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プロレス
(
ふ
)
2006-09-27 07:08:54
残念ながら例の亀田選手の試合を見ることができませんでしたし、再戦(はやっ!)も見ることができません。
「ボクシング」っていうより「プロレス」だ、と理解したほうがよいみたいですね。と、書くと、「プロレスは八百長してない」ってファンの方に怒られそうですが。。。。
Unknown
(
山崎元
)
2006-09-27 09:54:23
ふ様
私は、恥ずかしながら、プロレスは「完全に八百長なわけではない」と思っていたおめでたい時期があるのですが、コントロールされたショーでないと、あれだけ頻繁に試合をやること自体が無理ですし、近年、大技が増えてくると、技をかける側が、相手を怪我させないように気を遣っていることが、傍目にも分かるようになりました。また、レフェリーだったミスター高橋が書いた本が実に素晴らしい本で、事情を理解しました。
ボクシングも興業であり、ショー的要素がありますし、時々おかしな試合があるのも事実です。世界タイトルの認定団体が多すぎるし(タイトル・インフレ)、アメリカでも有料テレビの売り上げを意識してマッチメークされることが良くあります。要は、一歩間違えるとプロレス化する危険が大いにあるのですが、「地味ではあっても、真剣勝負」という基本的な枠組みを逸脱すると、やはり面白くありませんし、少なくとも面白さが長続きしなくなります。
亀田選手&一家も、目先のお金に負けずに、真剣勝負で尊敬を勝ち得ることを目指して欲しいと思います。彼らの場合は、テレビ局の関わり方が、いけないような気がします。
プロレスの続き
(
ふ
)
2006-09-27 11:09:30
私も中学校3年生くらいまで「プロレスには八百長がない、なのにアレはすごい」と疑いを全く持たずにいた人間です。
>亀田選手&一家も、目先のお金に負けずに、真剣勝負で尊敬を勝ち得ることを目指して欲しいと思います。彼らの場合は、テレビ局の関わり方が、いけないような気がします。
仰るとおりだと思います。観客が白けるようになったらもはやスポーツとしてもビジネスとしても成り立ちませんから、次々と「白けない」という仕掛けを打ち続けなくてはならなくなります。という観点から亀田ファミリーはぎりぎりのところにいますね。
「プロレス」を超える真剣勝負を実現するんだとかいって「K-1」だの「PRIDE」だのが出来て最初の頃は華々しかったのに、いつの間にかそれらも興行運営に胡散臭い裏取引があったりなかったりで、放映中止になったり。
格闘技(ボクシング含む)には常にそういう側面がついて回るのでしょうか。モンゴル相撲ともかもそうなんですかね。
亀田ファミリーは愚直なまでにボクシングだけを追求しつづける、という路線で素直に進めばよかったのになあ、と思いますが。最初はそうだったのでしょうが、「今そこにある現金」に目がくらむようになるということでしょうか。
Unknown
(
山崎元
)
2006-09-27 11:52:38
ふ様
人間は自己を正当化するものですから、亀田・父にあっても、「わしらは、ボクシングを盛り上げるために、精一杯頑張っているのに、訳の分かっていない世間が、うるさいことを言う」と思っているのででしょうね。
それにしても、亀田一家の経済価値は大きいので、いろいろな人たちが(いわゆる裏社会の人たちも含めて)近づいてくるのでしょう。
本当は、国家から免許を受けた放送局は、事実の報道を通じて、むしろ亀田ファミリーを守ってあげるのが、社会的に期待される役割だと思うのですが、「視聴率」と「広告費」が頭を支配すると、そうではなくなるのが残念なところです。
残念ながら・・・
(
stonco606
)
2006-09-27 15:03:43
こんにちは。
残念ながら、八百長(少なくとも片八百長)を持ちかけられる可能性も、そしてさらに、それをランダエタ選手が受けてしまう可能性もありますよね、単にランダエタ選手の経済的な損得を考えれば。
しかし、まず、亀田サイド(あるいはTBS)がそういったことを持ちかけるのかということで言えば、おそらく最悪の結末(人気下落につながる)と思われる2パターン「不自然な亀田のKO勝ち」「しょっぱい試合での亀田判定勝ち」となってしまう可能性がけっこうあること、そして勝ったところで今の実力では将来の展望がないことなども考え合わせると、そういったことを持ちかけるメリットが実はそれほどない気がします。
また、ランダエタがもしそれを持ちかけられたとして・・・自国の国民が結構憤慨しているらしいし、さらに本人には意外なことに日本からも激励のメールが多数寄せられたという事実などから、少なからず彼自身のプライドも相当刺激されているかと思います。それでもなお金銭的メリットで受けるだろうかと思います。そして、そんなことしてなんかの拍子にもしそれが明るみになったらそれこそプライスレスの地獄に陥ります。
それもこれも考えると、実は両者にとってもっともメリットがあるのは、シンプルにガチンコで行くことではないかなあ、と思います。
ひねくれた見方で・・・この試合、見ものです(笑)
BoxingFun
(
oscar
)
2006-09-27 22:54:57
山崎さんこんばんは。
私見ですが、亀田選手の場合Boxingの技術論や将来 今後のあり方を決める事の方が一番本人にBestな事かと思います。
色々な騒動は感情論になり、人間性や個性など別の論議になってる事が残念です。
レベルの高いWorld WideなBoxerを目指す為に、根性 気合から科学的な練習方法に切り替えて専門スタッフを置き修練 鍛錬 挑戦のマインドで技術を磨くことに集中すれば、結果はついて来ると思います。
又採点基準などで騒動がおきない様にボクシング協会の対応策なども今後必要な時期に来てるかも知れません。
以前F Clubの講演会依頼、山崎さんとBoxing談義できる事に感激です。
Unknown
(
山崎元
)
2006-09-28 03:30:37
>stonco66さま
実は、真面目な試合をやったとしても、結果的に八百長を疑われる試合になる可能性はあります。これは、真剣に戦うボクサーにとっては可哀想なことですが、しかし、無理な売り出しをしてしまうと、このような負のイメージを背負ってしまうのですね。何事にあっても「売り方」というのは、重要ですね。
>oscarさま
こんばんは。
亀田・兄がどれくらいの素材なのかは、私には良く分かりませんが(超一級品でないことは分かりますが)、科学的なトレーニングとそのためのスタッフの交替、そして、順序を正しく追って、文句のでない、対戦相手とのマッチメーク、といったことをオーソドックスに追求するのが一番だと思います。
一つの心配は、亀田選手は、体力と根性とある種の真面目さはあると思うのですが、いかんせん、切れるパンチを見たことがありません。やはり、左のストレートが当たったが最後、相手は倒れる、というような凄みがないと、将来的に、多くは期待できないと思います。前回の試合のビデオを見ると、一番ショックを受けるのはこの点です(ダウンよりもがっかりしました)。素質的には地味な青年に過大な期待がかかっていて、大変なのではないか、と少々心配です。
もちろん、心配の外に、亀田選手の、チンピラ風の言動は、敢えてショーアップの為にやっているのだとしても、不愉快だという別の問題はあります。
それにしても、前回のランダエタ戦までは、本当に見事なまでの亀田ブームでした。やはり「主人公が、旅をしながら、成長していく物語」というのが、一番受ける物語なのですね。
しかし、受けすぎた反動もあって、一度の汚い(或いは、不細工な)試合で、これだけのイメージダウンを喰うのですから、人気というものは恐ろしいものです。
それぞれの楽しみ
(
作業員
)
2006-09-28 14:32:09
最近見た試合の中では、亀田次男の試合はめちゃくちゃおもしろかったです。エキシビジョンなんでしょうが、トリッキーなロートルと若い土方ボクサーの戦いで、テキストになるようなものでした。六回の外人さんの右と七回の次男の右しか魂のこもったパンチはなかったですが、努力だけでもここまでくるのかと感動しました。貧乏だから東大に入れないというエクスキューズは許されんでしょう。君、亀田次男ぐらいの努力したか?
技術的にも格段によくなっていました。ハの字ガードをテンプルまであげるのは高すぎると誰かが指摘して、あごの前でしぼってアッパー対策しつつ少し相手を見ろ、と教えたんでしょう。実際、だいたい対応できてはいました。ただ、唯一の可能性である左の振り回しに、今回は神様が宿ってくれなかったですね。左ダブルトリプル、に右の返しがまざってアッパーが打てるようになれば、日本でなら十分でしょう。
ハンカチ王子と亀田次男はともに賞賛されるべき若者だと思います。十七歳の経済評論家や小説家に、彼らぐらいやれてる人はいますか?
