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欽ちゃんファンド (captain)
2006-05-04 03:40:02
萩本欽一さん率いる欽ちゃんファンドですが、なぜこんなに嫌われるかというと、言動がころころ変わっているからではないでしょうか?

ファンのために阪神球団を上場するという話もしてましたが、阪急に売ると言ってみたり、うまく行かないなら阪神を乗っ取って切り売りして売り逃げするということは、「結局金かよ。」と思いますし。

山崎さんの仰ることはもっともだとおもいますが、村上さんもつまんないことをウダウダ言うより、最初から「儲かるからやるんです。」と言えば良かったと思います。
 
 
 
Unknown (October)
2006-05-04 04:06:32
もやもや感じていたことをよく理解できました。村上ファンドは、本来別物の、村上氏個人のキャラと、ファンド本来の役割が一体化して語られているというのは同感です。あと、「ひたいに汗して」というのは曲者ですよね。最初から最後まで金融だけで付加価値をあげるのは無理でしょうけど、今の日本のようにこれだけストックが蓄積されれば、ストックの組み換え自体、立派な付加価値創造行為ということは明らかです。いろいろ書きましたが、要は私は村上ファンド的な活動に好意的なのです。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2006-05-04 04:33:33
>captainさま



確かに、村上氏は、欽ちゃんに似ていますね。別の声としては、石坂浩二などという説もありました。



ご指摘の通り、建前と本音の使い分けが露骨で率直でないから、彼が嫌われているというのは、その通りだと思います。もっとも、サラリーマンの日常などに思いを馳せると、たとえば、上司や会社に対して、村上氏ぐらいの建前と本音の使い分けは日常茶飯事であり、両者の違いは、本質的に、村上氏が、たくさん儲けていて、世間的にも目立っている、というくらいかも知れません。



でも、彼が特に嫌な感じなのは、彼の自己顕示欲と、説教臭さ(の嘘臭さ)に原因がありそうに思えます。



>Octoberさま



村上ファンドが、客から預かったお金を運用していて、一円でも余計に稼ぐことが、仕事だ、という点は、案外世間で忘れられがちな点かも知れません。



金融的儲けを、ことさら有能さの証であるかのごとくに賛美する必要は無いと思いますが、これを罪悪視するのは、世間の仕組みがよく分かっていないことなのではないか、という気がします。ご指摘のように、額に汗が云々、という言い草は曲者だと思います。
 
 
 
Unknown (流しうどん)
2006-05-04 12:26:28
初めまして。流しうどんと申します。



容姿や態度に胡散臭さを感じるという点は否めないのかもしれませんが、なにより清貧をよしとする日本的感覚と、村上ファンドのような企業に対する理解が不足しているのが大きいのではないかと私は思います。



その根底には、日本人のファイナンスに関する教養を十分に受ける機会がなかったことが大きいのではないでしょうか?

かといって村上ファンドのやること全てが正しいと言いたいわけではありませんが。



私は日本人の経済に対する理解の低さと、デイトレードのような小手先手法で自分が儲けることしか考えない感覚のほうが問題だと思います。
 
 
 
投資ファンド (山崎元)
2006-05-04 21:31:23
流しうどん様



考えてみると、村上氏が「がめつい」のは、彼が投資ファンドの経営者で、顧客のお金を預かって運用しているのですから、当然のことであり、いわば彼の職業上の義務でもあります。



「がめつい」ということでいえば、ご指摘のデイトレーダーのような人達は、他の投資家が損をしなければ短期間には儲からないのですから、村上ファンドよりもよほど身勝手でがめついことを考えているといえなくもありません。



結局、村上氏は、世間への登場の仕方が嫌われているのでしょう。金儲けと他人への説教を両立させようとすることには、かなり無理があります。また、効果的に金儲けをする上でも、彼は、コミュニケーションをもっと上手に行うべきなのでしょう。
 
 
 
阪神タイガース (sifer)
2006-05-05 05:57:12
村上氏への嫌悪感は、容姿とカリスマ性の無さと剥き出しの金権主義 の賜物だと思います。

また、関西人の癖に、阪神タイガースに手を出したことで、関西地方では、特に酷い嫌われ方です。

どこの世界にも、ご法度と呼ばれることがあります。

彼は、今、そこに踏み込んでしまいました。

世の中、金だけでは、無いことを、教えてあげる必要がありますね。

しかし、目の付け所は、大したものです。

見習うべきところも、多いにあると 思います。
 
 
 
阪神タイガース (山崎元)
2006-05-05 11:11:09
siferさま



私は、関西に住んだことがないので、阪神タイガースに手を出すことが「御法度」であるというニュアンスが実感できませんが、村上ファンドが、「阪神タイガース上場」と言った時に、儲かるまでに随分時間のかかる話だな、と思った覚えがあります。



村上ファンドの阪神電鉄への投資は、買い方が鮮やかで、結果的に好タイミングでもありましたが、買ってからの構想が冴えないというか、むしろ裏目に出ていますね。



今後、村上ファンドは、近鉄など近隣の鉄道会社に阪神電鉄を売り込んで、阪急と競わせようとするのでしょうが、阪急はじっくり構えるといいと思います。



いっそのこと、600円くらいでTOBを掛けると、阪神の株価は下がるでしょうから、それから交渉し直してもいいような気もします。阪急は、競争相手が本当に出てくるかどうか様子を見て、相手が登場した場合には、「買ってもいい」というくらいの値段までおもむろにTOB価格を引き上げるといいのではないでしょうか。



私は、巷間言われている阪急側の買値の800円でも、気前が良すぎるように思っています。阪急にとっては(別の電鉄屋さんにとっても)リスクの大きい巨額の投資なので、「確実に有利」といえるくらいの株価で買えるのでなければ、見送るのが正解だと思います。
 
