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Unknown (ととろ)
2007-07-15 10:37:24
いつも楽しく拝読しています。
FPに相談をしたことはないですが、FPの仕事には関心を持ち、FPの方の書いた本なども読んだことがあります。
結論から書きますと、FPの方から金融商品を購入することはおそらくないと思います。FPの方には客観的なアドバイスを求めますし、FPの方経由でないと買えない商品というものは今の時点では想定できませんので。
逆に、特定の金融機関のサイトや広告に頻繁に出ているFPについては、警戒します。とくに、金融庁から処分を受けたような仕組み預金などを堂々と勧めていた方には、最初から相談をしようという気にはならないです。
どちらにしても、情報提供ならよいですが、個別商品を売ろうという気配が見えたら、その時点で引くと思います。
FPの方の収入が多くないという話は私も聞いたことがありますので、本当に有意義なアドバイスをいただけるのなら、それ相応の謝礼をお支払いすべきだと考えます。いくらなら、という具体的な金額を示すのは難しいですが・・・。
求めるものは、徹底的に相談者の立場に立ち、年金の当てにならない超高齢化時代に向けて、破産せず人並みの暮らしをつづけるためのアドバイスをしてくれることでしょうか。
個別商品や投資手法、節税方法などについての情報は氾濫していますから、むしろ、FPならではの知恵、つまりこれまで多くの顧客にアドバイスをしてきた経験をもとに、失敗例や成功例とその理由などを、相談者の立場にひきつけながらロジカルに教えていただけると嬉しいです。『サラリーマンは二度破産する』をもっと詳しく具体的にしたような感じでしょうか。


 
 
 
はじめまして (はる)
2007-07-15 12:05:53
山崎氏の大ファンです。
いつも楽しく読んでいます。
山崎さんの著書などを参考に資産配分を見直していますが 時間もかかる上に見落としもあったりするので
信頼できるFPがいればよいのになと思います

具体的に言うと 90%以上満足かつ信頼できるFPになら年間2万程度の出費は出来る、と言う感じです
これでは FPの方は商売にならないでしょうが
庶民が払えるのはこの程度ではないでしょうか?
そうなると どうしても保険や金融商品を売って手数料で稼ぐと言うことになるのでしょう。

また 独立系のFPにいきなり資産状況をすべてさらけ出すと言うのもかなりリスクがあるように感じています
山崎氏がFP認定機関をつくってくれたらありがたいですね
それなら年間3-4万まで出費します!

>退職金の運用手順について・・・マニュアル化したいと思っています。

退職にはかなり遠いですが お待ちしています^^


 
 
 
ノーコンフリクトポリシーを持って欲しい (ホシノ)
2007-07-15 12:07:48
こんにちわ。ホシノと申します。原則仲介者としてのFPから金融商品を買うことには強い抵抗を覚えます。歩合制で証券会社と手数料を折半できるのなら尚更です。担保されていないFPの善意、職業倫理をどうして無邪気に信じることができましょうか。また、生活に困るくらいの所得しかない人々にそれを求めるのも酷という気がします。FPではありませんが私も同じ立場になったら同様のことをしない自信はまったくないので、同情こそすれ彼らを倫理的に責める気にはなれません。基本的にFPは固定給かまたは副業として行っているというレベルでかつ充分に生活に余裕のある状態でなければならないでしょう。他人の財産についてアドバイスを行う職業の方が貧しくてお金に目が眩むような状況であるとしたら笑い話でしかないと思います。もしかしたら現在のFPは需要に対して供給過多なのかもしれませんし、客にとって良い商品とFPにとって売りたい商品が同じでないという状況を生み出す報酬システムそのものがFP、客双方にとって不幸の源ではありませんか。

二つ目のご質問ですが情報のフラット化が激しい時代であり自分で情報の取得もある程度できる環境になった現在、求めるのはゼネラリストよりスペシャリスト
でありアクティブに営業を行うよりはパッシブに構えてくれていていざという時どんな質問にも答えてくれるようなFPでしょうか。当然顧客の側も漠然とどんなファンドがよいか、どうやったら儲かるか、といった質問はしないという前提で話していますのでお金のことはあんまり考えたくない、”プロ”に丸投げしたいといった方とは異なる意見かもしれません。もっと踏み込んで例えばこれからもし原油高が更に続くとしてそれに伴うインフレをヘッジするにはどのような方法が考えられるか、資源セクターの個別株を買うのがよいか、資源国の通貨か、あるいは、海外のETFかといったことを問うた場合にできればインフレが起こるかどうかという段階から自分の確固たるプリンシパルを持っていて、語ることができる、そんな人がよいです。必ずしも正解である必要はありません。そんなものはありませんし、あくまで一つの意見としてこちらでそれを咀嚼し参考にし自分なりの投資方針を構築する手助けにできればよいわけですから。それとご指摘されているようにコスト意識は高く持って、どの商品はどのブローカーから買うのがよいかということに関して利害の相反のない立場でアドバイスしてくれたらよいですね。とにかくどちらかといえば証券営業マンの延長のようなことにでもなりかねない現状から法廷に立たない資産運用専門の事務弁護士のような職業になってくれたらと思います。