あ 素質
(
作業員
)
2006-09-28 14:51:30
山崎さんは亀田くんの素質を心配なさっていますが、素質としては頭の形その他そう優れてはいないでしょう。ただ、その辺歩いている女性に、四十七キロ超えてませんよね?とか聞いてみればわかるように。体脂肪が五パーぐらいの状態からさらに数キロ落とすというのは大変なことです。強いパンチというのも体重がそろうと物理的に相対化されます。亀田くんベストの体重でベストの体調ならそこそこでしょうが、ご存知のようにそれでは興行がくめません。扱いに困るのは事実ですな。
山さんの批判は
(
beta
)
2006-09-28 15:17:07
少々ねちっこすぎる。
Unknown
(
山崎元
)
2006-09-28 15:38:27
>作業員さま
確かに、亀田兄弟の努力は認めます。ただ、一流どころの試合と較べるのは酷かも知れないのですが、上昇気流にある一流ボクサーが放つスリルを伴った輝きがありませんね。
ただ、人には特有の個性や限界があります。見ている側が夢を持てるパンチを一発見せてくれ、というのは贅沢なのでしょう。
妙に騒がれてしまったものの、実は地味なボクサーの、努力の物語を楽しむことにします。
>betaさま
ご指摘ごもっとも! 私も、そう思いますよ。
で、改めるご予定は?
(
beta
)
2006-09-28 16:54:13
ないですよね
あだ名はありますか?
(
beta
)
2006-09-28 17:02:53
wikiないですね。
Unknown
(
山崎元
)
2006-09-28 22:23:12
betaさま
私の文章が、「少々ねちっこい」とのご指摘は、読み返してみると、もっともなのですが、もともと「少々」とのご指摘ですし、書き直す行為自体がねちっこいので、エントリーを書き改めることはしません。
また、このブログ自体、基本的には議論の場なので、文章の書き換えは、なるべく行わない方針であり、賛成・反対、両方のご意見を歓迎し、なるべくそのまま残す、とう方向で運営しています(そのほうが、面倒くさくない、ということもありますが)。
よろしければ、この問題に関する、betaさんの、すっきりしたご意見をお聞かせ下さい!
すっきりいうと消されてしまう
(
beta
)
2006-09-29 14:20:03
あだ名は?
Unknown
(
山崎元
)
2006-09-29 15:23:22
betaさま
「あだ名」とは、私のあだ名のことですか?だとすれば、これまで、特にありません。
なお、このコメント欄は、基本的にはエントリーに関連した意見を述べる場所なので、ご理解下さい。
エントリーに関係の無いご用件は、たとえば、
yamazaki_hajime@mail.goo.ne.jp
にメールでもして下さい。内容によっては、個別にお答えします。
ジャッジ哀れ
(
作業員
)
2006-09-29 17:01:45
山崎さんは何言ってもいいんです、テレ東で糸山のやろうの悪口でも言っていいんです。
しかしですね、私も含めて匿名で、ジャッジが握っている、というのはどうかと思うんです。ランダ勝ちのジャッジを下した人も握っているでしょうか。わからんでしょ。それは調査報道の朝日か、ジャーナリストきどりの二宮の仕事ではないですか。
元チャンプの人たちというは、長嶋のような天才ばかりで、なんで自分が強いか本当はよく分かってないのです。それを補うのが沢木や二宮の本来の仕事だと思うんですよ。
亀田くんは比較的ストレートがきれいにでるでしょ。あれは糸東流の空手癖なんでしょう。それに亀田パパのボックス理論を乗せているので、木に竹を接いだようになるのです。ジャブをよくもらいますが、本来は目も悪くないボクサーファイターなのです。ファイターとして演出しないとしかたなかったところはあるのです。
私が見ていて亀田一家はすごいなあと思うのは、土方ワークをさせるわりにはボクサーの身体から離れない、下半身に余分な肉をつけないところです。
で、ですね。次男は才能のない自分にはこれしかないと思って左を振っているし、三男はボクサーの身のこなしを生まれつきもっていますから、中学なんか行かなくていいのです。(行ったほうがいいけど。三男の試合が見てー。プロアマ規定でもめそうだしなあ。プロでやれプロで)
あ 合理性
(
作業員
)
2006-09-29 17:37:24
ランダにやる気を起こさせるのは簡単なんです。勝てば一億、負ければ腕一本。ですがそれは公序良俗に反するでしょう。ただ、ボクシングは公序良俗に反していませんか。
反米の国の人が、日本では殺さないと勝てないのか、とおっしゃっていましたが、倒せもしない人間殺せるかハナクソ、と誰も言わないのはおかしいですね。
本気のボクシングを見るための装置というのもあるのです。チャレンジャーは敵地に乗り込んで王の首をはねる。そこにしか革命とボクシングの歓喜はないのです。問題はどっちがチャレンジャーか分からんマッチメイクなんでしょうね、結局。
ボクシングは危険なスポーツですよね…
(
まさくん
)
2006-09-30 20:05:53
山崎先生、こんばんわ。
興毅選手は20歳、大毅選手は17歳なのですが、いかにも、世間の風当たりが強いように思います。
ボクシングは、当たり所が悪かったら、死ぬ危険性の有るスポーツでもあります。
仮に、僕が興毅選手、大毅選手のようなスキルを持っていたとしても、「ひょっとして、打ち所が悪いパンチを貰ったら…」と考えて、ビビッてしまうと思います。
年配の選手を相手にしても、興毅選手、大毅選手がリングに立つ勇気を、もう少し、世間は暖かく見守って欲しいとも思いました。
僕が、臆病者と言われれば、それまでなのですが…
あまりにも当たり前のことですが・・・
(
サム
)
2006-10-01 00:06:36
亀田選手(長男、次男も含めて)の「年齢が低いので」や「素人には到底できない膨大な練習量をこなしているので」を理由に彼らを暖かく見守るべきであり、勝負の結果についてそんなに厳しく批判しなくても・・という意見が多数あります。
しかしながら、彼らは「アマチュア」ではなく「プロ」です。プロは「他人による評価」を前提に対価を貰って生きている人たちです。ボクシングが危険なのは格闘技だから当然です。
「選手の低年齢」や「膨大な練習量・努力」は、落語や雑誌・新聞記事の人情話のネタとしては面白いのですが(私もそういう話は大好きですが)、それらが勝負の不合理な結果を希釈する又は正当化してしまうのは、やっぱりおかしい。
世間では、人情が不合理な結果をねじ曲げて正当化することが多々ありますが、ボクシングの世界ではそのようなことは「ルール」として禁止されていると考えていました。
ルール破りの疑いが、「選手の低年齢」や「膨大な努力・練習量」や「外見」によって雲散してしまうことはおかしいと思います。
Unknown
(
山崎元
)
2006-10-01 02:36:08
>まさくん様、サム様
いらっしゃいませ。確かに、ボクシングは危険なスポーツであり、これに参加する選手の勇気を称えるべきだと思いますし、選手を暖かく見守るという視点は重要ですね。
ただ、彼らの存在が、賞賛され、尊敬されることの根拠は、ボクシングの試合自体は公正に行われているということでしょう。また、ボクサー及び関係者は、お互いに敬意をもって相手に接しなければいけないでしょうし、その点が、時には危険で陰惨なものにもなりうるボクシングの試合を爽やかなものにしているわけです。
選手なりジャッジなりの八百長ないしは八百長が疑われるような状況は厳しく排除されるべきでしょうし、ボクシングの試合そのものよりも、ショー的要素を重視する亀田長男・次男の行為は、やはり褒められたものではないと思います。
プロ
(
作業員
)
2006-10-01 16:15:34
プロの試合はプロの興行でしか見られないのです。ですから、プロの試合はいろいろなことが起こります。地方のジムがやっと成功させた興行に、とやかく言うヤクザはいません。ヤクザが八百長を望んでいるわけでもありません。ちゃんと祝儀持って好きな選手を応援しにきてるわけです。
プロの試合だから、若さなど関係ありません。勝ったもん勝ちです。キャリアを持ちながら小僧を倒せないボクサーを笑うのが先です。私の判定でも、小差のランダ勝ちですから。試合のレベルは低かったと思うし、局のもりあげも異常だとは思います。しかし、私は昨日今日ボクシングを観戦している人間ではないですから、初めてテレビ映像で見たボクシングの試合に対する自身のジャッジについて絶対的であるような大衆にくみしたくはありません。私のジャッジだって、リングサイドならどうなっていたかわかりません。
別にマスコミが取り上げなくとも、亀田くんの試合には足を運びたいと思っています。亀田パパの、見るな、というのが正論だと私は思います。私は見ます、それだけです。
しっかしですよ。西成の解体屋一家に何を期待しとるんですか、みなさん。品? あほな。
上品な解体屋などいるかどうか、家業が解体屋だった宮崎学に聞いてみればよろしい。
