28日の東京市場は、本日で年内の取引を終了する中、13:15現在日経平均株価は前日比70.18円高の10,393.16円と続伸して推移している。
東京株式市場も本日で大納会を迎えるが、一段の円安を好感し、一時1年9ヶ月振りに10,400円台に乗せ年初来の高値を更新して推移している。
27日の米国市場では、NYダウが米財政の崖問題の協議への懸念を受けて、一時前日比約150ドル安まで売り込まれた。
その後、米下院が30日に議会を再開すると報じた事で下落幅を縮小したが、結局、小幅ながら4営業日続落で終了するなど引き続き軟調な動きになっていた。
しかし、ドル/円は昨日のNY市場で、安倍新政権への政策への期待感等から86円台に円安が進行。
更に本日、朝方に発表された11月全国消費者物価指数が、前年同月比-0.1%(予想-0.1%)と2カ月ぶりにマイナスとなった事から、日銀への金融緩和圧力が強まり83.63円程度まで円安が進行した。
この為、新政権に対する期待感や、為替の大幅な円安を受けて、日経平均は輸出関連株を中心に買い進まれている。
アジア株式市場では、主要株価指数が軒並み上昇して推移している。
中国株式市場でも上海総合指数が、前日比0.33%高と反発して推移している。
ドル・円は、13:55現在86.42円近辺での推移。
利益確定のドル売りにやや小緩むも、引き続き円安基調は継続している。
ユーロは、対円では、ドル・円での円売りに引きづられて114円台半ばで堅調に推移しており、対ドルでは東京市場入り後は持ち合い推移となっている。
欧州債務問題がひとまず落ち着いた動きになっており、米国の財政問題やドル・円の動きに影響される展開になっている。
14:00現在、ユーロは対円で114.45円近辺、対ドルで1.3242ドル近辺での推移となっている。
商品市況は、為替の大幅円安進行を好感して軒並み上昇している。
金は、14:00時点で前日比49円高の4,629円近辺と大幅上伸。
一時は4,645円と年初来高値近辺まで上昇した。買い一巡後は連休前と言う事もあり、上昇幅を縮小しているが、午後に入っても底堅い動きを続けている。
ガソリンも、14:00現在前日比410円高の71,980円前後と昨日に引き続き大幅上昇している。
27日のNY市場では原油の2月限が前日の大幅高の後の利食い売りに0.11ドル安と小安く終了したが、為替の大幅円安に加えて、現在取引中のNY原油時間外取引が前日に比べて0.42セント前後反発しており、ガソリンも利食い売りをこなしながら底堅く推移している。
本日の米欧市場では、仏7~9月期GDP、イタリア中長国期債入札、米12月シカゴ購買部協会景気指数、米11月中古住宅販売保留件数指数の発表が予定されている。
さて、本日大納会で商品市場も日中取引で年内の取引終了する。
日本市場は6連休となり、日本の連休中には米国の財政問題が協議される予定となっている。
また、年明け4日から東京市場は新年の取引を再開するが、米国市場は土日、1/1は動いており、また4日には雇用統計が発表される。
2013年の相場動向を占う上で、年明け取引開始早々に大きな動きが出る可能性もあるので、波乱の幕開けの可能性もありうるのではないだろうか。
それでは皆さん、本年度中は本ブログをご愛読頂きまして誠にありがとうございました。
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