報酬に関しては難しいですが、淘汰され、優秀な人が残るなら弁護士に準じるものを払ってもよいと思います。それくらいの地位と報酬がないとどうしても”顧客の財産”から儲けようとしてしまうと性悪説からみて思います。
 
 
 
投資顧問業との関係は? (クマラ)
2007-07-15 17:46:27
いつも楽しく拝読しております。
FPを生業としている者です。

「証券仲介業を営んでいるFPであっても、彼を通じて商品を買わず、その代わりに、相談料はきちんと払うのが好ましいやり方だろう」

とありますが、たしかにそれはそうだと思います。
しかし、こういったケースで相談料をもらうためには、投資顧問業の登録をしているFPでないとコンプライアンス上、よろしくないということになりますね。
投資顧問業の登録をしていないFPが、顧客に対して投資判断に係るアドバイスを行って相談料(フィー)を得るというのは、投資顧問業法に抵触する恐れがありますから。

大半のFPが、零細な個人事業主であるという前提において、そのFPが投資顧問業者の登録をするというのは、ご承知かとは思いますが、結構、敷居の高い話となります。

理想の姿、形というのは、あって然るべきだと思います。
しかし、現時点では、証券仲介業者という、従来型の証券営業パーソンに比べて、総じてマシな提案をする新たなプレーヤーが出現したことによって、顧客側の選択肢が広がるなど、いろいろな意味で過渡期にあるという認識で良いと思うのですが、いかがでしょうか?
もちろん、個人投資家サイドの意識を高めるという観点は重要ですが。

あと、FPについて、補足しておきたいことがございます。
私はFPを生業にしようという人は、顧客サイドに軸足をおいて仕事をしていきたいから、ある程度の収入が約束されている金融機関等を辞めてでもやるのだと思っています。
山崎さんが最近、富山でお会いになられた方もそうだと思います。

また、FPという“人”が介在することでの付加価値は、金融商品の選別という作業にとどまるわけではありません。
顧客の意向を引きだして、ライフプランを明確にし、そのライフプランを実現するための課題や問題点を抽出し、その解決策を立て、その実行援助を行う・・・。
金融商品の選別は2次的、3次的な作業であって、コンサルティングやカウンセリング、コーチング的なことが、主たる付加価値だと私は考えています。だからといって、販売手数料の高い商品を意図的にオススメするということではもちろんありません。

一般の方には、こういったことを踏まえて、FPや証券仲介業者を利用するかどうかについて選択して欲しいと思います。
 
 
 
FPと投資顧問業 (山崎元)
2007-07-15 18:30:40
クマラさま

コメントありがとうございます。

FPと投資顧問業は将来大きな問題になりかねない難しい問題を含んでいると、私は、思っています。FP業に伴う大きなコンプライアンス上のリスク要因の一つではないでしょうか。

私の理解では、FPが顧客に対して、個別商品と投資配分を含めてアドバイスした場合には、投資顧問業法に触れる可能性が大きい、厳密には違法ではないか、と思っています。

敢えて、一歩踏み込んで言うなら、近い将来(金商法施行が一段落したら)、金融庁は、投資顧問登録のないFPの運用アドバイスについて「狙う」可能性があるとも思っています。

私の想定するFPの相談は、資産運用周りでは「家計を分析し、資産配分を含む運用計画について顧客の意思決定の手伝いをし、個別の商品選択については、金融商品に関する解説とリストアップをする所まで」だと考えています。

「・・・・。では、国内株式に、300万円配分するとして、この部分は、過去のパフォーマンスも良くて、資産残高も増えている、○×△社の★★★★★ファンドがお勧めできます」とやるのは、現実的には大いにありそうな展開ですが、厳密には、違法でしょう。

「仮に、私なら、★★★★★を買うでしょう」というようなセコイ話法(どこぞの金融機関の窓販で開発された言い方のようです)もあるようですが、情報が限られた中で、アドバイザーがこう言うのは、実質的に推奨と変わりませんから、NGとすべきですね。

