魔性の女

不景気ゆえストレスが溜まっている
数日前、帰宅直後つまらぬ事で娘を説教した
それ以後、娘は俺を完全に無視し
おはよう、おかえり等の挨拶も無い
本日休業したが、息子が新型インフルエンザに感染し
食事の支度は俺がする事になった
嫁は買い物に行ったきり帰ってこない
息子の背中をさすり、寝床や洗面器のゲロの始末をし
昼食と晩飯の用意もした
今日は俺の久々の休日なのだ
何故か娘が俺に歩み寄る
「何か手伝おうか～」
「ご飯おいしい～」
「英語と数学わからん～」三日後期末試験である
かろうじてわかる所を教える
「勉強しすぎて肩とか背中とか何か痛い～」
嘘つけ！そこまで頑張ってへんやろ！
と思いつつ、俺は娘の肩を揉んでいる
娘は「そこっ！」とか「もっと下！」とか言う
俺は何故こんな事しているのかと思いつつ
「あ～若い肌はええのう～」などと思っている
娘から「パパぁ～」で呼びかけられたら
ほぼ言う事を聞いてしまう俺のスケベ根性
我が娘は案外いい旦那見つけるかも・・・