テレビに品を望むのであれば、テレ朝はハマコーさんなんか出していいのですか。ライブでもないのだから、口汚く相手を罵るところは切ればいいものを、わざわざそこだけ流すわけでしょ。亀田くんは元暴力団員ではありませんよ。
いまのところプロボクシングとは見たとおりのものなのです。今後変えたいなら変えればよろしい。が、まず興行に一億ほど金を用意してあげてください。テレビ芸者なら一億ぐらい簡単に借り入れができるでしょう。(テレビに出ている人間は、全員テレビ芸者と呼んでいますが、山崎さんに悪意はないっすよ。テレビに出たときは、テレビ芸は期待してます)
ハマコーの話ですが、私のまわりにハマコーのファンなど一人もいませんし、品のない人間テレビにだすな、とみんな言っています。品のないのは中央の人ではないですか?」
勇気
(
作業員
)
2006-10-01 19:21:47
川嶋くんの試合を見て、自分が川嶋くんだったらどう自身を評価するだろうと考えていました。自分の子供だったら、よくやったと言うでしょう。川嶋くんは、自分の打たれ強さを信じて手数を出すことができませんでした。宝くじと一緒で数を出さなければガッツさんのような見事なパンチを引き込むことはできません。後半、まったく腕に力が入らなかったと川嶋くんは言っています。それでも、その力のないパンチを打たなければならなかったのではないかと思います。一生後悔するのが、ボクサーではないでしょうか。
ちなみに、川嶋くんは下手ではないですが、あの試合に限れば基本のワンツーも打てていませんでした。試合というのは思い通りにいかないもんです。名城くんは下手ですし、おもしろい右の打ち方をしますが、結構強いです。ボクシングが技術で勝てないのは、相手を殺してもいい、というルールによるものです。どれだけ非人間的になれるか、それが勇気ですね、因果なもんです。
Unknown
(
山崎元
)
2006-10-01 20:56:52
作業員さま
亀田家に「品」を求めるのは、たしかに、「木によりて魚を求む」的な無理筋ですね。
川嶋選手の試合は見ていませんが、あと一歩の勇気が無くて負けたボクサーと、余計な勇気を出さなかったために生きて試合から戻ったボクサーを両方見ていると、他人としては何とも言えません。
また、「勇気」以外にも、あと「一がんばり」が出来ずに、楽をして勝とうとするケースをしばしば見ます。最近の試合で言えば、ジャーメイン・テイラーに挑戦したロナルド・ライトは、我慢に我慢を重ねて相手の長所を殺し、僅かに優勢になったかに見えた11R、12Rに、スタミナを使い切らずに引き分けたように見えました。あれは、惜しかった!
とはいっても、あれはリスクを避けたのかも知れないし、あのくらいのレベルになると、他人がどうこう言えるものでは無さそうですが。。。
好み
(
作業員
)
2006-10-01 21:44:35
ネットでもあげられているようですが、日本ランク一位だったトミーズ雅は、川島が大嫌いで、いまだにポイントで逃げたことを根に持ち、腰抜けボクサーと呼んでいます。
反論もあるようですが、好みとして、倒しにいってほしいと思います。倒せないのに倒そうとする亀田ボクシング、いいじゃないですか。
ちなみにですね。相手を殺してもいいと言っても殺せない人の方が多いんです。思い切って相手の顔を殴っていい、と言っているのに、冷酷に打ち込む人間と、生涯そんなパンチは打てない人間にきれいに分かれます。ボクサーや格闘家におけるチキンは、普段の言動でも刺青のイカツサでもありません。実にこのあたり楽しいのであります。
Unknown
(
ace
)
2006-10-03 10:17:51
作業員よ、空気嫁。
Unknown
(
山崎元
)
2006-10-03 13:10:28
作業員さま
リスクを冒さずに確実に勝てそうな場合、倒しに行くと危険で割に合わない、というのは、試合を見ていて、理解できることがあります。これは、これで、仕方がないですね。
とはいえ、観客としては、倒しに行くボクサーには、わくわくする。これも、仕方がない。
もともとの性格の問題として、冷酷を貫くことが出来るボクサーと逡巡してしまうボクサーがいるのでしょうね。サッカーにも柳沢選手のような人が居るわけですから・・・。
糞
(
糞
)
2006-11-02 02:50:20
http://tenshoku.inte.co.jp/msn/syuten/toku_061030.html
わかった風な口きいてんじゃねえよボケ!!
会社の社員なんてみんな奴隷じゃねえかよ
このボケが!!
なにが猿の枝渡りだこの糞評論家が!このボケ!
社員なんてのは社蓄なんだからやめてえ時はやめてえんだよこの糞野郎が!
なにが評論家だよこの糞カスが!!!!
山崎よ、はやく死ね!いらねえよ、
おめえみてえなんか人間は。この宇宙から早く消えろ!!!死ね!!
死なないなら俺が殺してやるよ。
どこいったって社蓄は社蓄なんだよこのボケカスが!
評論家なんて偉そうな肩書きかかげてんじゃねえよ!
この死ね!!!!!!!!山崎死ね!!!
この宇宙から消えろ!!!!
Unknown
(
山崎元
)
2006-11-02 03:20:25
糞さま
こんにちは。「歓迎」でもないのですが、いらっしゃいませ。
私の原稿の何かがお気に障ったのかも知れませんがご紹介ありがとうございます。(何らかの劣等感でも刺激いたしましたか? 書いている側にはそんな意図は全然ないのですが・・・)
余程お暇でなければ、またこのブログにいらっしゃることはないのでしょうが、私などが生きていてもどうとういうことはありませんし、わざわざ呪っていただかなくとも、そのうち(いつであっても、本人にとっては残念なくらい早いと感じるでしょうし)私は死ぬので、まあ、お気になさらずに。
糞さまが「奴隷」(会社員もまんざらではないと、私は思うのですが)であるかないかは存じませんが、お幸せにお過ごし下さい。
ジャーッジ。
(
作業員
)
2006-11-04 14:33:21
「世界ボクシング評議会(WBC)は、ジャッジのつけたポイント経過を試合途中に公表する採点公開制のルール化を決定。日本ボクシングコミッション(JBC)もこれに従い、13日日本武道館のWBC世界ダブルタイトルマッチから採用される」そうだ。
聞くところによると、四ラウンド八ラウンド、で経過を公表するらしい。さて、どんな感じになるのかなあ。過去の試みはあまりいい結果ではなかったと言われているが。別に六ラウンドで一回公表とかでもいいように思うが。あと四ラウンドでなにか思惑みたいなものが観客に伝わったら、またジャッジいじめになるしなあ。とにかくやってみて、定着すればいいけどね。いっそ、観客全員で採点しても、おもろいかもな。
わしがトマトラーメンとカレーうどんを食べに行っている間に、きっつい人が現れて、てっきりわしがいじめられているのかと思ったら、山さんだった。有名税の増税だな。減価償却をみなおして法人税減税なんかしようとするからじゃ。空前の利益でしょうが、銀行もメーカーも。
採点公開
(
山崎元
)
2006-11-04 22:16:08
作業員さま
採点の公開は楽しみですもあり、心配でもあります。
超一流でも後半は試合のキツくなると見えて、お互いに「自分が勝っている」というような積もりで後一歩の手を抜くような試合が世界戦でも時々あります。採点が公開されれば、負けている方は頑張らざるを得ないし、あまりに点差が開いていて「無理だ」と分かれば、早くギブアップするのも悪いことではありません。
しかし、日本人などはマジメですから、負けている側が諦めることを許されずに、無理に相手を倒しに行こうとするようなことになると、危険です。
●
上場企業の場合は、四半期決算を気にして長期的な経営が出来なくなるハラの小さな経営者もいるようですが、業績の途中集計によって、投資家には企業実体がより多くの機会で知らされているようですから、本決算一発よりも、四半期決算の公開は、悪くないやり方のように思えます。
法人税減税は、そんなに悪いことではないですよ。それ自体としてのミクロ的経済効果は、生産拡大を通じて、僅かながら賃金引き上げのはずで、被用者にもプラスのはずです。(これ、経済学のテストに良さそうな問題ですね)
あと、銀行の利益は、債権分類をいったん下げて出した損のリバウンドが混じっているので、実力として最高益、という感じではありません。投信だの保険だのを売ったり、貧乏人にはローンを押しつけたりして、何とか利益をふやして、欧米並みのROAにしようとして必死です。一般人は、銀行にはなるべく近づかないことです。
また筋違い
(
作業員
)
2006-11-05 15:39:10
なんとかボクシングの話から展開しようと思うが、無理、なので、唯のレス。
山さんとやりとりするために、カラ売りの本なんか読んでいても、繰り返し、手数料で稼ぐ銀行のアコギさ、が出てきていました。
政策実現の困難さ、について考えます。銀行を救済するのは仕方なかったとして、こんなに早く数字上の業績が回復しなければならなかったのか、銀行の救済と個人の救済はどう関連するのか。われわれは、金貸しに近づかないだけで、税金を納めるだけで、ちゃっかり消費税を増税されるだけなのか。