証券仲介業をやっている人にも、それ以外の人にも(顧客にも)、「FPは専門家なのだから、どの投信の運用がいいか評価できる筈だし、自分の意見を言ってもいい筈だ」というくらいに思っている不心得者(本当は、将来の運用成績は予想できないのですから、単なるバカ者と言うべきなのですが)が居るようで、アドバイスの質という意味でも、法的な安全性の意味でも、大いに心配です。

クマラさんもご指摘のように、個別の商品選択になどクビを突っ込まなくても、本来FPが出来る貢献は大いにあるはずです。

一方、本格的に投資アドバイスに取り組みたいFPは、投資顧問業登録を考えるべきでしょう。
 
 
 
証券仲介業 (ny)
2007-07-15 19:00:09
山崎様

今回の記事は現在一番自分が興味ある部分です。というのも将来的に証券仲介業をはじめたいと思っているからです。

自分であれば、販売手数料が何割キックバックされるかお客さんにあらかじめ伝えます。その上で個別銘柄であれば無駄に回転率を上げるとリターンが減ることや、手数料が安いインデックスタイプのETFが手間もかからず実はかなり有利なことなども伝えます。

現在海外ETFはどこでも買えるわけではないので、自分が仲介業を開始するころには(個人的な話ですいません)MSCIエマージングやMSCIコクサイ、SP500、MSCI EAFA、などといった基本的なものは最低限東証でそろってほしいと切に願っている状態です。海外ETFがあれば投資信託をお勧めする理由はほとんどなくなりますので。

ではどこで報酬を得るかというと、セミナーやファイナンシャルプランニングとセットにすることで売り上げを確保するつもりです。(山崎さんの嫌いなワンストップショップになってしまいますが・・・)
そもそも売買手数料はよほど資産を持っている人でなければ微々たるものですから、収益の柱になるとは思えません。場合によっては仲介業者の取り分をすべてお客さんに返してしまってもよいと思います。
「ウチは手数料では儲けません」とアピールできますので。

またIFAを個人でやるのであれば、お客さんからひっきりなしに売買の電話がかかってくるのはかなりの負担ですから、アセットアロケーションを組んで時々売買する以外はお客さんの投資相談にメールなどでゆったり答える、という方が楽ですし自分のイメージです。
これならば個人・もしくは小規模でもそれなりの人数を相手に出来ます。沢山の人を相手にすれば売り上げも安定しますし、無理に売買手数料で設ける必要もありません。

お客さんから売買の電話がかかってきて
(これはやめたほうが良いよなあ・・。でも車のローンもあるしなあ・・・)
なんて悩むようでは本来はIFA失格です。

しかし山崎さんの心配というかご指摘ももっともです。
来月の家賃が払えそうにないから、という理由でお客さんに売買を無理&必死にすすめる貧相なIFAなんかが出てきそうでちょっと心配です。

 
 
 
違法行為 (ny)
2007-07-15 19:25:31
連続で申し訳ないです。コメントをし終わったら山崎さんも書いておられたので、追加です。

投資顧問業とFPの兼ね合いは自分もかなり気になる部分でした。
投資のアドバイスをアセットアロケーションで考えると・・・

1.アセットアロケーションをしましょうとアドバイスする

2.投資する資産の種類をアドバイスする

3.資産の割合をアドバイスする

4.各資産の国内・国外の割合をアドバイスする

5.各資産で買うべき銘柄をアドバイスする

以前は5が違法くらい思っていたのですが、法律をちゃんと読んでみると4もかなり微妙なラインなのかな?と心配になってきます。
自分としては4までアドバイスをして、あとはインデックスのETFを買えばOKですよなんて言うつもりでしたが、かなりぎりぎりなラインです。

山崎様のおっしゃるように、FPのアドバイスは法律で規制される可能性もありますね。
ただ、対面型の証券会では「無料のアドバイスと高額な手数料をセットで販売する」という形で同じことをやっていますから、証券会社のビジネスモデル自体が揺らぎかねないと思います。(それはそれで良いような気もしますが^^;)

最終的には投資顧問の登録をしてもよいのですが、500万の供託金は厳しいです・・・。
個人であればもう少し小額にはならないですかね。

「個別の商品選択については、金融商品に関する解説とリストアップをする所まで」というのは良いアイディアだと思いますので、使わせてもらいます^^。
 
 
 
