金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

◎ 本日は大納会!

2014-12-30 15:43:17 | お金


30日の東京市場は、日経平均株価が前日比279円07銭安の1万7450円77銭と、大幅続落して今年度の取引を終了した。

ギリシャの政局不安を受けてリスク回避姿勢が強まり、朝方から売りが優勢。

午後に入ると年末年始の休場を控えて、利益確定の売りが広がり下げ幅を拡大、一段安で年内の取引を終了した。


東京商品市況の大納会は、東京金12月限が前日比22円安の4,588円、東京白金12月限は同17円安の4,737円で終了。

前日の海外市場では、ギリシャの次期大統領選出に向けた最終投票で承認に必要な賛成票を獲得できず、年明けに解散総選挙実施の見通しとなった事で、ギリシャの政局に対する不透明感から、安全資産としてNY金、白金共に買われる場面があった。

ただ、米国市場入り後は、ユーロに対するドル高が圧迫要因となり、NY金、白金共に大幅に売られる展開となった。

この為、東京市場では夜間中盤以降売りが強まり下値追いとなったが、終盤にかけては買い戻しに値を戻す展開となっていた。

本日の日中取引では、時間外取引の反発を受けて下落幅を縮小する動きとなったが、年末を控えて上値も重く、金、白金共に値を戻しきれずに終了となった。

東京ガソリン7月限は、前日比1,460円安の59,650円と再び60,000円を割込んで終了。

夜間取引中盤までは買いが優勢となり、前日比プラス圏で堅調に推移していたが、NY原油がユーロに対するドル高を背景に、5年8ヶ月ぶり安値で終了するなど下げ足を速めた為、東京ガソリンも売りが膨らんだ。

日中取引開始後は、60,000円を挟んだもみ合いになっていたが、午後に入り時間外取引が下げ足を早めた事から、下落幅を拡大して終了した。


本日の日中取引で年内の取引は終了。

年明けは1月5日(月)の朝9:00からスタートとなる。

日本が連休中も米国市場は1日と土日以外は動いており、3日分の入電が1/5の取引に反映されるので、年明けの市場動向には十分注意を払いたい。


尚、本年度中は同ブログをご愛読頂き、誠にありがとうございました。

来年も出来る限り、更新出来るようようがんばりますので、何卒宜しくお願い致します。

それでは、皆さん良い年をお迎え下さい。


◎ 市況ニュース ドル円は、120.30円近辺で小動き。

2014-12-29 15:59:05 | お金


29日の東京市場は、日経平均株価が前日比89円12銭安の1万7729円84銭と反落して終了。

前週末の海外株高や円安進行を受けて大幅続伸して始まったが、海外勢の動きが鈍く買い一巡後はやや伸びを欠く展開になっていた。

午後に入ると、都内在住の日本人男性がエボラ熱感染の有無を検査するとの報道が嫌気され、手仕舞い売りが加速、一時300円近い急落となった。

しかし、売り一巡後は米景気に対する楽観的な見方や、政府日銀による政策期待感などから下落幅を縮小して終了した。

アジア株式市場では主要株価指数が、一部市場を除き概ね堅調に推移。

中国株は続伸。

上海総指数は、前営業日比0.37%高で終了。

保険や不動産の大型株が、相場全体をけん引した。

ドル円は120円台前半でもち合い。

前週末の米国市場でNYダウが4営業日連続史上最高値を更新した事にサポートされ、ドル買い・円売りが優勢となった流れが継続。

東京市場開始後は、日経平均の上昇にも支えられ、午前中には一時120.60円近辺まで上昇した。

ドル買い一巡後は120円台半ばで小動きとなっていたが、午後に入り日経平均株価が急落するとドル円も一時120.18円程度まで下落。

その後、日経平均が下落一服となった為、ドル円も下げ渋って値を戻し、120.30円近辺でのもち合いとなっている。

ユーロドルは、前週末の海外市場では、ECBが来年1月にも追加緩和に踏み切るとの観測からユーロ売り・ドル買いが優勢となっていた。

ただ、東京市場入り後は、下げすぎの反動からユーロの買戻しが優勢となり、水準を切り上げる動きとなっていたが、本日予定されているギリシャの大統領選出に向けた第3回投票を控えている事から、上値を追う向きは限られている。

ユーロ円は、東京市場開始後はユーロドルの反発や日経平均株価の上昇を眺め、一時147円手前まで上昇するなど堅調に推移していたが、午後に入りドル円や日経平均の下落になびき、急反落となった。

16:30現在、ドル円は120.30円近辺での出合い。

ユーロは、対円で146.63円近辺、対ドルで1.2187ドル近辺での出合いとなっている。

本日は、ギリシャ大統領選第3回投票が行われ、結果が注目される。

この後の欧州市場及び米国市場では主だった経済指標の発表は予定されていない。(了)







◎ 市況ニュース ドル円は、120円台前半で方向感に欠ける動き。

2014-12-26 15:52:32 | お金




26日の東京市場では、日経平均株価が前日比10円21銭高の1万7818円96銭と小反発して終了した。

前日の欧米市場が休場で手掛かり材料に欠ける中、主力株が利益確定の売りの押され、小幅に続落して始まった後は低調な商いの中、前日終値近辺で軟調な動きとなった。

また、寄り付き前に発表された本邦11月鉱工業生産・速報値は、前月比-0.6%(予想+0.8%)と低調な内容となったものの、相場への影響は限定的だった。

ただ、午後に入ると年末高値への期待感から買われてプラス圏に値を戻し、小幅ながらプラス圏を維持して終了となった。

アジア株式市場では、香港など一部市場が休場。

中国株式市場は大幅続伸して終了。

上海総合指数は、前日比2.77%高と続伸して終了。

前日に続き、中国の銀行の預貸率の規制緩和を受けて金融株が買われ相場の上昇を先導したようだ。


ドル円は、120円台前半で横ばい。

クリスマス休暇明けの東京市場では、取引開始前にドル買い・円売りが優勢となり、120.40円程度まで上伸する場面もあった。

ただ、東京市場開始後は伸び悩み、利益確定やポジション調整のドル売り・円買いに押され、120.20円近辺で小動きとなった。

午後に入ってからは、日経平均株価の底堅い動きが支援材料になったものの、本日も一部欧州主要市場が休場となる事から上値も重く、引き続き120.20円付近でのもち合いとなっている。

