100が来るだろう」と思っていたところに90がくると、「あれ?」と思ってしまうもの。
ほかの人たちはみんなきれいに完食をしているだけに、食べこぼしのあるお皿は妙に目立つんだな~。一応全部食べてはいるんだけど、どこか汚い。
おいしい仕事は、そりゃ楽かもしれないけれど、楽をしていいというものではありません。
おいしければおいしいほど、食べこぼしは目立つのです。
「慌てて食べました」というのは、バレバレ。
以上、自戒をこめて……。
普通の仕事で、最初にざっと起こした段階を50とすると、わたしたちは通常、そのあと何度も聞き直し、読み直し、調べ物をしながら100を目指します。
それがおいしい仕事だと、最初にざっと起こしただけで、80~90の原稿ができてしまうのです。聞き取れなかった個所はないし、調べてウラを取らなければならないものもない。
「この仕事は、おいしいぞ」と最初からわかっていたら、おいしいものはたくさん味わいたい。普通の仕事より多めに受注をしたくなります。
おいしい仕事を「おいしい仕事」と思って受注すると、「どうせ、さくさく起こせるし、聞き直しにそんなに時間がかからないから……」と心のどこかに気の緩みができてしまいます。
そして、気がつくと、締め切り間近。
「どうしよう。聞き直す時間がない!」
でも、ざっと起こしただけで90くらいの原稿ができています。
聞き取れなかった個所はないし、ウラを取らなければならないものもないんだから……。
「えいっ! このまま納品しちゃえ」
普通の仕事なら80~90で「よくできた」レベルでも、「当然100が来るだろう」と思っていたところに90がくると、「あれ?」と思ってしまうもの。
ほかの人たちはみんなきれいに完食をしているだけに、食べこぼしのあるお皿は妙に目立つんだな~。一応全部食べてはいるんだけど、どこか汚い。
おいしい仕事は、そりゃ楽かもしれないけれど、楽をしていいというものではありません。
おいしければおいしいほど、食べこぼしは目立つのです。
「慌てて食べました」というのは、バレバレ。
以上、自戒をこめて……。