個人向けの運用アドバイス (山崎元)
2007-07-15 21:28:57
nyさま

個人向けの運用アドバイスは、まるで麻雀の代打ちのような実質的な運用一任サービスを除くと、しっかりした業務内容のモデルが、まだ無いように思えます。

これは、個人の資産運用に関する理論的な研究がまだまだ不十分であることにも関係し、取り組む価値のあるテーマではないかと思っています。

私も、友人と作った会社を使って、先ずは投資顧問登録を行ってからですが、何かやってみたいな、と思案しています。
 
 
 
米国のFPと日本のFP (アパ)
2007-07-15 21:46:37
山崎さん こんばんは。
先々週の水曜日、テレビ朝日の朝の番組にコメンテーターとして出られていたのを拝見させていただきました。なかなかのテレビ映りでしたよ~(笑)

ところで、FPは米国では弁護士に匹敵する地位と云われています。一方、日本FP協会の会員によるアンケートですが、FP業務での売上げ収入ありと回答したFPは一割にも満たないそうです。そして、売り上げ収入200万円未満のFPは6割以上を占めているらしいです。確か2004年の4月から金融機関以外でも証券仲介業制度が導入されたと記憶しております。

米国では独立系FPが金融資産運用アドバイスをビジネスとして行なう場合は、独立系投資バイザー(IC)と、登録投資アドバイザー(RIA)という二つの形態で登録しています。
ICは証券会社に所属する証券外務員という形態のアドバイザーでRIAは、SEC(証券取引委員会)に登録をする投資アドバイザーです。

ICの報酬は契約証券会社の商品販売や投信の信託報酬からのコミッション或いはラップ講座において、顧客が支払う残高ベースのフィーから支払われるようになっています。

RIAの報酬は資産残高に対して顧客が支払うプランニング・フィーだけです。証券会社からのコミッションを受け取る事が禁止されているのです。そして、RAIは投資一任勘定による売買ができるようになっています。証券会社からのコミッションの禁止により、一任勘定取引を行なっても顧客と利益相反することがないとされているようです。しかし、RIAと登録していても一方でICとして業務を行う事ができるようになっています。顧客によって使い分けできるようになっているわけです。

というわけでRIAは商品選択にバイアスがかかりにくいと云えるのではないでしょうか?
FPに求められる中立性という視点からは、米国のRIAが、今後日本のFPとしての正当な発展につながる一つのスキームではないでしょうか。

顧客の資産額にも拠りますので、一概にRIA型が良いと結論付けるのは拙速な感は残されます。

長くなりました。すいません。FPと証券外務員2種の資格者でした。
 
 
 
Unknown (まさくん)
2007-07-15 21:58:27
山崎先生、こんばんわ。

今日は台風で大変でしたが、山崎先生は平穏無事にお過ごしのご様子ですね。

>ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」)

昔から、横文字の肩書きの職業は、怪しいものが多いと言うわれているようで、僕自身は、FPもそれに該当するように思います。

資産を効率的に増やす方法を熟知しているのならば、そもそも、FP自身が資産家である筈です。
ですが、「フリーだと、プアーなので、FP」なのであれば、FPという資格の存在価値は、実質的に、ほとんど無いのだろうと思います。

>相談をもちかけたFPから金融商品を買うことに抵抗を覚えるだろうか。

僕は抵抗を覚えます。
「投資バカにつける薬」を読んでから、ますます、「金融商品」は怪しいと思いました。
そんなに有利な金融商品があれば、他人に勧める労力・時間を省いて、FP自身が借金してでも購入していると思います。

>もう一つ聞いてみよう。FPに資産運用の相談をして、何を期待し、幾らなら払っていいと思われるだろうか。

僕は現在のところ、FPに資産運用を相談する必要も無いのですが、仮に、誰かに相談する必要が有っても、お金を払ってまでFPに相談しないと思います。
(FPの資格試験の本を見てみましたが、さほど難しい内容ではないし、、。)

それにしても、年金記録の消失という、トンデモナイ事件が起きたり、日本政府に対する国民の信頼感は、低下する一方だと思います。

「投資バカにつける薬」では、可能性は低いとされていたように思いますが、今の調子だと、国家財政の破綻は、ひょっとしたら、現実問題として起きるかもしれないと、非常に心配しています。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-07-15 22:34:12
>アパさま

ご教示ありがとうございます。RIAに一任勘定での売買を認めているというのは、なかなか大胆ですね。

私は、アドバイスの場合、資産残高比例のフィーには、幾らか抵抗感があります。もちろん、受けるベネフィットの大きさとして資産残高も考慮すべきでしょうが、それ以上にアドバイスの内容によるべきだと思います。たとえば、1000万円のアセットアロケーションと10億円のアセットアロケーションは、真面目にやると、難しさは殆ど変わりません。