ユーロドルは、海外勢の市場参加者が少なく流動性が低下している事から、方向感に乏しい動きとなり、東京市場開始後は狭いレンジでの横ばい推移となっている。

ユーロ円も、ドル円やユーロドルの動向を眺め、動意薄の展開が続いている。

16:30現在、ドル円は120.24円近辺での出合い。

ユーロは、対円で146.80円近辺、対ドルで1.2207ドル近辺での出合いとなっている。

本日も英、独など一部市場が休場。

欧州時間及び、米国市場では主だった経済指標の発表は予定されてない。(了)


◎ 東京金の展開予想

2014-12-26 13:53:49 | お金




前日の夜間取引は米国市場が休場となった為、材料難から4,540円前後での極めて狭いレンジでの小動きに終始。

本日の日中取引は、取引再開後の時間外取引の上昇を受けて、夜間終了時点から10円程度上昇して始まった後も、時間外取引の一段高を眺め、4,570円台に値位置を切り上げている。

時間外取引の上昇については、特段の材料は見当たらないが、クリスマス明けの東京市場で、堅調に推移していたドルが取引開始後売られた事や、時間外での海外原油の上昇を受けて買われているようだ。

東京金も13:50現在、4,577円まで上昇したが、為替がやや円高に傾いている為、今の所上値は限定的。
 

東京金は17日に4,460円まで下落後、戻り歩調となり9日に4,624円の戻り高値を付けた。

ただ、NY金が今週に入ってドル高や米株高を嫌気して、やや下げ足を速めた事で伸びを欠き、その後は概ね4,500円台で神経質な動きとなっている。
 

この後の展開だが、大納会(30日)までは明確なトレンド形成には至らず、概ね4,510~4,610円の100円程度のレンジ内でのもち合い推移と予想している。

ただ、ドル円の上昇スピードが鈍化している事や、米株高、ドル高基調の継続により、ドル建ての金は軟調推移と見ている為、戻り売り有利と予想。

引き続き、4,630円程度までの上昇は想定しておきたいが、短期的には4,580円近辺及び、4,600~4,610円近辺で上値は抑えられると予想する。

下値支持線は4,535円、4,510円近辺と見ているが、年末年始の連休を控えているので、出来るだけ短期トレード主体で、利食い優先で臨みたいと考える。(了)

※このレポートは将来の見通しの適確性、あるいは収益性を保証する ものではありません。各トレーダー及びレポートの
読者は自己責任で 取引してください。



◎ 市況ニュース ドル円は上昇一服。120円近辺での動き。

2014-12-25 16:16:01 | お金




25日の東京市場は、日経平均株価が前日比45円48銭安の1万7808円75銭と反落して終了した。

短期的な過熱感に加え円安進行が一服となった事から、朝方から利益確定の売りに押される展開となった。

ただ、本日の米欧主要市場がクリスマスで休場となる事から、積極的な売買は手控えられ、6営業日ぶりに反落して終了となった。

アジア株式市場では、香港、韓国などの主要市場が休場。

中国株式市場は上海総合指数が、前日比3.39%高と大幅反発して終了。

中国人民銀行による、預貸率規制の緩和報道を受けて金融株が買われ相場を牽引。

午後に入ってからも騰勢は衰えず、上昇幅を拡大して終了した。

ドル円は上昇一服。

前日の海外市場では、米新規失業保険申請件数の改善された内容や、米長期金利の上昇を受けて120円台半ばに水準を切り上げる場面もあったが、クリスマス休暇を控えて、上値を追いは限られ、ドル買い一巡後は120.40円近辺で小動きとなっていた。

東京市場開始後は、本邦実需筋によるドル売り・円買いや利益確定やポジション調整のドル売りに押される展開となり、120円台前半に水準を切り下げる展開となった。

日経平均株価が冴えない動きになった事も、ドル円の上値を重くしたようだ。

夕刻にかけては、米欧市場の休場を前に、ポジション調整のドル売り・円買いがやや優勢となり、120円割れを試す動きとなっている。

ユーロドルは、前日の海外市場では、最近の一本調子の下げに対する警戒感から利益確定やポジション調整のユーロ買い・ドル売りが入り堅調に推移。

ただ、引き続きギリシャの政局不安が意識されていたことから、上値の重い展開となっていた。

東京市場に入ってからは、ポジション調整のユーロ買い・ドル売りが強まり、上値を追う展開になっている。

ユーロ円は、東京市場開始前から、ドル円の下落になびき軟調な動きとなっていた。

東京市場開始後も、日経平均の軟調推移やドル円の下落を眺め、146円台半ばから後半で上値の重い展開になっている。

16:50現在、ドル円は119.99円近辺での出合い。

ユーロは、対円で146.74円近辺、対ドルで1.2225ドル近辺での出合いとなっている。

本日は、米欧主要市場共にクリスマスで休場となる。(了)