中野好明のゴルフ-グリーンサイド

ゴルフ リポーター歴35年の中野好明が思いつくままに話す独り言

頭と運

2009年06月29日 10時53分14秒 | Weblog

テレビのゴルフ解説者で設計家でもある大西久光氏は、
 プロゴルファーで大成するには、心技体、それに頭と運が必要、
そういっていますが。

昨日の石川遼が勝った全英への道、ミズノよみうりオープンは、
 そんな頭と運、それを感じた試合でした。
多くのゴルフファンは、ご存知のように、

大会最終日、11番ホールを終った時点では、石川遼が15アンダーで、
 2位の金亨成に5打差をつけて首位独走、
コースに足を運んだ誰もが、遼くんの勝利を信じて試合を楽しんでいたはずです。

でも、プロに聞くと勝ったと思った瞬間から、プレッシャーを体に感じると言うのです。
 プレッシャーを感じるとフットワークが鈍くなります。
腕の振りは、そのままですからボールが予定より多くフックがかかります。


もしかすると、遼くんも、楽観的なギャラリーの雰囲気に飲まれ、一瞬勝った、
 そう思ったのかもしれません。
しかし、次の12番ホールに悪夢が待っていたのです。

そのパー4で遼くんは、ドライバーで二発のOB、次のショットもフックして左のラフ、
 上がってみれば、7オン2パットの9ストローク、せっかくの5打のリードを
すべて使い果たし、10アンダーで金と並んでしまったのです。

前のホールで二発のOB、次の13番のティーショットが不安になるのが、
 ゴルファーの当然の心理、
しかし、そこは201ヤード、パー3のショートホール。
 ドライバーショットは必要ありませんでした。

神が、ドライバーショットの不安を忘れさせる、しばしの時間を与えた、
 そんな感じがしたのです。
そのパー3を金のボギーに対し、パーで切り抜けると。

これまで誰よりも多い練習量が、自信を復活させる裏づけとなりました。
 「これまでの練習は、こんな窮地を乗り切るため」
そう、思って次の14番ではドライバーを振り切ったと思います。

その後は、立て続けにナイスショットを連発、
 圧巻は、16番パー5のイーグルです。
セカンドショットをグリーン横まで運びましたが、ピンまでは約35ヤード。

これを寄せに行くと、強めに入ったインパクトでしたが、
 ボールはピンに当たってカップに入ったのです。
勝負運がない選手ですと、ピンに当たっても横に3メートルも弾かれたかも
 知れません。

18番ホールも、2打差のリードがありながら果敢にツーオンを狙ってバーディ。
 ジャンボや青木が言うように、
「2打差あったら、安全にパーで逃げ切り。そう思うんじゃなく、
 そこでバーディを取って3打差で勝つ」
そう思う選手じゃないと、大成はしないよ。

心技体、それに頭と運、大西久光氏の言う、スター選手の要素を全て
 持っているのが石川遼、そう感じるですが、願わくば、その対抗馬が欲しい、
日本のプロゴルフ界です。

 

 


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2 コメント

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Unknown (ツネさん)
2009-06-30 20:06:03
7月2日ザ、サイプレスでゴルフ4団体コンペで大西久光様とプレー予定です、中野様のこのブログの話しておきます、又10月27日28日にサイプレスで関西ゴルフ練習場連盟アマチュア選手権を開催します。
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ご挨拶 (中野 好明)
2009-07-01 14:52:20
ツネさん

大西さんは、尊敬、信頼している方ですから、宜しくお伝えください。
それにしても、名コース、サイプレスで
プレーとはうらやましい限りです。
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