話を飛ばします。木村建設が倒れるその引導は熊本ファミリー銀行によるものでしたね。まったく報じられませんでしたが、ファミリーさんは木村の財務内容をどこまで把握していたのか、ずっと気になっていたのです、が、ちゃっかり?合併して、もはや遠い過去の事件とあいなりました。
ある地方の銀行は、バブル期、ある政治家と暴力団と不動産屋で、めちゃくちゃやりやがって、当然つぶれるはずだったのに、ちゃっかり救済された上に、社長が世襲しました。それはなかろう、とつぶやいたのは、私ひとりでした。
消費者金融がどうなるかまだ分かりませんが、銀行がシノギを奪うのは目に見えています。日本人は、借りた金を返す立派な民族なので、親の借金のカタに風俗で働くし、命を削っても住宅ローンを払い続けます。連帯保証というおっとろしい制度も健在です。消費者金融だって、他のルーズな国ではここまでの大儲けは無理だったでしょう。借りた金を返さない人間が増えることは、国としてマイナスですが、グローバル標準に近づくことかもしれません、庶民として。地球庶民とでも名乗ります。
Unknown
(
山崎元
)
2006-11-05 20:15:59
作業員さま
そういえば、今日の日経に、作業員さんが大好きな(冗談、冗談!)榊原の英ちゃんが、法人税減税に反対だ、とコラムで宣っていました。税金にはバランス感覚が必要なのだという彼らしくない理由でしたが、考えてみると、彼も一応出身は大蔵省なのですね。「減税」と聞くと、嫌な感じがするのでしょう。
私は銀行を特別に救済する必要はなかったと思っていますし(一部の人には「清算主義者」なんて言われるような意見ですが)、特に、長銀・日債銀のように預金保険料を払っていなかった金融債を税金で全額救済したのは不愉快です。しかも、なぜか知らねど、窓販はしだいに何でもありになっていくし、銀行を儲けさせるために、政府が躍起になっている感じがします。
ただ、経済の理屈として眺めると、銀行を救済しないハードランディング・シナリオで行くと、一時的とはいえ、失業率はかなり上がった可能性があります。
まあ、いずれにせよ、シャイロックの末裔である銀行は、生き残り、生き返り、そして、「のさばる」ことになるようです。消費者金融のシノギを奪うのも、その一環でしょう。
さらなる筋違い何故か〒
(
作業員
)
2006-11-05 20:40:24
やっぱりボクシングからは展開できないので、許してね。
私の友人はどういうわけか郵便屋が多くて、彼らはずっと、民営化ってどうなることなの?と私に尋ねるようなありさまでした。当の本人さんたちもよく分からないことが起こっておりましたのです。で、友人の何人かは、民営化で辞めると言っているし、辞めるわけにはいかない、と言っているのがその他大勢ですね。私は同情的です。彼ら、公務員になったつもりだったので、民営化されたら、自分が郵便屋になった理由を新たに見つけないといけないですからな。
すでにお題に上がった正規非正規の問題で言えば、すでに当局は早期退職をすすめ、辞めていただいたそのおっさんのノウハウだけを非正規で活用するということをしています。さらに、大量の素人アルバイトで人件費をおさえつつ、正規職員の残業代をケチって家に帰らせるので、残業代がつかずに手取りが減って、ピーピー言っているわけです、正規のみんな。
郵政民営化が構造改革の本丸だったとは、まったく思っておりませんです、私は。机上で理屈を組み立てれば、郵政民営化などという結論は嘘っぱちで、数年かけて廃業のスキーム以外になかったと思っています。さすがにそういうことは友人には言いませんでしたが。
山さんもどこかで触れておられましたが、ファンドの運用にしても、何故分割してリスクを分散しなかったのか、でかいだけのアルバイトだらけの会社、素人に素人が売る投信その他、まったくアホらしいです。効率だのイノベーションだのもいいですが、順番が違うんでないの、と思われることばかりであります。
Unknown
(
山崎元
)
2006-11-06 12:27:31
作業員さま
仰るとおり、郵政は、時間稼ぎしながら、大きな図体のままで「民営化」するのではなく、郵貯・簡保から解体整理すべきものだったと思います。
従って、小泉氏に対しては、実は「改革」を語りながら、改革が足りなかったことこそが問題だったと思っています。
順序
(
作業員
)
2006-11-06 20:57:53
いじめの所に書こうと思ったが、流れなので、ここに書きます。
順序の違いで言えば、特殊法人改革の第一手が、なんで育英会なんだ、ということを強く感じていました。これについては、たぶん山さんとは意見が違うと思うが。
育英会が今どうなっているか、知っていますか? 今はですね、貸し付けと回収の組織を分けて、滞納なんか続けるとですね、民間業者に債権ごと投げられてしまうのです。さまざまな猶予措置はあるものの、いずれ珍妙あるいは凄惨な事件が起こるとわしは思っています。育英会に借りた金って、無資力の親が連帯保証とられとったりするのだが、本人死んだらチャラなんや。こわーいで。民間に取り立てが移るということを知っていれば、育英会などで金を借りなかった、という主張はひとまずできそうな気がするが、債権を投げるのは自由なんやろな、法的には。
で、育英会の改革については、チョーチン記事のオンパレードやったなあ、あの時期。日経から共同系から、特に読売。
奨学金制度について論じている人間など、一人もおらなんだ。政府の意向に沿って、取立てが甘いの大合唱や。
奨学金にせよ授業料減免にせよ、資格はあるのに原資がない、というかわいそうな状況のお子がたくさんいるのになあ、そこはまったく議論せんのやから。今すぐ寄付するとか、予算つけるとか、まずそれからやろうに。
だいたいスカラシップではないわけやからなあ、日本の奨学金は。貸付どころか、今は利子とってる方が多いんちゃうか。デフレなんやから、無利子にしたれよ。
原資がないから取立てを、にしても、踏み倒したのは、山さん世代から上やろ。ほんま、酒代削って、なんぼか子供にまわしてやってくれ、日本中の、のん兵衛さんよ。
成り行き上
(
作業員
)
2006-12-21 17:38:41
まあ、なんか書いておこうかな。
振り返ると、亀田親子にまともな論評をしたのは、わし他数人しかいなかったのではないかと思う。二宮清純はたのむから、もうボクシングを語らないでほしい。共同系の新聞に、「また疑惑のジャッジ」なる言葉もあったが、疑惑と言った関係者の個人名を教えてくれ、わし、直接聞くからよ、そいつに。
今回の試合は大差、前回は僅差。それだけのことじゃないの。完勝も完勝、大人と子供じゃないか。右の返しが当たらなかったことが残念なのと、アッパーを腹ではなくチンに打つようになれば、完璧なボクサーファイターやろうに。当初より指摘しているように、亀田長男は、空手癖を使えばそこそこのボクサーなんであって、一発ケーオーはファイターの次男にまかせた方がいい、まずまずの選手なのであった。
で、おそらく一番うまい選手は三男だろうが、一番強い選手は次男になるかもしれん。まだまだ、これからである。ボクシングは実社会よりも、公平、公正、なんじゃよ、実は。長男にしても、スパーリングの絶対数が増えてある日、新しいステージに立つことは十分にあり得る。握りを覚えて、振らずに相手が倒れることもある。かわす気もないのに、相手のパンチがかわせるようになる、かもしれない。精進しだいじゃ。すでに、リードの合わせ、ノーモーションの左ストレートは非凡、入りと出のスピードも十分。あとは、右で相手の体を起こして左、右、とつなげるようなフットワーク、フック気味にチンに当てて脳を揺らす技術、ぐらいで、ほぼ完成するじゃないか。打たれ弱さも、逃げていいなら、かなりリスクヘッジできる。肩の細さも、突きは背筋で打つというのが、実践できればあの胸囲が脅威になるだろう。ひとまず、亀田一家、ほめてやってよいとわしは思う。
相撲は知らん
(
作業員
)
2007-03-28 18:54:12
相撲は、富士櫻、輪島、しかちゃんと見てないので、語る言葉がない。亀田一家、ボクシングのメモです。
「亀田興毅(20=協栄)フライ級転向初戦。WBC同級12位エベラルド・モラレス(30=メキシコ)戦」
体重オーバーを大目に見てやったといっても、モラレスと、超軽いクラスだったランダとの体格の違いに驚いた方もおられるだろう。亀田の体が大きくなれば、同様に相手もでかくなる。当たり前だが、ライトから上ぐらいでやっている日本人は、ほんと大変だなあと思う。
つまらない人間とばかり付き合って横道にそれた渡辺のジローさんなんか、骨格がでかいので、減量に成功しただけで勝ちを確信し、本当に楽勝の試合ばかりしていた。楽勝も、ファンには物足りない、という興行の難しさはありますね。今回の試合も、物足りない、というコメントを拾う新聞が多かったですが、楽勝すれば、カマセだと書かれるだろうし。わしなんかには、とても物足りるものでした。