 
 
お金の話はタブー? (N.K.)
2006-05-05 15:24:05
初めまして。HKと申します。ある雑誌の山崎先生のコラムを読んでから大ファンになりました。それ以来、先生の書籍、ホームページなど読ませていただいております。



山崎先生の村上ファンド分析読ませていただき、さすがにテレビなどの解説とは比べようもなく、初めてなるほどと思わせていただきました。村上氏がなんであんなに嫌われるんでしょうか?私なりの考えてみました。



1.やはり日本人にはまだお金のことで「ゴネ」たり、「ガメツイ」人間は下品と思われているところがあるんじゃないでしょうか?金融関係の方から見たらお金の話は全然問題ないでしょうが、例えば私の仕事の大学、研究関連の人の間では「株をやっている」「もっといい給料が欲しい」といった話はうさん臭い目で見られます。価値観の違いでしょうから別にそれが遅れていることだとも思いませんが。多くのおじちゃん、おばちゃん達は「水戸黄門」「石川五右衛門」「田中角栄」が好きであって、村上氏はさながら「悪代官」に写るんじゃないでしょうか?

2.東大卒のエリート君的なところも格好のいじめネタ。逮捕されたら相当ぼろくそ書かれるでしょうね。僕も村上氏をつついて顔真っ赤にさせてみたいです。

3.(庶民派代表の様な)阪神株じゃなければこんなに悪者にならなかった気もします。「我らがオリジン弁当を守れ!」なんてファンの声は聞きませんしね。



それよりも私にはプロ野球選手が賃上げ交渉してかなりの高給取っているのに、嫌われないのが不思議でなりません。
 
 
 
何をやっても良いというわけじゃない (のんきなとうさん)
2006-05-05 15:51:02
 村上さんが、はしこくてお金儲けに巧みだって事を羨ましくは思っても、くさすのは単に負け犬の遠吠えです。(私は負け犬ですけど)。

しかし、どなたかが仰っているように世の中何をしても良いというわけではないでしょう。



 世の中はお金だけで動いているわけではないし、お金だけで社会が保たれているわけではありませんよね。やはり人間の心も大事ですし、人が大切にしているものを勝手に踏みにじる場合、事の是非を考える必要はあると思います。

 関西の庶民の夢、タイガースファンの馬鹿ども(私も小学校以来の馬鹿どもの一人です)の夢、これを気楽に金儲けの綾で蹴散らすのは唾棄すべき事と思います。



 「noblesse oblige」と言うことは人間として大切なことで、村上ファンドがあれだけ大きくなった以上は、従来とは違う社会的責任が生まれて事を彼は認識すべきです。

 銀行だってあれだけ大きくなったら不始末を税金で賄う必要が出てきて、その社会的責任を認識していなかった旧経営陣が非難されるのは当たり前のこと、刑務所に入っていないのが不思議ですね。

 

 メジャーになったらマイナー時代とは違う行動規範がいること、それが人間の成長というものでしよう。



 それと阪神電鉄の馬鹿経営陣があのままで良いって事とはべつです。こちらもお引き取りいただくべきでしょう。



 
 
 
阪神の経営陣 (山崎元)
2006-05-05 16:29:16
のんきなとうさん様



ご指摘のように阪神の経営陣は不出来ですね。

阪神ファンは、何よりも先に、阪神電鉄の経営陣をこそ非難すべきではないかと思います。シーズン中にドタバタするのも、主として、彼らがあまりにも不用意なせいです。
 
 
 
お金はタブー? (山崎元)
2006-05-05 16:39:46
HKさま(NKさま?)



やっぱり、お金を儲けていると嫌われるのでしょうかね。堀江氏に対する世間の反感にも、彼の「お金」が影響していたのでしょう。ただ、そう考えると、日本人の価値観は、つくずく、「嫉妬」に影響されていると思わずにはいられません。



もっとも、私としては、堀江氏の最大の功績は、「お金をたくさん稼ぐことが偉いことに見えなくなったこと」ではないかと思っています。彼のお蔭で、金持ちが、「能力的にも努力の上でも優れている」というようには見えなくなりました。お金そのものは羨ましいけれども、人物自体にこれに比例する価値を感じなくなったということです。

 
 
 
彼が意図的に象徴するもの (ずんちゃか)
2006-05-05 21:32:33
彼の以前の発言で、私の中でずいぶん印象に残っているものがありまして、それは「私は時代のあだ花だ」というものでした。去年の秋くらいでしたかねえ。



このとき私が思ったのは、彼はアメリカ型資本主義を極めて分かりやすく体現する存在たらんとしているのだろう、と。恐らく、官僚時代に数限りない日本の産業規制や、経営者の態度振る舞い、資本市場のあり方を見るにつけ、割りに素直な正義感から何か心に期するものがあったのだろう、ということです。



ともあれ、村上嫌いの構造は、文化的異物であるアメリカ型資本主義に対する拒否反応と、いかにもショボい日本人的彼の容貌とAmerican Wayの組み合わせの醜悪さが大衆にウケないというではなかろうかと、小生は推測しています。補完的な立場を演じていたホリエモンが犯罪者に身を落としていることも多分に影響しているでしょう。



「時代のあだ花」ということは、いずれ歴史の波の中に消えてしまう存在と自己定義しているということでもあります。案外、野望の人でもなんでもなく、割りにまっすぐな人なのかなと最近は思っておりますが。



あと、小生は山崎さんの後輩でもございます。会社で山崎さんが遺された文書など発掘して読みふけり、その後くらたまさんとの共著など読むと笑いがこみ上げて仕方ありません。ご活躍、心よりお祈り申し上げます。
 
