いきなり仰々しいタイトルで失礼します。
この記事は何を書いているんだ?
谷中研究所はこんなこともするのか?
そもそもロボット作れる人いるのか?
いろいろと疑問がわいてくる展開ですが読めば納得です。
ある日、デイリーポータルZを見ていたら「ニュージーランドのロボット大会 参加者募集」の記事があり応募してみることに、ロボットバトルの映像が衝撃的!?
ロボットの動力源は石油でも原子力でもなく全部人力!
しかも部品を針金でつないで手足を木の棒で直接動かす操縦スタイル。
この世界ではロボットなのです。
デイリーポータルZの記事にもなってます。
この最高にはじけたロボット大会
試合も楽しいけどロボットを作る過程がおもしろい。
前代未聞のリモート製作
ズームでニュージーランドの大会主催者ジョーンさんと英語で話しながら、作りたいロボットのパーツを選んでいく。
一時間、たくさん英語を話した。英会話教室とかで取り入れてもいいんじゃないかと思うくらい。
主催者ジョーンさんがロボット製作のために用意してくれたパーツ一個一個の「もともと何だったのか?」の物語を語ってくれるところがおもしろい。
ミキサーの底の刃がついた部品、子供のおもちゃ、掃除機の部品、プラスチックの猿のフィギュア、お風呂で使う椅子
よく「壊れてもよい物」をこれだけ集めたと感心してしまう。
日本にも「モノをぶっ壊す体験」を売るサービスがあるけど、単純な破壊行為はちょっとやる分には楽しいがすぐに飽きてしまう。こっちのロボットバトルは「ぶっ壊すまでの物語」がある。
僕はせっかくなので見た目もカラフルで素材も頑丈そうな子供のおもちゃを多めに選んだ。チーム名は谷中研究所でロボットの名前はタカズ3号に、チームと言ってもメンバーは僕一人。これでもこの世界ではチームなのです。
谷中研究所の所長、しょぼい黒幕もチーム名、東日暮里テックサービスで参加しています。紛らわしい!ロボット名はミレニアル・ドン・キホーテ
いよいよ、決戦の日
あろうことかトーナメント初戦でタカズ3号とミレニアル・ドン・キホーテが激突!パイロット(ロボットを棒で動かす人)は白衣にフェイスシールドをつけていて、これから実験を始める研究者の様相を呈している。(ちなみにフェイスシールドはコロナ対策ではなく物理的に飛んでくる破片から身を守るため)
結果は開始数秒でミレニアル・ドン・キホーテの首のパーツが壊れてタカズ3号の勝利!あまりの決着に一同びっくり。ミレニアル・ドン・キホーテ側のパイロットに部品が直撃。フェイスシールドの必要性が照明された。
他の参加者のロボットもみんなキャラが濃い!カニやイカやコウモリに悪魔とみんなロボットに物語を作っている。壊れてもいいモノを針金でつないだだけでこんなに人間って楽しめるのか?
その後の試合はノックアウトでの決着がなかなか決まらず、腕が壊れたり足が壊れて制限時間内にパーツを落とし合う持久戦に、実況で「腕がもげました」ってアンパンマンと同じでよく考えたら残酷な感じもする。それでもぶつかり合うロボットたち。
さて、その後のタカズ3号はチーム名のぐちともひろさんのMy homeに勝って何と決勝戦に進出!
決勝は花火大会のイベントで行われることに、チーム名ダイオウイカさんのタコ男爵と対決。イカなのにタコ、しかも全身真っ黒でシックに決めている。
試合は決勝まで残ってきただけあってお互い強い。両サイドのパイロットが一生懸命攻撃するも両方のロボットが柳に風と受け流す。
気が付けば制限時間が残りわずかになり
これは延長戦の展開か?と思ったその時、
タカズ3号の右腕(正確には支えていた棒)が壊れた。そのまま時間切れで決着。
タコ男爵が優勝、タカズ3号は準優勝となりました。
しかし話はこれだけでは終わらない。
優勝したタコ男爵は地元のクリスマスパレードに参加、タカズ3号も下の方に詰め込まれてパレードを練り歩いたとのこと。
いやあ、このイベントを作った人は何でもないことを盛り上げる名人だと思った。
谷中研究所ではこの手のおもしろそうなイベントあったら参加します。ああ、またやって欲しいな。