日本人などは、どうにも体が硬くてですね、相手のパンチがよく効いてしまうのですね(相手に与えるダメージは結構ある)。その点、黒人にしても南米の選手にしても、顔でパンチの威力を吸収するタイプの選手にはいつも驚かされます(フライパン星野の顔面受けはカミワザだったが)。モラレスも、鼻水飛び出して顔がつぶれるぐらいのパンチは、もらってましたね。倒せないことを攻めるのは、酷かなと思います。
浜田さんは、右の使い方を考えないといけない、と書いておられましたが。わしは、右に可能性を見ました。パンチとしては、断然よくなっています。左のマックスが大体わかったので。今後は、右のショートで倒す方が多くなる予感がします。浜田さんが言っているのは、リード、ジャブ、のことなんですが。旧来の亀田スタイルなら、この試合のでき、まででしょうか。亀田くんのノーモーションの左ストレートには十分な非凡さがあるとは思いますが、リードで先(せん)を取る勘がどうもイマイチのようです。マサカリとか呼んでいるらしい打ち落としのロングも、意外と倒すパンチにはならないのかも知れません。もっと合理的に相手の脳を揺らすことを考えて、左のひじの使い方を工夫するべきでしょう。前にも書きましたが、十分な胸囲はあるのだが、腕力があるように感じないのです、亀ちゃんは。名城くんなんかと対照的ですね。
亀田三男はアメリカで修行するそうです。わしが思っていたより、体がでかくなっているようなので、クラスをどこにするか、また問題です。亀田長男も、同門にチャンプが生まれてしまって、これまた興行がややこしくなりそうな気配ですが、日本人同士、そろそろやらないと、過去のいきさつからいってもまずいでしょう。
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「ボクシング」っていうより「プロレス」だ、と理解したほうがよいみたいですね。と、書くと、「プロレスは八百長してない」ってファンの方に怒られそうですが。。。。
私は、恥ずかしながら、プロレスは「完全に八百長なわけではない」と思っていたおめでたい時期があるのですが、コントロールされたショーでないと、あれだけ頻繁に試合をやること自体が無理ですし、近年、大技が増えてくると、技をかける側が、相手を怪我させないように気を遣っていることが、傍目にも分かるようになりました。また、レフェリーだったミスター高橋が書いた本が実に素晴らしい本で、事情を理解しました。
ボクシングも興業であり、ショー的要素がありますし、時々おかしな試合があるのも事実です。世界タイトルの認定団体が多すぎるし(タイトル・インフレ)、アメリカでも有料テレビの売り上げを意識してマッチメークされることが良くあります。要は、一歩間違えるとプロレス化する危険が大いにあるのですが、「地味ではあっても、真剣勝負」という基本的な枠組みを逸脱すると、やはり面白くありませんし、少なくとも面白さが長続きしなくなります。
亀田選手&一家も、目先のお金に負けずに、真剣勝負で尊敬を勝ち得ることを目指して欲しいと思います。彼らの場合は、テレビ局の関わり方が、いけないような気がします。
>亀田選手&一家も、目先のお金に負けずに、真剣勝負で尊敬を勝ち得ることを目指して欲しいと思います。彼らの場合は、テレビ局の関わり方が、いけないような気がします。
仰るとおりだと思います。観客が白けるようになったらもはやスポーツとしてもビジネスとしても成り立ちませんから、次々と「白けない」という仕掛けを打ち続けなくてはならなくなります。という観点から亀田ファミリーはぎりぎりのところにいますね。
「プロレス」を超える真剣勝負を実現するんだとかいって「K-1」だの「PRIDE」だのが出来て最初の頃は華々しかったのに、いつの間にかそれらも興行運営に胡散臭い裏取引があったりなかったりで、放映中止になったり。
格闘技(ボクシング含む)には常にそういう側面がついて回るのでしょうか。モンゴル相撲ともかもそうなんですかね。
亀田ファミリーは愚直なまでにボクシングだけを追求しつづける、という路線で素直に進めばよかったのになあ、と思いますが。最初はそうだったのでしょうが、「今そこにある現金」に目がくらむようになるということでしょうか。
人間は自己を正当化するものですから、亀田・父にあっても、「わしらは、ボクシングを盛り上げるために、精一杯頑張っているのに、訳の分かっていない世間が、うるさいことを言う」と思っているのででしょうね。
それにしても、亀田一家の経済価値は大きいので、いろいろな人たちが(いわゆる裏社会の人たちも含めて)近づいてくるのでしょう。
本当は、国家から免許を受けた放送局は、事実の報道を通じて、むしろ亀田ファミリーを守ってあげるのが、社会的に期待される役割だと思うのですが、「視聴率」と「広告費」が頭を支配すると、そうではなくなるのが残念なところです。
残念ながら、八百長(少なくとも片八百長)を持ちかけられる可能性も、そしてさらに、それをランダエタ選手が受けてしまう可能性もありますよね、単にランダエタ選手の経済的な損得を考えれば。
しかし、まず、亀田サイド(あるいはTBS)がそういったことを持ちかけるのかということで言えば、おそらく最悪の結末(人気下落につながる)と思われる2パターン「不自然な亀田のKO勝ち」「しょっぱい試合での亀田判定勝ち」となってしまう可能性がけっこうあること、そして勝ったところで今の実力では将来の展望がないことなども考え合わせると、そういったことを持ちかけるメリットが実はそれほどない気がします。
また、ランダエタがもしそれを持ちかけられたとして・・・自国の国民が結構憤慨しているらしいし、さらに本人には意外なことに日本からも激励のメールが多数寄せられたという事実などから、少なからず彼自身のプライドも相当刺激されているかと思います。それでもなお金銭的メリットで受けるだろうかと思います。そして、そんなことしてなんかの拍子にもしそれが明るみになったらそれこそプライスレスの地獄に陥ります。
それもこれも考えると、実は両者にとってもっともメリットがあるのは、シンプルにガチンコで行くことではないかなあ、と思います。
ひねくれた見方で・・・この試合、見ものです(笑)
私見ですが、亀田選手の場合Boxingの技術論や将来 今後のあり方を決める事の方が一番本人にBestな事かと思います。
色々な騒動は感情論になり、人間性や個性など別の論議になってる事が残念です。
レベルの高いWorld WideなBoxerを目指す為に、根性 気合から科学的な練習方法に切り替えて専門スタッフを置き修練 鍛錬 挑戦のマインドで技術を磨くことに集中すれば、結果はついて来ると思います。
又採点基準などで騒動がおきない様にボクシング協会の対応策なども今後必要な時期に来てるかも知れません。
以前F Clubの講演会依頼、山崎さんとBoxing談義できる事に感激です。
実は、真面目な試合をやったとしても、結果的に八百長を疑われる試合になる可能性はあります。これは、真剣に戦うボクサーにとっては可哀想なことですが、しかし、無理な売り出しをしてしまうと、このような負のイメージを背負ってしまうのですね。何事にあっても「売り方」というのは、重要ですね。
>oscarさま
こんばんは。
亀田・兄がどれくらいの素材なのかは、私には良く分かりませんが(超一級品でないことは分かりますが)、科学的なトレーニングとそのためのスタッフの交替、そして、順序を正しく追って、文句のでない、対戦相手とのマッチメーク、といったことをオーソドックスに追求するのが一番だと思います。
一つの心配は、亀田選手は、体力と根性とある種の真面目さはあると思うのですが、いかんせん、切れるパンチを見たことがありません。やはり、左のストレートが当たったが最後、相手は倒れる、というような凄みがないと、将来的に、多くは期待できないと思います。前回の試合のビデオを見ると、一番ショックを受けるのはこの点です(ダウンよりもがっかりしました)。素質的には地味な青年に過大な期待がかかっていて、大変なのではないか、と少々心配です。
もちろん、心配の外に、亀田選手の、チンピラ風の言動は、敢えてショーアップの為にやっているのだとしても、不愉快だという別の問題はあります。
それにしても、前回のランダエタ戦までは、本当に見事なまでの亀田ブームでした。やはり「主人公が、旅をしながら、成長していく物語」というのが、一番受ける物語なのですね。
しかし、受けすぎた反動もあって、一度の汚い(或いは、不細工な)試合で、これだけのイメージダウンを喰うのですから、人気というものは恐ろしいものです。
技術的にも格段によくなっていました。ハの字ガードをテンプルまであげるのは高すぎると誰かが指摘して、あごの前でしぼってアッパー対策しつつ少し相手を見ろ、と教えたんでしょう。実際、だいたい対応できてはいました。ただ、唯一の可能性である左の振り回しに、今回は神様が宿ってくれなかったですね。左ダブルトリプル、に右の返しがまざってアッパーが打てるようになれば、日本でなら十分でしょう。
ハンカチ王子と亀田次男はともに賞賛されるべき若者だと思います。十七歳の経済評論家や小説家に、彼らぐらいやれてる人はいますか?