 
 
時代の徒花 (山崎元)
2006-05-05 23:20:48
ずんちゃか様



いらっしゃいませ。



村上ファンドに「時代の徒花」という言葉が数年前に適当だったのは、投資の観点から考えると、企業評価とコーポレートガバナンスの明白な歪み(即ち投資チャンス)が、時間と共に消失する筈であろうものだからでしょう。



特定のチャンスに対する投資は、その投資が上手く行くようだと、有効な活動期間はむしろ短縮される、という種類の難しさがあります。



もっとも、「実績を確認してから投資したい」機関投資家顧客はこの種の運用について、チャンスが払底する頃に、大量の資金を預けることになります。まあ、自業自得ですが・・・。



村上ファンドについては、いつまで資金を受け入れ続けるのか、いつまで同様の活動を続けるのか、ということも含めて興味深いものがあります。



尚、「アメリカ型」とか「拝金主義」といったことは、村上ファンドだけの特色でもありませんし、非難すべき点でもないと思います。法律も含めて、「株式会社」の「公開会社」を巡るルールがそうなっている、というだけのことでしょうし、今回は、阪神電鉄の経営者というゲームの相手があまりに不出来なだけではないでしょうか。
 
 
 
マスコミの反応には呆れるばかり (renny)
2006-05-06 10:23:52
はじめまして。

ニッポン放送事件の際にあれだけ

「上場とは」ってお勉強したはずなのに

相変わらずの情緒的な報道に辟易としています。

いったい、マスコミの人たちのアタマの構造は

どうなっているのでしょう。

意味を理解した上で、

あえて「視聴率」のためにこうした報道を

しているのでしょうか。

阪神電鉄経営陣の記者会見を見て

ボクは吹き出しそうになりましたけど

「ここまで酷けりゃ狙われて当然」と

納得できましたが。
 
 
 
上場 (山崎元)
2006-05-06 22:49:40
rennyさま



おっしゃる通り、マスコミの報道には大いに問題があると思います。「投資目的」に「支配権の活用」が入っているのは当然のことだし、そもそも投資ファンドである村上ファンドが、一円でも余計に稼ごうとして手段を選ばないのは当然のことです。「拝金主義」は、彼らにとって、性格以前に、義務でもあります。



ところで、村上ファンドは、今度はまたTBSに手を出してきたようです(4%超を保有と通告したとか)。TBSも上場会社ですから、この株を買うことは構わないのですが、それにしても、「村上ファンドも、ネタが尽きてきたなあ」というのが第一印象です。
 
 
 
拝金主義について (renny)
2006-05-07 11:05:41
山崎さま



「拝金主義だ」「カネ、カネとけしからん」

と世論を誘導しているマスコミの人たちが

安定的にかなりの高額所得(経費など含めて)を

得ているというのが、ヘンテコに思えてなりません。

TBS株に関して

「ネタが尽きてきた」感はありますが、

週明けの報道スタンスには興味を覚えます。

 
 
 
TBS (山崎元)
2006-05-07 14:32:52
確かに、TBS株に関する報道スタンスは当面興味深い問題ですね。



ところで、私は、立場上、少し書きにくいのですが、今回の村上ファンドのTBS株取得が、将来、楽天に引き取らせることを狙ったものである可能性が少し心配です。



TBS問題については、楽天関係者からは、誰からも、何も、聞いていないので、私の個人的な意見を申し上げておきますが、現在の株価を前提とするとTBSは、「高い買い物」であるように思えますし、買えたとして上手く行くとも思えません。楽天の経営者が、「放送局を支配下に置く」という”達成感”のために、無駄遣いをしないことを祈っておきます。
 
 
 
お邪魔します (ブロガー(志望))
2006-05-08 22:58:35
お邪魔します。



>彼に対する、世間の強烈な嫌悪感には、些か驚く。



 考えるにおそらく「阪神電鉄=タイガース=タイガ

ースファン」をあたかも「共同体」のごとくに見、村

上氏及び村上ファンドをあたかも「侵略者」のように

見ているのではないかと思われます。しかし例えば

「家族」のような本当の共同体(「"思った程"出来が

良くない」と子供とかをリストラとかはしない、は

ず)では無く、阪神電鉄は「利潤を目的とする機能集

団」である私企業で、タイガースはカープのような

「市民球団」では無く阪神電鉄の所有物で(過去阪神

電鉄はタイガース及びタイガースファンに対してどれ

だけフレンドリーであったか?)、経済の仕組み上少

なくとも今の時点で村上氏を「悪」と断定する事は困

難であるから、「個人攻撃」や「印象操作」の方へ向

かうのでしょう。



 本当に村上ファンドを「悪」だと思うのなら、ミス

コン同様「参加(出資)している人」「参加しようと

している人」に参加しないように呼びかけるべき

(特定できないにしろ)。
 
 
 
阪神タイガース (山崎元)
2006-05-09 02:18:50
ブロガー(志望)さま



先ず、私は、阪神ファンでも、村上氏の賛同者でもありません(今回は「観察者」的ではありますが)。



その上で、プロ野球団であるタイガース(の選手一般)から見たと仮定して、現在の阪神電鉄の経営陣が実質的なオーナーなのと、村上ファンドの経営による阪神電鉄がオーナーなのとを較べるなら、”どっちもどっち”と思えます。少なくとも、前者の方が良いという明確な理由は思い浮かびません。むしろ、後者の方が、金儲けをモチベーションにして、球団をより積極的に売り出すでしょうし、お金も掛けてくれるかも知れません。



(球団オーナーとしての村上氏が、孫氏型→金満ソフトバンク、三木谷氏型→倹約楽天、なのかは、難しい所ですが、ちょっと興味が湧きますね)



