金・隗よりはじめよ  

金を中心とした金融マーケットの動向を、毎日の市況から、筆者の個人的な相場観をもとに解説していきます。

大納会の市況

2012-12-28 13:21:03 | 日記


28日の東京市場は、本日で年内の取引を終了する中、13:15現在日経平均株価は前日比70.18円高の10,393.16円と続伸して推移している。

東京株式市場も本日で大納会を迎えるが、一段の円安を好感し、一時1年9ヶ月振りに10,400円台に乗せ年初来の高値を更新して推移している。

27日の米国市場では、NYダウが米財政の崖問題の協議への懸念を受けて、一時前日比約150ドル安まで売り込まれた。

その後、米下院が30日に議会を再開すると報じた事で下落幅を縮小したが、結局、小幅ながら4営業日続落で終了するなど引き続き軟調な動きになっていた。

しかし、ドル/円は昨日のNY市場で、安倍新政権への政策への期待感等から86円台に円安が進行。

更に本日、朝方に発表された11月全国消費者物価指数が、前年同月比-0.1%(予想-0.1%)と2カ月ぶりにマイナスとなった事から、日銀への金融緩和圧力が強まり83.63円程度まで円安が進行した。

この為、新政権に対する期待感や、為替の大幅な円安を受けて、日経平均は輸出関連株を中心に買い進まれている。

アジア株式市場では、主要株価指数が軒並み上昇して推移している。

中国株式市場でも上海総合指数が、前日比0.33%高と反発して推移している。

ドル・円は、13:55現在86.42円近辺での推移。

利益確定のドル売りにやや小緩むも、引き続き円安基調は継続している。

ユーロは、対円では、ドル・円での円売りに引きづられて114円台半ばで堅調に推移しており、対ドルでは東京市場入り後は持ち合い推移となっている。

欧州債務問題がひとまず落ち着いた動きになっており、米国の財政問題やドル・円の動きに影響される展開になっている。

14:00現在、ユーロは対円で114.45円近辺、対ドルで1.3242ドル近辺での推移となっている。

商品市況は、為替の大幅円安進行を好感して軒並み上昇している。

金は、14:00時点で前日比49円高の4,629円近辺と大幅上伸。

一時は4,645円と年初来高値近辺まで上昇した。買い一巡後は連休前と言う事もあり、上昇幅を縮小しているが、午後に入っても底堅い動きを続けている。

ガソリンも、14:00現在前日比410円高の71,980円前後と昨日に引き続き大幅上昇している。

27日のNY市場では原油の2月限が前日の大幅高の後の利食い売りに0.11ドル安と小安く終了したが、為替の大幅円安に加えて、現在取引中のNY原油時間外取引が前日に比べて0.42セント前後反発しており、ガソリンも利食い売りをこなしながら底堅く推移している。

本日の米欧市場では、仏7~9月期GDP、イタリア中長国期債入札、米12月シカゴ購買部協会景気指数、米11月中古住宅販売保留件数指数の発表が予定されている。

さて、本日大納会で商品市場も日中取引で年内の取引終了する。

日本市場は6連休となり、日本の連休中には米国の財政問題が協議される予定となっている。

また、年明け4日から東京市場は新年の取引を再開するが、米国市場は土日、1/1は動いており、また4日には雇用統計が発表される。

2013年の相場動向を占う上で、年明け取引開始早々に大きな動きが出る可能性もあるので、波乱の幕開けの可能性もありうるのではないだろうか。

それでは皆さん、本年度中は本ブログをご愛読頂きまして誠にありがとうございました。

来年も引き続きご愛顧の程、宜しくお願い致します。

良いお年をお迎え下さい。

市況ニュース

2012-12-27 15:52:39 | 日記


本日の商品市況は、大幅に進行した円安を好感した買いに金、ガソリン、ゴムが大幅高で終了した。

金は、NN金時間外取引が1,650ドル台後半で軟調動きになっているが、為替が大幅に円安に振れたため、午後には昨日の夜間の高値4,593円を伺う展開が続いた。

結局、昨日の高値更新には至らず、大引けにかけて小緩む展開となったが、12月限は結局前日比25円高の4,580円で終了した。

NY金が米財政の崖問題で軟調な展開を強いられており、東京市場は為替頼みの展開であり、下値は限定的となっている反面、上値も伸び切れない展開となっている。

ガソリン7月限は大幅続伸して終了。

クリスマス休場明けのNY原油は、前営業日比2.37ドル高の90.98ドルと急反発。

米財政協議の進展期待を背景に買われ、90ドル台を回復した。

NY原油の大幅上昇や為替の円安進行を背景に、ガソリンは急伸し前日比1390円高の71,570円で終了した。

現在取引中のNY原油時間外取引も、小幅ながら続伸しており底堅い動きが継続している。

ゴムの6月限は5/9以来となる大台の300円を突破し、一時、前日比7.1円高の303.1円まで上昇した。

引けにかけては上昇幅を縮小したが、前日比4.7円高の300.7円と300円台を維持して終了した。

為替の円安に加え、原油高、上海ゴムの上昇を背景に買い進まれた模様である。

さて、28日の日中立会いで、商品は年内の取引を終了する。

今年は、年末年始6連休とやや長めの休暇となり、1月4日の日中取引から2013年の立会いがスタートする。

東京市場が休みの間、米国市場は土、日と1日以外は取引が行われるので、東京市場の連休明けには上下共極端に動く可能性がある。

更に、連休明けの4日には、米国市場で早速雇用統計の発表が控えており、新年早々に相場が大きく変動する可能性もあるので注意が必要であろう。

市況ニュース

2012-12-27 15:11:47 | 日記


27日の東京市場は、日経平均株価が前日比92円62銭高の1万0322円98銭と3日続伸して終了した。

前日の米国市場では、年末商戦に対する失望感が広がり、3営業日続落して終了していたが、為替が大幅に円安に振れた事や新政権への期待感から大幅高で終了した。

アジア株式市場も軒並み上昇しており、中国株式市場では上海総合指数が前日比0.12%安と反落して前場を終了したが、午後に入って前日終値近辺に値位置を戻している。

為替の円安が進行している。

昨日の東京市場でドル/円は、85円台に上昇していたが、NY市場入り後もドル買い・円売りが続き、一時85.73円と2010年9月21日以来2年3カ月ぶりの水準まで円は売られた。

本日の東京市場入り後もドル買い・円売りの勢いは衰えず、午後に入り85.87円近辺まで円安が進行。

安倍政権下で円高是正への期待感や、麻生副総理兼財務・金融相の発言などを材料に円売りが広がった。

15:30現在、ドル/円は85.73円近辺での推移となっている。

ユーロは、対円ではドル・円での円売りになびいた事や日経平均株価の上昇を好感してユーロ買い・円売りが先行した。

ユーロ・ドルは欧州債務問題の落ち着きや、期末絡みのユーロ買い・ドル売りに昨日の米欧素性で堅調に推移した流れを継続して東京市場入り後も横ばいながら、堅調に推移している。

15:30現在、ユーロは、対円で113.50円近辺、対ドルで1.3234ドル近辺での出合いとなっている。

本日の欧州市場では、イタリア短期国債の入札が予定されている。

また、米国市場では、22.30に新規失業保険申請件数(前回36.1万件、予想36.0万件)、24:00に12月消費者信頼感指数(前回73.7、予想70.0)、11月新築住宅販売件数(前回36.8万件、38.0万件)等の経済指標の発表が予定されている。