確かに、亀田兄弟の努力は認めます。ただ、一流どころの試合と較べるのは酷かも知れないのですが、上昇気流にある一流ボクサーが放つスリルを伴った輝きがありませんね。
ただ、人には特有の個性や限界があります。見ている側が夢を持てるパンチを一発見せてくれ、というのは贅沢なのでしょう。
妙に騒がれてしまったものの、実は地味なボクサーの、努力の物語を楽しむことにします。
>betaさま
ご指摘ごもっとも! 私も、そう思いますよ。
私の文章が、「少々ねちっこい」とのご指摘は、読み返してみると、もっともなのですが、もともと「少々」とのご指摘ですし、書き直す行為自体がねちっこいので、エントリーを書き改めることはしません。
また、このブログ自体、基本的には議論の場なので、文章の書き換えは、なるべく行わない方針であり、賛成・反対、両方のご意見を歓迎し、なるべくそのまま残す、とう方向で運営しています(そのほうが、面倒くさくない、ということもありますが)。
よろしければ、この問題に関する、betaさんの、すっきりしたご意見をお聞かせ下さい!
「あだ名」とは、私のあだ名のことですか?だとすれば、これまで、特にありません。
なお、このコメント欄は、基本的にはエントリーに関連した意見を述べる場所なので、ご理解下さい。
エントリーに関係の無いご用件は、たとえば、yamazaki_hajime@mail.goo.ne.jpにメールでもして下さい。内容によっては、個別にお答えします。
しかしですね、私も含めて匿名で、ジャッジが握っている、というのはどうかと思うんです。ランダ勝ちのジャッジを下した人も握っているでしょうか。わからんでしょ。それは調査報道の朝日か、ジャーナリストきどりの二宮の仕事ではないですか。
元チャンプの人たちというは、長嶋のような天才ばかりで、なんで自分が強いか本当はよく分かってないのです。それを補うのが沢木や二宮の本来の仕事だと思うんですよ。
亀田くんは比較的ストレートがきれいにでるでしょ。あれは糸東流の空手癖なんでしょう。それに亀田パパのボックス理論を乗せているので、木に竹を接いだようになるのです。ジャブをよくもらいますが、本来は目も悪くないボクサーファイターなのです。ファイターとして演出しないとしかたなかったところはあるのです。
私が見ていて亀田一家はすごいなあと思うのは、土方ワークをさせるわりにはボクサーの身体から離れない、下半身に余分な肉をつけないところです。
で、ですね。次男は才能のない自分にはこれしかないと思って左を振っているし、三男はボクサーの身のこなしを生まれつきもっていますから、中学なんか行かなくていいのです。(行ったほうがいいけど。三男の試合が見てー。プロアマ規定でもめそうだしなあ。プロでやれプロで)
反米の国の人が、日本では殺さないと勝てないのか、とおっしゃっていましたが、倒せもしない人間殺せるかハナクソ、と誰も言わないのはおかしいですね。
本気のボクシングを見るための装置というのもあるのです。チャレンジャーは敵地に乗り込んで王の首をはねる。そこにしか革命とボクシングの歓喜はないのです。問題はどっちがチャレンジャーか分からんマッチメイクなんでしょうね、結局。
興毅選手は20歳、大毅選手は17歳なのですが、いかにも、世間の風当たりが強いように思います。
ボクシングは、当たり所が悪かったら、死ぬ危険性の有るスポーツでもあります。
仮に、僕が興毅選手、大毅選手のようなスキルを持っていたとしても、「ひょっとして、打ち所が悪いパンチを貰ったら…」と考えて、ビビッてしまうと思います。
年配の選手を相手にしても、興毅選手、大毅選手がリングに立つ勇気を、もう少し、世間は暖かく見守って欲しいとも思いました。
僕が、臆病者と言われれば、それまでなのですが…
しかしながら、彼らは「アマチュア」ではなく「プロ」です。プロは「他人による評価」を前提に対価を貰って生きている人たちです。ボクシングが危険なのは格闘技だから当然です。
「選手の低年齢」や「膨大な練習量・努力」は、落語や雑誌・新聞記事の人情話のネタとしては面白いのですが(私もそういう話は大好きですが)、それらが勝負の不合理な結果を希釈する又は正当化してしまうのは、やっぱりおかしい。
世間では、人情が不合理な結果をねじ曲げて正当化することが多々ありますが、ボクシングの世界ではそのようなことは「ルール」として禁止されていると考えていました。
ルール破りの疑いが、「選手の低年齢」や「膨大な努力・練習量」や「外見」によって雲散してしまうことはおかしいと思います。
いらっしゃいませ。確かに、ボクシングは危険なスポーツであり、これに参加する選手の勇気を称えるべきだと思いますし、選手を暖かく見守るという視点は重要ですね。
ただ、彼らの存在が、賞賛され、尊敬されることの根拠は、ボクシングの試合自体は公正に行われているということでしょう。また、ボクサー及び関係者は、お互いに敬意をもって相手に接しなければいけないでしょうし、その点が、時には危険で陰惨なものにもなりうるボクシングの試合を爽やかなものにしているわけです。
選手なりジャッジなりの八百長ないしは八百長が疑われるような状況は厳しく排除されるべきでしょうし、ボクシングの試合そのものよりも、ショー的要素を重視する亀田長男・次男の行為は、やはり褒められたものではないと思います。
プロの試合だから、若さなど関係ありません。勝ったもん勝ちです。キャリアを持ちながら小僧を倒せないボクサーを笑うのが先です。私の判定でも、小差のランダ勝ちですから。試合のレベルは低かったと思うし、局のもりあげも異常だとは思います。しかし、私は昨日今日ボクシングを観戦している人間ではないですから、初めてテレビ映像で見たボクシングの試合に対する自身のジャッジについて絶対的であるような大衆にくみしたくはありません。私のジャッジだって、リングサイドならどうなっていたかわかりません。
別にマスコミが取り上げなくとも、亀田くんの試合には足を運びたいと思っています。亀田パパの、見るな、というのが正論だと私は思います。私は見ます、それだけです。
しっかしですよ。西成の解体屋一家に何を期待しとるんですか、みなさん。品? あほな。
上品な解体屋などいるかどうか、家業が解体屋だった宮崎学に聞いてみればよろしい。
テレビに品を望むのであれば、テレ朝はハマコーさんなんか出していいのですか。ライブでもないのだから、口汚く相手を罵るところは切ればいいものを、わざわざそこだけ流すわけでしょ。亀田くんは元暴力団員ではありませんよ。
いまのところプロボクシングとは見たとおりのものなのです。今後変えたいなら変えればよろしい。が、まず興行に一億ほど金を用意してあげてください。テレビ芸者なら一億ぐらい簡単に借り入れができるでしょう。(テレビに出ている人間は、全員テレビ芸者と呼んでいますが、山崎さんに悪意はないっすよ。テレビに出たときは、テレビ芸は期待してます)
ハマコーの話ですが、私のまわりにハマコーのファンなど一人もいませんし、品のない人間テレビにだすな、とみんな言っています。品のないのは中央の人ではないですか?」
ちなみに、川嶋くんは下手ではないですが、あの試合に限れば基本のワンツーも打てていませんでした。試合というのは思い通りにいかないもんです。名城くんは下手ですし、おもしろい右の打ち方をしますが、結構強いです。ボクシングが技術で勝てないのは、相手を殺してもいい、というルールによるものです。どれだけ非人間的になれるか、それが勇気ですね、因果なもんです。
亀田家に「品」を求めるのは、たしかに、「木によりて魚を求む」的な無理筋ですね。
川嶋選手の試合は見ていませんが、あと一歩の勇気が無くて負けたボクサーと、余計な勇気を出さなかったために生きて試合から戻ったボクサーを両方見ていると、他人としては何とも言えません。
また、「勇気」以外にも、あと「一がんばり」が出来ずに、楽をして勝とうとするケースをしばしば見ます。最近の試合で言えば、ジャーメイン・テイラーに挑戦したロナルド・ライトは、我慢に我慢を重ねて相手の長所を殺し、僅かに優勢になったかに見えた11R、12Rに、スタミナを使い切らずに引き分けたように見えました。あれは、惜しかった!