そういう意味では、一昔前まで内紛を繰り返しており、また、本体の経営もそれほどパッとしない阪神電鉄の現行経営陣がタイガースファンには案外嫌われずにいて、しゃしゃり出てきたおしゃべりの守銭奴(←ファンドマネジャーの漢字表記には案外いいかも)である村上氏が、何ら期待されずに、酷評を受ける状況は、やはり少々不思議です。



タイガースに関係なく、村上氏自体が、嫌われたり、嫉妬されたりする何らかの性質を備えているのでしょう。ちなみに、何度も書いてきましたが、「守銭奴」的行動は、彼の職業上の義務です。



また、ご指摘のように、プロ球団は、ファンによって成り立っていますが、「ファンのもの」ではありません。そういう意味では、「僕らの阪神タイガースに何をするつもりなのか!」(現地語では「なにすんねん!」でしょうか)というようなトーンの阪神ファンの意見表明には(多くはマスコミの誘導に答えたものが目や耳にはいるのですが)、端から見ていると、ちょっと勘違いしているような、他人事ながら恥ずかしい感じを覚えることがあります。



もっとも、熱狂的な阪神ファンにとっては、「世界」と「阪神タイガース」と「自分」とを等価に置いて混同して語ることが、常識であり、文法であり、作法でもあるのかも知れませんが(私には実感できない世界ですが)。
 
 
 
はじめまして (koume)
2006-05-09 20:11:48
冷静になれば「値段のついているものを買って、何が悪い」とTBS騒ぎの時と同じ感想でしかないのですが、それでもニュース番組を見ていると、村上氏を嫌いになっている自分に驚きます。マスコミは恐ろしいですね、

マスコミ自身は「額に汗している」と思っているところは醜いと思う。額に汗している人ももちろんいるのでしょうが、もうちょっと謙虚になってもいいと思います。
 
 
 
長期海外在住者 (ay-vivi)
2006-05-10 02:34:46
の上に、日系新聞も採っておらずで村上ファンドについて知識がなかったのですが、今朝珍しくNHKニュースを観たところへ、山崎さんのブログを初めて拝見しました。



実は私、イギリス人の日本株ファンドマネジャーの妻です。(でも、経済の知識が殆ど無いのですが…恥ずかしながら。)



一般的な人々は、ファンドってどんなものか、余り理解していないと思います。そして、常々主人と話をする時に問題にするのは、日本の企業は株主を甘く見過ぎだと言う事です。



そう、山崎さんの仰る通り、うちの主人や村上氏は顧客のお金を預かって、それを運用するのが仕事です。



村上氏と主人を一緒にするのはおかしいのですが、主人の場合は、自分が僅かの間違いを犯せば、一日に何億もの損失が出る故に、毎日物凄いストレスと戦っています。ホリデーに行っても、必ず自分のファンドを毎日チェックし、あれこれ考えています。

結果オンリーの厳しい世界です。



「額に汗する」って、すごく日本的ですよね。農耕民族だからでしょうか。



BBC等と比較して、日本のマスコミって、余りにも責任感の無い、幼稚な団体な様に見えます。もう少し品位を持って、我々視聴者、読者に価値のある物を与えてもらいたいと、思います。そして我々自身も何が本当で何がそうでないのか、安易に踊らされること無く、取捨していかなければいけないのでしょうね。





 

 







 
 
 
ファンドマネージャー (山崎元)
2006-05-10 14:39:28
私もファンドマネージャーだったことがあります。(「ファンドマネジメント」というファンドマネージャー向けの教科書的な専門書を出したこともあります)



ファンドマネージャーの仕事で、額に汗はかかなかったかも知れませんが、冷や汗はかなりかいたような気がします。ファンドマネージャーも、大いに努力して働いている、というのは、ご指摘の通りです。



起業家達の株式公開による巨額の富や、例の「100億円部長」のようなファンドマネージャーの成功報酬による収入、さらに成功したデイトレーダー(勝っている競馬ファンや、パチンコ・マニアのようなものですが)のやはり億円単位の稼ぎなど、確かに、株の周辺でお金が大きく動いています。



こうした動きを見た人々が、稼いだ人に対して嫉妬して、株は単なるマネーゲームで、フェアな稼ぎの手段ではないという考えを持ちたがっているように思えます。しかし、そもそも、そのように考えるのは、「お金≒稼ぎ」が「人間の価値」とかなり強くリンクしているはずだという、一種の金銭化された価値観が、アタマの中にあるからではないでしょうか。



しかし、実業界にも株式会社の経営者であっても、「実業=額に汗=偉い!」、「株式=虚業=卑しい」と考えたがる人がいるようで、時々驚きます。



ファンドマネージャーも含めて、投資家は、単にあたりまえの努力をしているだけなのですから、これを指して、「金ばかりが価値観だ」と言うのは、実は、そう言う本人が、鏡に映った自分の嫉妬と金銭欲を醜いと非難しているような構造になっているのではないかと思います。



村上氏に対する好き嫌いとはまた別に、私は、このように思います。
 
 
 
マスコミの大好きな「中立公正」? (ny)
2006-05-11 05:11:03
マスコミは中立とか公正とか言う言葉が好きなようだが、本当に中立を貫きたいのであれば