作業内容によりこちらの言い値で商売し、こちら側からも客を選ぶ、というのが理想でしょうか。お金持ちで、払いが良くても、アドバイスしていて嫌な感じがする人間は相手にしたくありませんね。

>まさくん様

「投資バカにつける薬」を読んでいただき、ありがとうございます。

買いにくいタイトルをつけてしまったかな~と後悔していたのですが、現在3刷りで、先般、珍しいことに台湾で中国語訳を出したいという翻訳のオファーがありました。

そういえば、昔、「ファンドマネジメント」の韓国語訳が出たことがありましたが、自分では何が書いてあるのか、訳が正しいのかもサッパリ分からず、一度だけ役に立ったのは、キャバクラの韓国人のお姉さんにプレゼントして自慢できたことだけでした。
 
 
 
Unknown (まさくん)
2007-07-16 09:15:27
おはようございます、山崎先生。

ご返信を、有難うございました。
「投資バカにつける薬」、とても好評のようで良かったですね。
タイトルについては、僕の感想では、確かに、買いにくいタイトルだと思いました。
その理由は、販売員が、僕のことを投資バカと思うだろうなと想像すると、この本を持ってカウンターに行くのが躊躇われたからです。
でも、結果として本書を購入して、本当に良かったと思っています。
ファンドマネジメントも、読んでみたいと思うのですが、アマゾンのレビューで、「数式や難しい理論が多い」との意見があるので、購入にしようか否か、迷っています。
学生時代に、経済数学を履修したものですが、それとは比べ物にならないような、高度な内容かな?と不安です。
(ご執筆中の本も、早く出版されるのを、楽しみにしています。)

ところで、今月は、僕が5年前に預けた1%円定期預金が満期になりましたが、依然として、この低金利の中、新たに、どのようにして運用すれば良いのか、悩むところです。

銀行の5年モノの円定期預金だと、良くて税引後金利が1.1%ほどです。
この金利では1千万円預けても、5年後に、60万円の利子しかつきません。
しかし、株式投資で、普通に優良な個別銘柄を買っていれば、5%~10%程度の運用益を得るのは、さほど難しいことではないので、株式投資の比重を大幅に増やそうかと思案しています。
比較的、配当利回りが良く、堅実な企業の多い、医薬品や電力のセクターをチェックしています。
 
 
 
投資コンサルタントの手数料(アメリカの場合) (snowbees)
2007-07-16 10:32:01
山崎さん、
以下は、木村健・アイオワ大学医学部名誉教授の記事:
アメリカの投資コンサルタント(ジョン氏)は、投資額の5%を手数料として徴収する。
また、アメリカでは、運用資金に対して8%以上の利益が上がらなければ、投資とは言わない。年利5%の定期預金も7.2%の米国債も、資産運用の面からみると不良投資であると。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-07-16 11:54:26
>まさくん様

株式運用のリターンは、「さほど難しくもない」けれども、「さっぱり確実ではない」ものなので、期待しすぎないでくださいね(笑)。

たとえば、利益が安定していて、PERが20倍だとすると、投資額に対して年率5%程度は、平均的に期待できると考えられます。ここで、仮に、経済成長並みの利益成長があるとすれば、計算上、この5%(益利回り)と成長率を合わせたぐらいが、株式に、平均的に期待してもいい期待リターンです。

現在の日本株のPERは20倍で、名目経済成長率を2~3%とすると、株式投資の期待利回りは、7%~8%くらいということになります。

もちろん、これは、「絵に描いた餅」的な計算であって、経済情勢の変化や、制度的な変化などによって大きく変化します。

投資が(売買が)上手になれば期待利回りが増えるといった独りよがりに陥らずに、気長かつ気楽にやって下さい。

>snowbeeさま

アメリカの投資の話は、傾向として、株式市場が非常に順調であった国に特有の(日本で言えば80年代後半のような)過剰な自信にあふれています。まあ、運用ビジネスでは、順調な時に最大限効果的に威張るのは、ビジネスの定石なので、偉そうだと批判しても仕方がありませんが、これを真に受ける人が多いと、少々困りますね。

そりゃあ、長期国債で7.2%もの利回りがある時には(結構なインフレ率も一緒にあったはずですが)、8%くらいの利回りが無いと、リスクを取った投資の甲斐がありません。冷静に考えると当然でしょうし、絶対値で考えるべきものではありません。