とはいっても、あれはリスクを避けたのかも知れないし、あのくらいのレベルになると、他人がどうこう言えるものでは無さそうですが。。。
反論もあるようですが、好みとして、倒しにいってほしいと思います。倒せないのに倒そうとする亀田ボクシング、いいじゃないですか。
ちなみにですね。相手を殺してもいいと言っても殺せない人の方が多いんです。思い切って相手の顔を殴っていい、と言っているのに、冷酷に打ち込む人間と、生涯そんなパンチは打てない人間にきれいに分かれます。ボクサーや格闘家におけるチキンは、普段の言動でも刺青のイカツサでもありません。実にこのあたり楽しいのであります。
リスクを冒さずに確実に勝てそうな場合、倒しに行くと危険で割に合わない、というのは、試合を見ていて、理解できることがあります。これは、これで、仕方がないですね。
とはいえ、観客としては、倒しに行くボクサーには、わくわくする。これも、仕方がない。
もともとの性格の問題として、冷酷を貫くことが出来るボクサーと逡巡してしまうボクサーがいるのでしょうね。サッカーにも柳沢選手のような人が居るわけですから・・・。
わかった風な口きいてんじゃねえよボケ!!
会社の社員なんてみんな奴隷じゃねえかよ
このボケが!!
なにが猿の枝渡りだこの糞評論家が!このボケ!
社員なんてのは社蓄なんだからやめてえ時はやめてえんだよこの糞野郎が!
なにが評論家だよこの糞カスが!!!!
山崎よ、はやく死ね!いらねえよ、
おめえみてえなんか人間は。この宇宙から早く消えろ!!!死ね!!
死なないなら俺が殺してやるよ。
どこいったって社蓄は社蓄なんだよこのボケカスが!
評論家なんて偉そうな肩書きかかげてんじゃねえよ!
この死ね!!!!!!!!山崎死ね!!!
この宇宙から消えろ!!!!
こんにちは。「歓迎」でもないのですが、いらっしゃいませ。
私の原稿の何かがお気に障ったのかも知れませんがご紹介ありがとうございます。(何らかの劣等感でも刺激いたしましたか? 書いている側にはそんな意図は全然ないのですが・・・)
余程お暇でなければ、またこのブログにいらっしゃることはないのでしょうが、私などが生きていてもどうとういうことはありませんし、わざわざ呪っていただかなくとも、そのうち(いつであっても、本人にとっては残念なくらい早いと感じるでしょうし)私は死ぬので、まあ、お気になさらずに。
糞さまが「奴隷」(会社員もまんざらではないと、私は思うのですが)であるかないかは存じませんが、お幸せにお過ごし下さい。
聞くところによると、四ラウンド八ラウンド、で経過を公表するらしい。さて、どんな感じになるのかなあ。過去の試みはあまりいい結果ではなかったと言われているが。別に六ラウンドで一回公表とかでもいいように思うが。あと四ラウンドでなにか思惑みたいなものが観客に伝わったら、またジャッジいじめになるしなあ。とにかくやってみて、定着すればいいけどね。いっそ、観客全員で採点しても、おもろいかもな。
わしがトマトラーメンとカレーうどんを食べに行っている間に、きっつい人が現れて、てっきりわしがいじめられているのかと思ったら、山さんだった。有名税の増税だな。減価償却をみなおして法人税減税なんかしようとするからじゃ。空前の利益でしょうが、銀行もメーカーも。
採点の公開は楽しみですもあり、心配でもあります。
超一流でも後半は試合のキツくなると見えて、お互いに「自分が勝っている」というような積もりで後一歩の手を抜くような試合が世界戦でも時々あります。採点が公開されれば、負けている方は頑張らざるを得ないし、あまりに点差が開いていて「無理だ」と分かれば、早くギブアップするのも悪いことではありません。
しかし、日本人などはマジメですから、負けている側が諦めることを許されずに、無理に相手を倒しに行こうとするようなことになると、危険です。
●
上場企業の場合は、四半期決算を気にして長期的な経営が出来なくなるハラの小さな経営者もいるようですが、業績の途中集計によって、投資家には企業実体がより多くの機会で知らされているようですから、本決算一発よりも、四半期決算の公開は、悪くないやり方のように思えます。
法人税減税は、そんなに悪いことではないですよ。それ自体としてのミクロ的経済効果は、生産拡大を通じて、僅かながら賃金引き上げのはずで、被用者にもプラスのはずです。(これ、経済学のテストに良さそうな問題ですね)
あと、銀行の利益は、債権分類をいったん下げて出した損のリバウンドが混じっているので、実力として最高益、という感じではありません。投信だの保険だのを売ったり、貧乏人にはローンを押しつけたりして、何とか利益をふやして、欧米並みのROAにしようとして必死です。一般人は、銀行にはなるべく近づかないことです。
山さんとやりとりするために、カラ売りの本なんか読んでいても、繰り返し、手数料で稼ぐ銀行のアコギさ、が出てきていました。
政策実現の困難さ、について考えます。銀行を救済するのは仕方なかったとして、こんなに早く数字上の業績が回復しなければならなかったのか、銀行の救済と個人の救済はどう関連するのか。われわれは、金貸しに近づかないだけで、税金を納めるだけで、ちゃっかり消費税を増税されるだけなのか。
話を飛ばします。木村建設が倒れるその引導は熊本ファミリー銀行によるものでしたね。まったく報じられませんでしたが、ファミリーさんは木村の財務内容をどこまで把握していたのか、ずっと気になっていたのです、が、ちゃっかり?合併して、もはや遠い過去の事件とあいなりました。
ある地方の銀行は、バブル期、ある政治家と暴力団と不動産屋で、めちゃくちゃやりやがって、当然つぶれるはずだったのに、ちゃっかり救済された上に、社長が世襲しました。それはなかろう、とつぶやいたのは、私ひとりでした。
消費者金融がどうなるかまだ分かりませんが、銀行がシノギを奪うのは目に見えています。日本人は、借りた金を返す立派な民族なので、親の借金のカタに風俗で働くし、命を削っても住宅ローンを払い続けます。連帯保証というおっとろしい制度も健在です。消費者金融だって、他のルーズな国ではここまでの大儲けは無理だったでしょう。借りた金を返さない人間が増えることは、国としてマイナスですが、グローバル標準に近づくことかもしれません、庶民として。地球庶民とでも名乗ります。
そういえば、今日の日経に、作業員さんが大好きな(冗談、冗談!)榊原の英ちゃんが、法人税減税に反対だ、とコラムで宣っていました。税金にはバランス感覚が必要なのだという彼らしくない理由でしたが、考えてみると、彼も一応出身は大蔵省なのですね。「減税」と聞くと、嫌な感じがするのでしょう。
私は銀行を特別に救済する必要はなかったと思っていますし(一部の人には「清算主義者」なんて言われるような意見ですが)、特に、長銀・日債銀のように預金保険料を払っていなかった金融債を税金で全額救済したのは不愉快です。しかも、なぜか知らねど、窓販はしだいに何でもありになっていくし、銀行を儲けさせるために、政府が躍起になっている感じがします。
ただ、経済の理屈として眺めると、銀行を救済しないハードランディング・シナリオで行くと、一時的とはいえ、失業率はかなり上がった可能性があります。
まあ、いずれにせよ、シャイロックの末裔である銀行は、生き残り、生き返り、そして、「のさばる」ことになるようです。消費者金融のシノギを奪うのも、その一環でしょう。