「阪神の現経営陣はよっぽど今の地位にしがみついていたいんでしょうかね~。優秀な経営者であれば再就職先なんていくらでもみつるでしょうに」

と皮肉を言うコメンテーターを登場させるべきでは。

これは山崎さんに言って欲しい。ついでに転職方法も教えてあげてはどうかと。



それにしても株を買ってくれた投資家に経営陣が文句を言うのは意味が分からない。

「株を買ってくれてありがとうございます。おかげで株価も上がって資金調達もしやすくなりました。でも経営はわれわれに任せてください」

と、文句を言うのではなく「お願い(もしくは提案)」するのが本来の立場ではないのか。

それを村上氏が受け入れなければ、現経営陣が経営者でいられなくなるだけの、本来はシンプルな話ではないのだろうか。



株式の半分近くを握っている株主の言うことを聞かないのだから、少数株主の言うことなんて聞くわけもない、こんな状況なら日本株への投資をやめようか、と考える投資家は国内外に多数居るに違いない。



お願いだからこれ以上、上場企業の意味を知らない経営者の失言をメディアで垂れ流さないで欲しい。中長期的に考えれば株価への影響は小さくない。



山崎氏のいうように、現経営陣には「株券には議決権もくっついてるんだよ、経営者は株主が決めるんだよ」とだれか教えてあげたほうが良いのではなかろうか。





長々と失礼しました。。。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2006-05-11 23:00:21
お邪魔します。



>上場株式を買って、株主として意見を言ったり、権利を行使したり、あるいはファンドで顧客と一緒になって儲けること自体は悪いことではない。



とのことですが、例えば、村上氏が阪神の経営権を握り、不動産等を切り売りするといった行為は許されるのでしょうか?法律上は会社所有者の権利として可能なのかもしれませんが、会社には、社員、利用者等様々な利害関係者がいます。飼い主だからといって、飼い犬をどう扱ってもいいということにはならないのではないでしょうか?

この様な行動をする(かもしれない?)村上氏に対して、職業として当たり前のことをしているだけと嫌悪感を示さない社会の方が、怖い様な気がします。
 
 
 
Unknown (ny)
2006-05-11 23:30:29
ファンや会社員、取引先、客、経営者など、利害関係者の腹立ちは分かるのですが、最終的には村上氏は「スーパーの商品棚に並んでいるガム」を買っただけですから、それで文句を言われてはたまったものではないかと思います。



それでも文句を言いたいのなら、最終的には「なんで現経営陣はあんなやつが買える状態にして置いたんだ」と、上場させておいた現経営陣に非難が向けられるべきかと思います。

もっとも阪神は大昔から上場していて、それを分かった上で全ての人が利害関係者になっているわけですから、上場企業はある日突然経営者が変わるものだという認識がない方が問題ではないかと思います。

上場企業のメリットを享受しておきながら、経営者が変わるのはイヤだというのでは誰も相手にしません。



株を買った村上氏が非難しても意味はありませんし、上の書き込みにもあるようにまた同じことが繰り返されるだけです。外資がどこか有名な企業を買ったら、今回と同じ情況が展開されるのは目に見えています。



訳の分からない人に買われたくなかったら、上場廃止すればよいのです。現にそのような企業もチラホラ出てきています。



自分も阪神ファンや阪神の社員であれば同じように不快に思ったかもしれませんが、一度冷静になって「こういう事態がイヤならば、どうすればそれを防げるのだろうか」と考えた方が良いのではないかと思います。

投資家としては買収防衛策などはない方が助かりますが。
 
 
 
どうなのか (うさぎ)
2006-05-12 02:31:24
法律が追いついていないから、米国で禁止されているが日本はまだだから、だからやってもいいんだ・・・では、こどもの行動でしょう。

投資目的だったはずなのに、メンバーを経営参加を強要しているのも問題です。



まじめに本文に力を入れている人たちが、つけ込まれたら馬鹿だったんだだの、とっとと引責退陣しろだの言えてしまう神経構造は、村上氏と同じなんでしょうね。
 
 
 
問題はどこに? (山崎元)
2006-05-12 05:05:22
たとえば、不動産が切り売りされるとすれば、阪神電鉄の社員には迷惑な話かも知れませんが、売った方が儲かるような状態で、不動産が十分活用されていないのであれば、これは仕方がないでしょう。そういうことを避けて経営したいのであれば、非公開にするしかありません。



問題は、どう経営するとより儲かるのか、ということになりますが、これを決めるのは株主だ、というのが、株式会社のルールですし、株を買えば誰が株主になってもいい、というのが上場会社のルールです。



村上ファンドが阪神電鉄を経営して、本当に儲かるのか、というところが興味深いところですが、ルールとしては彼らに決めて貰うしかないところです。



阪神の経営者は、辞めさせられるとしても、別に「引責」するわけではなく、単にルール通りに「交替」するということです。



私の印象としては、村上ファンドは、阪神電鉄の経営に深く関わりたいとは思っていないでしょうし、その適性があるようには見えないのですが、行きがかり上、やらざるを得ないことになる可能性があります。その場合に、上手く行かなければ、最も困るのは、村上ファンド自身ということになります。



いざ自分で経営をやるとなると、難しいし、儲けるまでには時間が掛かりそうだし、そこまで追い込まれると案外困る、というのが、村上ファンドのような「アクティビスト型」の投資ファンドの一つの弱点です。



村上ファンドは今のところ阪神電鉄に関しては「正論」の側にいると思いますが、それで、彼らが儲かるのか、彼らにとって現状が上手く行っている状態なのかというと、なかなか難しい(少なくとも、簡単ではない)というのが現状なのでしょう。
 
 
 
ガサ入れ?? (きんたろう)
2006-05-13 11:21:27
巷で Mファンドに「ガサ入れがありそうだ」とのうわさ話を良く耳にしたり目にしたりしますが、どうなんでしょ?



国外脱出したのは、ガサ入れ回避かな?