そうなのですが、西洋かぶれの論者たち(私は直接TVを見ていませんが、当ブログのコメント欄での<memoま>さんのご報告によると竹村健一氏のような人)が、日本人は運用が下手で、低金利に我慢していて、欧米人は運用が上手くて高金利を享受していると、国ごと通貨ごとのインフレ率や金利水準の違いをことさらに無視して、外国崇拝をばらまきますね。

実際には、プロの運用の上手さ下手さは、内外で何ら変わりません。「他人のお金を運用します、なんていう奴は、国籍に無関係に上手くない」というのが正解であり、事実です。

ただし、投資額の5%も取って堂々と商売をするコンサルタントがいるように、運用ビジネスの上手さには、彼我に大差があります。
 
 
 
FPから見た考え (心の灯火)
2007-07-16 21:44:51
FPの資格を持っている立場からコメントをさせていただきます(ちなみに開業とかはしていないお飾りです)

①FP(今回AFPに話を限らせてもらいます)の資格取得は比較的簡単。合格率は10%台ですが学科実技同時に合格しなくても猶予期間があるため実質的にはもっと高い。CFPはさすがに難関ですが。

②①に伴って勉強の質も疑わしい点があります。山崎先生が見ていただければわかると思いますが常に?と思う内容が多いです

以上の点からまず日本におけるFPの地位がよくも悪しくも低いと思います。日本ではそんなことくらい簡単で要は節約して金貯めればいいんでしょう程度しか考えていないひとが多いと思います。(カタカナ資格だから怪しいと思われている点は否定できません)


前置きが長くなりましたが、FPのあるべき姿として全ての組織から独立した、中立的な立場であるべきで仲介業務はするべきではない思います。家計のドクターが例えば某生保代理店だったり、某証券会社御用達であることは本質的な提案はできないと思います(金を稼ぐという欲がどこかで出ますから)。立場は家庭の顧問会計士みたいな立場が良いかと。

方法としては手数料をケチらないことが1つの改善方法ではないでしょうか。証券会社とかどうでもいいところには節約し、肝心なところでは惜しまない。これが一番だと思うのですが…
 
 
 
トレーダーFP (matu)
2007-07-16 23:45:01
  私はトレーダーFPです。
 
 山崎元先生のファンです。「週間ダイヤモンド」や「投資バカにつける薬」など山崎先生関連の書物は拝読しており、先生の大胆な発言や記事に共感しているしだいであります。が、残念ですが例外もありました
(最近の国技館の講演は唯一私の期待する内容では無かった)。
 
 さて、本題に入りますが、FPは株式相場などに勝てるのでしょうか? 株式相場暦20年以上の私も相場の勝つ事は並大抵の事ではありません。FPになって何年かで、人様の大事なお金をアドバイス出来るのでしょうか?そんな実力が有るのでしょうか?当然、一握りの実力と経験のあるFPもいらっしゃると思いますが、大部分のFPの相場感など笑止千万です。また、証券会社のFAも笑えます。
 
 知人から運用を頼まれますが、全て断っておりす。人様の大事なお金を、万が一損をさせる事を、私は出来ません。

 現在はNYダウや日経平均株価・外国投信・外為など右肩上がりで、利益が増大しておりますいが、これが下げ相場になった場合そのトレンドを的確に判断出来る投資家は少なく、まずFPなど皆無だと思います。

 かつてのバブル相場、ITバブル相場の下げトレンドを判断出来る人はほとんどおりませんでした。大部分の人は押し目を買って傷口を広げるのです。

 このように、右肩上がりの相場の時はイケイケで儲かりますが、一転下げ相場になると、右往左往して結局損をするのです。上昇トレンドで買い、下降トレンドで売るなど、理論上出来ても精神的な要素が加わるので、勝ち逃げはできないのです。

 現在、マスコミは投資をあおり、年金不安をあおっております。バブル・ITバブルなど踊った人が結局損をしております。結論は、大部分の個人投資家は損をするのです。

 皆さん、くれぐれもご注意をしてください。
 

 

 
 
 
 
Unknown (ちゅう)
2007-07-17 08:58:36
山崎さま、

下のフレーズがFPのあるべき姿を上手く表現しているような気がします。

Financial advisors are like optometrists. They correct the investment vision of investors and lead them to prudent investment decisions.

http://lsb.scu.edu/finance/faculty/Statman/articles/behavioralframework.pdf
 
 
 