私の友人はどういうわけか郵便屋が多くて、彼らはずっと、民営化ってどうなることなの?と私に尋ねるようなありさまでした。当の本人さんたちもよく分からないことが起こっておりましたのです。で、友人の何人かは、民営化で辞めると言っているし、辞めるわけにはいかない、と言っているのがその他大勢ですね。私は同情的です。彼ら、公務員になったつもりだったので、民営化されたら、自分が郵便屋になった理由を新たに見つけないといけないですからな。
すでにお題に上がった正規非正規の問題で言えば、すでに当局は早期退職をすすめ、辞めていただいたそのおっさんのノウハウだけを非正規で活用するということをしています。さらに、大量の素人アルバイトで人件費をおさえつつ、正規職員の残業代をケチって家に帰らせるので、残業代がつかずに手取りが減って、ピーピー言っているわけです、正規のみんな。
郵政民営化が構造改革の本丸だったとは、まったく思っておりませんです、私は。机上で理屈を組み立てれば、郵政民営化などという結論は嘘っぱちで、数年かけて廃業のスキーム以外になかったと思っています。さすがにそういうことは友人には言いませんでしたが。
山さんもどこかで触れておられましたが、ファンドの運用にしても、何故分割してリスクを分散しなかったのか、でかいだけのアルバイトだらけの会社、素人に素人が売る投信その他、まったくアホらしいです。効率だのイノベーションだのもいいですが、順番が違うんでないの、と思われることばかりであります。
仰るとおり、郵政は、時間稼ぎしながら、大きな図体のままで「民営化」するのではなく、郵貯・簡保から解体整理すべきものだったと思います。
従って、小泉氏に対しては、実は「改革」を語りながら、改革が足りなかったことこそが問題だったと思っています。
順序の違いで言えば、特殊法人改革の第一手が、なんで育英会なんだ、ということを強く感じていました。これについては、たぶん山さんとは意見が違うと思うが。
育英会が今どうなっているか、知っていますか? 今はですね、貸し付けと回収の組織を分けて、滞納なんか続けるとですね、民間業者に債権ごと投げられてしまうのです。さまざまな猶予措置はあるものの、いずれ珍妙あるいは凄惨な事件が起こるとわしは思っています。育英会に借りた金って、無資力の親が連帯保証とられとったりするのだが、本人死んだらチャラなんや。こわーいで。民間に取り立てが移るということを知っていれば、育英会などで金を借りなかった、という主張はひとまずできそうな気がするが、債権を投げるのは自由なんやろな、法的には。
で、育英会の改革については、チョーチン記事のオンパレードやったなあ、あの時期。日経から共同系から、特に読売。
奨学金制度について論じている人間など、一人もおらなんだ。政府の意向に沿って、取立てが甘いの大合唱や。
奨学金にせよ授業料減免にせよ、資格はあるのに原資がない、というかわいそうな状況のお子がたくさんいるのになあ、そこはまったく議論せんのやから。今すぐ寄付するとか、予算つけるとか、まずそれからやろうに。
だいたいスカラシップではないわけやからなあ、日本の奨学金は。貸付どころか、今は利子とってる方が多いんちゃうか。デフレなんやから、無利子にしたれよ。
原資がないから取立てを、にしても、踏み倒したのは、山さん世代から上やろ。ほんま、酒代削って、なんぼか子供にまわしてやってくれ、日本中の、のん兵衛さんよ。
振り返ると、亀田親子にまともな論評をしたのは、わし他数人しかいなかったのではないかと思う。二宮清純はたのむから、もうボクシングを語らないでほしい。共同系の新聞に、「また疑惑のジャッジ」なる言葉もあったが、疑惑と言った関係者の個人名を教えてくれ、わし、直接聞くからよ、そいつに。
今回の試合は大差、前回は僅差。それだけのことじゃないの。完勝も完勝、大人と子供じゃないか。右の返しが当たらなかったことが残念なのと、アッパーを腹ではなくチンに打つようになれば、完璧なボクサーファイターやろうに。当初より指摘しているように、亀田長男は、空手癖を使えばそこそこのボクサーなんであって、一発ケーオーはファイターの次男にまかせた方がいい、まずまずの選手なのであった。
で、おそらく一番うまい選手は三男だろうが、一番強い選手は次男になるかもしれん。まだまだ、これからである。ボクシングは実社会よりも、公平、公正、なんじゃよ、実は。長男にしても、スパーリングの絶対数が増えてある日、新しいステージに立つことは十分にあり得る。握りを覚えて、振らずに相手が倒れることもある。かわす気もないのに、相手のパンチがかわせるようになる、かもしれない。精進しだいじゃ。すでに、リードの合わせ、ノーモーションの左ストレートは非凡、入りと出のスピードも十分。あとは、右で相手の体を起こして左、右、とつなげるようなフットワーク、フック気味にチンに当てて脳を揺らす技術、ぐらいで、ほぼ完成するじゃないか。打たれ弱さも、逃げていいなら、かなりリスクヘッジできる。肩の細さも、突きは背筋で打つというのが、実践できればあの胸囲が脅威になるだろう。ひとまず、亀田一家、ほめてやってよいとわしは思う。
「亀田興毅(20=協栄)フライ級転向初戦。WBC同級12位エベラルド・モラレス(30=メキシコ)戦」
体重オーバーを大目に見てやったといっても、モラレスと、超軽いクラスだったランダとの体格の違いに驚いた方もおられるだろう。亀田の体が大きくなれば、同様に相手もでかくなる。当たり前だが、ライトから上ぐらいでやっている日本人は、ほんと大変だなあと思う。
つまらない人間とばかり付き合って横道にそれた渡辺のジローさんなんか、骨格がでかいので、減量に成功しただけで勝ちを確信し、本当に楽勝の試合ばかりしていた。楽勝も、ファンには物足りない、という興行の難しさはありますね。今回の試合も、物足りない、というコメントを拾う新聞が多かったですが、楽勝すれば、カマセだと書かれるだろうし。わしなんかには、とても物足りるものでした。
日本人などは、どうにも体が硬くてですね、相手のパンチがよく効いてしまうのですね(相手に与えるダメージは結構ある)。その点、黒人にしても南米の選手にしても、顔でパンチの威力を吸収するタイプの選手にはいつも驚かされます(フライパン星野の顔面受けはカミワザだったが)。モラレスも、鼻水飛び出して顔がつぶれるぐらいのパンチは、もらってましたね。倒せないことを攻めるのは、酷かなと思います。
浜田さんは、右の使い方を考えないといけない、と書いておられましたが。わしは、右に可能性を見ました。パンチとしては、断然よくなっています。左のマックスが大体わかったので。今後は、右のショートで倒す方が多くなる予感がします。浜田さんが言っているのは、リード、ジャブ、のことなんですが。旧来の亀田スタイルなら、この試合のでき、まででしょうか。亀田くんのノーモーションの左ストレートには十分な非凡さがあるとは思いますが、リードで先(せん)を取る勘がどうもイマイチのようです。マサカリとか呼んでいるらしい打ち落としのロングも、意外と倒すパンチにはならないのかも知れません。もっと合理的に相手の脳を揺らすことを考えて、左のひじの使い方を工夫するべきでしょう。前にも書きましたが、十分な胸囲はあるのだが、腕力があるように感じないのです、亀ちゃんは。名城くんなんかと対照的ですね。
亀田三男はアメリカで修行するそうです。わしが思っていたより、体がでかくなっているようなので、クラスをどこにするか、また問題です。亀田長男も、同門にチャンプが生まれてしまって、これまた興行がややこしくなりそうな気配ですが、日本人同士、そろそろやらないと、過去のいきさつからいってもまずいでしょう。