と勘ぐりたくもなってきます。しかし、Mファンドへのガサ入れは勘弁して欲しい。

また、株価急落はもう勘弁。



答えにくいでしょうからコメント不要でございます。



 
 
 
額に汗 (きんたろう)
2006-05-13 11:28:29
ファンドマネにしても、村上のおっちゃんにしても、

投資先の細部まで調べて 「これはイケル!」と思って投資に至る過程でそこそこ汗はかいてるんじゃないですかねぇ?調査して、儲けの仮説を立てるのも結構能力使いますからねぇ。その能力や経験値付けるだけでも結構汗かきます。この手の手法がいかに大変かわからない人たちが「汗かいてない」って言ってるんでしょ。ま、批判にさらされるのも十分汗かき行為ですね。村上のおっちゃんも良くがんばっとるわい。
 
 
 
オリックスも逃げたか? (ななしさん逝ってよし)
2006-05-13 14:46:10
[東京 12日 ロイター] オリックス<8591.T>の藤木社長は12日の決算発表会見で、村上世彰氏が率いるM&Aコンサルティング(村上ファンド)への出資を解消することを明らかにした。

(ロイター) - 5月12日17時6分更新
 
 
 
シンガポール行きのメリット (山崎元)
2006-05-14 00:01:06
村上ファンドにガサ入れがあるかないか、といったことについては、私は特別な情報を何も持っていないので、ある、とも、ない、とも言えません。常識に的には、村上氏は元官僚ですし、ファンドには弁護士の社員もいるはずですから、パクられるようなことはしないと思うのですが、絶対大丈夫という確証はありません。



「週刊文春」の記事などから、村上ファンドのシンガポール行きについてメリットを推測すると、

(1)今後、日本ではファンドの出資者を開示する必要が生じる公算が高いので、これを回避できること、

(2)シンガポールは税率が安いこと、

(3)投資顧問会社として日本の金融庁の検査を受けずにすむこと、

の三点が思い当たります。

デメリットとしては、外人持ち株の上限を20%と定めた放送法の規定からTBSを手がけにくくなることでしょう。雑誌の記事にあった、阪神電鉄の株主として仕事に支障があるのではないか、という点については、大きな問題があるとは思えません。



それにしても、あれやこれやと、立て続けにニュースが出てきますね。
 
 
 
東洋経済 (きんたろう)
2006-05-14 13:34:03
今週号は丁度、図ったように村上のおっさんの特集です。
 
 
 
ルールはなんのためにある? ()
2006-05-16 01:34:48
資本主義のルール、株式のルールは自然発生したものではなく、あくまでも、我々の社会がよりよくあるために、我々自身が決めてきたものである。

ルール違反かどうかよりも、我々の社会にとって本当に

プラスかどうかの方が、より大切な判断基準だと思う。



今回の村上氏の行動が、

「スーパーの商品棚に並んでいるガム」を買っただけ

と例えられていたが、その買い方や買った後の噛み方

に問題がある場合は、やはりその是非をよく考えなければ

ならないと思う。

ルールだからしょうがないでは、何も生まれない。

例え今はルール違反でなくとも、批判すべき部分

は批判し、必要ならルールを変えていくべきと思う。



個人的には、村上氏の一連の言動には疑問を感じるし、

社会に何かプラスを生み出しているとも思えない。

いやなら上場しなければいいと言う意見には、そんな

後ろ向きの対応策しかないのか、それが本当によりよい

資本主義のためなのかと思う。







 
 
 
Unknown (山崎元)
2006-05-16 09:12:30
角さま



社会にとって何がプラスで、そのためにルールがどうあるべきかという態度が重要とのご指摘はごもっともです。



それでは、この場合に何が問題で、どうするべきなのでしょうか。

(1)村上ファンドの何が問題で、どうなるべきなのか、

(2)そのためにはルールはどうであったらいいのか、

(3)ルールを後から変えてもいいくらいの問題があるのか、

といった問題に具体的に答えられないと、「批判すべきは、批判」したことにはならないように思います。



阪神電鉄の件について言えば、村上ファンドはまだ何もプラスになることをやっていませんが、これは、阪神電鉄の現経営陣も同様でしょう。ただし、村上ファンドは大株主ですから、その結果に対する責任を彼らが負っているという形で、ある種のバランスが取れています。



また、公共目的を持った会社が株式市場を通じて簡単に第三者に支配されてはまずいということなら、まず責められるべきは、漫然と上場していた阪神電鉄でしょうし、これを許していた国土交通省でしょう。



加えて、現在の経営陣は、株主総会で任命された形になっているはずですが、彼らが不適任である場合に、誰がどうやって彼らを取り替えるのか、という仕組みの問題があります。株主を通じてこれを行う以外にどのような方法が好ましいのでしょうか。あるいは、上場とこうしたガバナンスの問題を両立させる良い方法があるのでしょうか?



私は、株式の取得を通じて株主が、現在の経営者の首をすげ替えて、新しい経営を行う可能性が開かれていることは大いに「前向き」なことだと思います。



ただ、阪神の件についていうと、繰り返しになりますが、村上ファンドは建設的な提案をまだ行っていません。もっとも、これで最も困るのは大株主である村上ファンドです。



ただし、経営的な提案は、阪神の経営陣こそがまず行うべき問題で、なぜもっと阪神の経営陣が批判されないのか、という問題は少々不思議なところです。この辺り、単に村上ファンドが目立っているから嫌われるのか、よそ者、あるいは新しい介入者が嫌われるのか、と言う点が、今回、私が疑問に思っている点です。



また、「村上氏の一連の言動には疑問を感じる」とありますが、具体的には何が問題ですか?