Unknown (びりィ)
2007-07-17 09:36:15
FP資格を持って(AFP)生保の営業をしています。

基本的に、日本でFPで食っている人はほとんど
いないでしょう。
テレビにでてくるFPサンたちは、
「資格と知識を持った芸能人」のようなものでしょう。

そもそも、日本においてFPと言う仕事が
根付く土壌はありません。
わざわざお金を払って、自分の家の家計を他人にさらすなんて、という感覚でしょうね。

余談ですが、

FPが保険や証券を売って(仲介)手数料を稼ぐように、税理士は顧問企業に法人保険を紹介し手数料を稼いだりするわけです。

FPも税理士も、あの手数料収入はきちんと税務申告してるのか、いささか疑いたくなります。



 
 
 
Unknown (ちゅう)
2007-07-17 12:54:16
ところで、山崎さんのご同業者(?)でこんなこと言ってる方もいます。悪貨が良貨を駆逐するなんてことがないよう祈っております。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/90/
 
 
 
投資コンサルタント (snowbees)
2007-07-17 18:00:34
山崎さん、

<アメリカの投資の話は、傾向として、株式市場が非常に順調であった国に特有の(日本で言えば80年代後半のような)過剰な自信にあふれています>

日本とアメリカは、ご指摘のように、投資環境や制度設計が大幅に異なるので、それなりの背景説明が必要です。

ただし、竹村健一氏などは、電波芸者として無責任な発言をしていますが、その結果、一部の視聴者をミスリードしており、嘆かわしい。
 
 
 
Unknown (まさくん)
2007-07-17 19:13:22
長文のご返信を、有難うございました。
改めて、欲かいて脳天に血の昇った投資バカにならないように、自分を戒めなきゃいけないなと思いました。
ところで、僕は昨日、自転車で交差点を渡ろうとしたところ、タクシーに衝突し、危うく即死するところでした。
(タクシーが交差点前で、十分な減速をしなかったようです。)
この事故で初めて知ったのですが、タクシーやハイヤーは、走行中にビデオカメラで自動録画する装置があるようですね。
警察官が来て現場検証し、衝突の様子を録画ビデオで確認しましたが、ボンネットに身体を乗り上げるという、典型的な交通事故でした。
ですが、奇跡的に、足の軽い打ち身の程度で済んだので、本当に不幸中の幸いでした。
衝突前に、とっさに自転車で身体をカバーし、ボンネットから転げ落ちる際に、柔道の受身をしたのが良かったのだと思います。
そして、つくづく思ったのは、サラリーマンといえども、頑強な身体作りが、何よりも一番の投資だと思いました。
食費をケチらずに、毎日、栄養のバランスのとれた食事を心がけていることが、結局は、自分を救ったのだと思います。
大きな試練でしたが、これでまた、一つ、成長できたように思いました。
山崎先生も、交差点を渡る際は、十分にご注意ください。
 
 
 
タクシーに当たったらあかん (作業員)
2007-07-17 19:27:19
>タクシーやハイヤーは、走行中にビデオカメラで自動録画する装置

保険、個人持ち一人親方タクシー、という都市伝説が、どうも実話らしい、と聞く。事故っても、相手が破産するだけ、かもしれんで。とか、言うと、生命保険に入ったりするのかな? お休みなさい。タクシーにだけは、当たったら、あかん。受け身ができてなにより。
 
 
 
>タクシーに当たったらあかん (まさくん)
2007-07-17 20:13:46
作業員様、こんばんわ。
お気遣いを有難うございます。
今回のケースは、地元のタクシー会社なので、トラブルもなく助かりました(病院の診察費用等も、負担して下さいました)。
小学校前の交差点なので、平日の小さな児童が通行する時間帯でなくて、本当に良かったと思います。
日本の交通事情を考慮すると、自転車は強度の高いMTBに乗るのが生存率が高そうです。
今、自転車会社のホムペで、MTBをチェックしています。
作業員様も、クルマの不意の飛び出しに、十分にご注意ください。
 
 
 
このような状況で、誰がFPになりたがるのですか? (porco)
2007-07-17 23:12:55
日本人は情報・サービスに金を払いたがらないというのは変わりませんね。それで詐欺やねずみ講にだまされて『責任者、出て来い!』では、話にならないというか・・・。FP業界の先は暗いですねえ(笑)。
 
 
 
FP (ny)
2007-07-18 02:51:28
FP業界は暗いですか・・。
実質的に食えている人は行政書士よりもいなそうですからね。
FPのビジネスモデル自体がまだ固まっていないみたいですし、もう少しで食えない資格の代表格に躍り出そうな勢いですね。

以前FPで1000万稼ぐ!というような本を読んだら、ファイナンシャルプランニングだけでは稼げないので、講演をしたり、コラムを書いたり、無料相談窓口の仕事を行政などから請け負ったり(給料は行政側からでる)などの合わせ技で1000万を稼いでいるというようなことが書いてありました。
なんだか夢のない稼ぎ方だなあと思ったものです。

