将棋界の現役最年長棋士で、すでに引退が決まっている有吉道夫九段(74)が2日、大阪市の関西将棋会館で行われた第23期竜王戦の予選5組の対局で、2手続けて指す、きわめて珍しい反則で総手数17手で敗れた。
有吉九段はこの敗戦で、通算成績が1086勝999敗となった。
日本将棋連盟によると、序盤の駒組み段階で対局相手の浦野真彦七段が席を外したところ、数分前に着手した有吉九段が自分の手番と勘違いして着手、「2手指し」の反則になった。
反則負けは毎年数局あるが、同連盟に記録が残る1967年以降で、有吉九段の反則は6回目という。
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