たとえば年金運用の世界では、彼は、例によって「好き嫌いは別として」ですが(笑)、投資する側の正論を主張した人として、東京スタイルの件などでは、一定のポジティブな評価を受けています。



大鹿靖明「ヒルズ黙示録」(朝日新聞社)などを読むと、日本放送株やTBS問題での彼の立ち回りはあまり好きになれませんが、このある種卑怯なまでにガメつい行動も、彼の顧客のために忠実に働いているということだ、と考えると、倫理的に責めるには当たりません。



上場株と株主によるガバナンスという現行の仕組みは十分使える仕組みだと思いますし、村上ファンドは、それ自体として悪いことをしているわけではない、と私は思っています(ただし、彼らが上手くいくかどうか、ということとは別問題ですし、私は彼らが好きなわけではありません)。



村上ファンドの何が社会的に問題で、そのためにルールをどう変えるべきなのかを教えて頂けると幸いです。
 
 
 
どちらに転ぶか (ny)
2006-05-17 07:12:03
現在、村上ファンドは阪急に株を高値で売るか、自分たちが経営陣になって無駄な資産を売却したり経営を効率化することで企業価値を上げるのか、どちらかになるであろうという状況です。



ただ、彼らはファンドだから経営者になるというのは本気で考えていない、本音は高値で株を売りたいだけ、一連の要求はそのためのブラフ(はったり)だ、というのがマスコミの中では一般的な論調のようです。



今回の問題を、どちらが先にゲームを下りるのかという「チキンレース」のように取り上げているマスコミは本当に分かっていないなあという印象です。



「どっちに転ぼうが利益だけは確保する」というのが彼ら論理ですから、彼らが主張する株価での買取が実現しなければ、村上氏が社長になることも十分に考えられることですし、様々な準備もしているはずです。



優秀な投資家は優秀な経営者足りえるか、というのは非常に興味深い面があります。



自分としては日本の経営者には投資家的な思考があまりにも足りないと思われるので、村上氏が経営者となってそれを実行して欲しいと思っています。



角様には上手く意見が伝わらなかったようですが、今回の話を次のようにたとえれば現経営陣がどれだけおかしいか分かると思います。

会社をマンションに、現経営者をマンションの管理人に、村上ファンドをマンションを買ったオーナーだと思ってみてください。

管理人が新オーナーに対し「金を払ってマンションを買っただけのたかがオーナーが俺をクビにする気か?! マンションの管理方法は管理人である俺が決めるんだ!余計な口出しは止めてくれ!」と怒っていたら奇妙だと思いませんか。



それでも村上ファンドが問題であるというのなら、山崎氏が書いたように、何が問題で、それを取り締まるどのようなルールが必要かを指摘してください。



今のところ、株を買って経営に口出しする事や、阪急に株の買い取り交渉をする以外に、何か変わった事をしているとは思えないのですが。

 
 
 
レスありがとうございます (ブロガー(志望))
2006-05-17 22:26:23
山崎元さま、先日はレスありがとうございます。



 あれから考えたのですが、「アインシュタインの相

対性理論は間違っている」といった主張がなされたり

本が出されたりします。相対性理論では"日常的な"感

覚とはそぐわないような部分があり、かつアインシュ

タインが「20世紀最大の物理学者」とされているから

ではないかと思われます。「"日常的な"感覚とはそぐ

わない」といえば量子力学もそうですが、こちらは多

くの物理学者によって築きあげられました(アイン

シュタインもその一人ではあるが、できた量子力学に

対しては批判的であった)。今回の件も「一般庶民

の"日常的な"感覚とはそぐわない」部分があるとは思

いますが、「感覚」をそこまで"絶対化"してもいいの

だろうかとも思います。かつて(会長が取材陣の前で

惨殺された)豊田商事事件で、被害にあったお年寄り

の中には「(豊田商事)の営業マンはいい人だっ

た。自分の話を聞いてくれた。」と言う人もいまし

た。今回も阪神の経営陣や「阪急との経営統合」に対

する意見を寡聞にして聞きません。「裏」があるのか

「加害者=村上ファンド、被害者=阪神電鉄」の「図

式」に押し込みたいのかは知りませんが。この先の流

れでは村上ファンドは(結果的に?)「阪急の阪神取

得の最大功労者」になるかも知れません。



・相対性理論・・・光速に近かったり重力が極端に大きい

 場合には日常的な常識は当てはまらない場合がある



・量子力学・・・原子や素粒子の世界では日常的な常識は

 当てはまらない場合がある



なら「お金は大きさが違うと、異なる振る舞いをする

場合もある(例えば大きなお金ほど"流動的"で、わず

かの金利差等でも動く)」とでも考えればいいのでは

ないでしょうか。
 
 
 
Unknown ()
2006-05-18 00:07:19
山崎様



私が、最も疑問を感じたのは、

村上ファンドが、ファンドに与えられた株式購入のメリット(特例)を存分に利用しながら阪神株を買い進め、その上で、経営権を握ろうとしている点です。この「ガム」の買い方に問題はなかったのでしょうか?



ファンドにも、株主として経営陣にいろいろ要求する権利は当然あると思います。しかし、それが聞き入れられなければ、そんな会社の株を買った自分達がバカだったとうことにはならずに、経営権を握って好きなようにしていいということであれば、最初のルール(特例)はなんのためにあるのでしょうか?「純投資」と報告したことにはなんの責任もないのでしょうか?

一歩目から道義上の問題(すいません、適当な表現ではないかもしれません)を感じます。



話が少しそれるかもしれませんが、

阪神電鉄の様な社会的に影響の大きい会社の支配者になろうとする人間に、倫理観?や社員や関係者に対するある程度の配慮を求めることはおかしなこと、せんないことなのでしょうか?