先ほどミクシーを見ていたら、FP協会は毎年の登録料をふんだくって不正を行ったりしてるんだからなくしてしまえ!と書いている人もいました^^;

CFPの資格保持者は相談料を1時間で2万も取るのが平均みたいです。いったい誰が払うんだかわかりませんが。

ただ、ろくなアドバイザーがいなくて誰も本気でFPをやろうとしていない状況はあるいみ美味しいです。
こんなに競争のない業界もないですから。
将来はFP関連の事業で儲けさしてもらうつもりでいます^^。
 
 
 
FPなんて (できとらへんがや)
2007-07-18 07:56:12
歩合外務員と全く同じですよね。ですから、FPの証券仲介業はド危険で、相手にする必要はないのではないでしょうか?家にPCもなくて、電話がダイアルの黒電話を置いているような地域でしか生き延びられない仕事だと思います。カッコつけてライフプランとかいって年金保険なんてやると、資金が固まってしまって、自分(勿論FP)の首を絞めますよね。回転ききませんもんね。
多少物事に気づける人なら、自分でネット証券からなにやら選んで買いますよ。山崎さんのような方のブログやコラムも世の中にはあるのですし。
 
 
 
免許・法律・制度 (栗田昌孝)
2007-07-18 09:03:04
FPに限らず、免許や法律や制度によって「作られたプロ職」では自立はむずかしいように思われます(CMAしかり)。

儲けにあずかれるのは、当該資格ビジネスを画策した上層組織だけ、という結果では悲しいですが。

個人的には、金融関連の業を「業」として成立させたり、(結果として)成功させるのに、ある種の水商売的な要素(あるいは芸能的才覚のようなもの)が多分に影響しているなあ、と感じています。

「金融=おかね」なので、ヒトの金銭欲と深く且つ直接的に結びついた“みっともない部分”と格闘することになる可能性があり、そうなると「FP資格やなんちゃら」よりも、むしろ“ヒトをたらしこむ術に長けている”ことの方が、ビジネスの成否に対して支配的になってきたりします。

反対に、例えば、勉強して「銀座ホステス・プランナー1級」(そんな資格はありませんが)という資格さえ取れば、明日から上手にお店を設営できるというわけではなさそうですから(実際、MBAがそうですね。MBA取得者でもお店を上手に経営できていないヒトは大勢います。)
 
 
 
Unknown (まさくん)
2007-07-19 22:47:04
山崎先生、こんばんわ。

>FPに限らず、免許や法律や制度によって「作られたプロ職」では自立はむずかしいように思われます(CMAしかり)。

僕は、上記の栗田昌孝様のご意見に、共感しました。

FPの資格は、あくまでも企業内資格の一つで、自立には不向きな資格だと思います。
僕の勤務先にも、社会保険労務士の資格を取った人がいますが、規定の資格取得の報奨金をもらって、退職していません。

金融知識の取得の一環として、お勤めの傍らにFPの資格取得を目指すのは良いと思いますが、FPでの自立は、よほどの人脈が無ければ、非常に難しいと思いました。
 
 
 
誰にとってフェアなんでしょうか? (とりさん)
2007-07-20 21:54:22
証券会社の社員であれば自社の利益を優先して商品を販売しても問題がなく、つまり自社(自身)の利益優先することは今まではフェアであったとの主張に聞こえます。
逆にFPは、証券会社のコミッションを受けて商売するのはフェアではない、そういう主張のような気がします。
で、FPは、投資助言をすることによるコミッションがなくてはやっていけない人が多いのは、日本の個人投資家のレベルが低いからだ、という結論の趣旨なのかな?と思います。

正しい事実認識ですし、変えようもありませんし、そうだと納得しちゃいそうです。それでいいのか?と言われればそうではありません。
そんな事実認識で、証券会社も銀行もFPとの話が、うさんくさい、と思うことになる人(自分も含めて)が多くなるのではないのでしょうか?
FP自体が経済的地盤がないので、社会的地位を高めてみるのが必要だと思いますが、FPがコミッション抜きの商売ができるほどの経験も能力も高くないので、証券販売のコミッションに走るのでしょう。
日興コーディアル証券某のIFAのブログを見ると吐き気がしていました。シティーに買収されるのが、ちょうど良いと思っていいましたので、意見が一致してスッキリです。証券会社の付属しているIFAて矛盾いっぱいでした。
 
 
 
マオ (knockoff handbags)
2012-02-06 21:42:23
It’s my first time to read like this article.yko,iyhg
 
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