山崎さんやnyさんに言わせれば、上場株式会社の社員である以上、それぐらいのことは常に覚悟しておかなければならないし、制度を不備にしてきた行政にこそ問題があり、法律の範囲内で行動している村上氏には何の問題もないと言うことになるようですが。



山崎さんの言われる事には、納得することが多いですし、村上氏の度を越した嫌われ方に疑問を感じることにもうなずけるのですが、一方で、今回の村上氏の行動に対して、ルール上も、倫理上?も全く何の問題もない、批判する方がおかしいと言う意見が少なからずあることに、疑問を感じるのです。



少々の問題(好き嫌い?)があっても、今回の村上ファンドの行動は批判なく受け止め、今後、同様の行為に対しても受け入れていくことが、日本経済のためになるということでしょうか?

 
 
 
ご回答ありがとうございます! (山崎元)
2006-05-18 00:54:17
角さま



ご回答ありがとうございます!



さて、まずは、村上ファンドの株の取得の仕方ですが、これは、今後の法律改正にも影響を与えそうであり、その意味では、ご指摘のような何らかの問題が、一般にも認められるようなレベルで存在するということでしょう。



ただ、現在のルールを前提とすると、村上ファンドは投資ファンドであり、顧客のお金を預かっているので、可能な方法を使ってできる限り安く阪神電鉄株を取得することは、彼らの職業上の義務でもあります。ここでは、多分、ルール自体の善し悪しを問うべきではないでしょうか。



「純投資」については、言葉自体が曖昧で不適切なのだと思います。普通株への投資には、議決権がついていることは当然であり、また、投資は、一定の経営が行われることを前提として行われるものなので、株主は、どういった経営が正しいかを主張し、決定する当然の権利を持っており、これは、おおむね、株主が負担しているリスクに見合っています。投資に対してこのように考えることは、たとえば、年金基金のような機関投資家の世界では割合常識的なことであり、むしろ近年奨励されている行動でもあります。



また、たとえば、阪神電鉄の社員に対する配慮といった問題についてですが、企業のオーナーであり経営者は、社員の法的な権利を尊重しなければなりませんし(村上ファンドが阪神電鉄の年金や退職給与規定、退職給付債務まで調べたのかどうかは興味のあるところです)、社員に有効に働いて貰うためには、それなりの配慮が必要なことは、当然です。



ところで、村上ファンドは、まだ、阪神電鉄の社員ををどうするということについて何も主張していませんが、それ以前の段階で、半ば人扱いされるのは、不思議なところでもあります。



最後に、制度の不備とノブレス・オブリージュの問題ですが、村上氏にノブレス・オブリージュを要求するのは、「木によりて魚を求む」ようなものなのかも知れませんし、彼は彼で、資本の論理を貫徹することが社会への貢献だと思っているのかも知れません。この場合、まず重要なのは、制度の不備の方だ、ということでしょう。



ただし、制度の不備を不備と認識するためには、何らかの倫理観が前提として必要ですから、倫理のあり方について、もっと正面から議論することが、この問題に限らず重要なのでしょう。村上ファンドを批判する視点を持つことも重要ですし、村上ファンド批判の基盤を問う視点を持つことも、同様に重要なのではないでしょうか。



最後に一言、「角さん、また、是非、お暇なときにお越しください!」。
 
 
 
Unknown ()
2006-05-19 01:34:30
山崎様



早速のご返事ありがとうございます。



ルール自体の善し悪しを問うべきでとのことですが、

ファンドに対する株購入の優遇措置(メリット)は、やはり、経営権を取得しないことを前提としたものではないでしょうか。そうでなければ、ただメリットのみ与えられていることになります。

ファンドであっても、株主として議決権を持ち、経営に意見することは当然のことですが、そのことと、経営権まで完全に取得してしまうことは次元が違うように思います。

阪神電鉄のように社会的に影響の大きい会社の経営権の取得を視野にいれて株を買い進めて行くのであれば、それなりの手順をふむ必要があるのではないでしょうか?投資リスクが全ての免罪符になるのでしょうか?

ステルス作戦と称される様な村上氏の登場の仕方は、阪神の利害関係者(阪神ファンも含む)を不安にさせるのに十分ですし、多くの関係者は、無能とされる現経営陣の方を支持しています。



制度の不備とそれを悪用?した者。これに対する見方は異なるようですね。

不適当な例えかもしれませんが、泥棒に入った人間よりも、戸締りを忘れた家主のみが責められているように感じなくもありません。

ただ、これはどの様な社会を望むかという根本が違っているからかもしれません。

そういう意味では、私の感じ方の根底は、村上氏を度を越して嫌っている人々と同じなのかもしれませんね。

村上氏のノブレス・オブリージュ。この答えはもう少し時間が必要ということなのでしょうか。



最後に、このサイト以外にも、YOMIURI ONLINE等、山崎さんからの発信を楽しみにしております。いつもは見させて頂くだけなのですが、以前阪神沿線に住んでいたこともあり(阪神ファンではありません)、関心の高い事象でしたので、思わず書き込みさせて頂きました。

今後も、益々のご活躍を期待しております。

 
 
 
村上ファンド=市場荒らし (Unknown)
2006-05-21 04:29:43
>「村上氏のような金融的な金儲けは、そんなに悪いのか?」



悪い。



彼からの防衛のために、阪急と阪神の統合といった

ありえないことが起ころうとしている。経済界は

彼からの防衛のためにどれだけの労力を費さなけれ

ばならないのか。単なる市場荒らしは排除される

べき。
 
 
 
村上ファンド=市場荒らし? (山崎元)
2006-05-23 04:54:45
Unknownさま



ご指摘のように、阪急と阪神の統合は、両方の株主の経済合理性から見て「ありえない」(=しないほうがいい)ことだと私も思うのですが、これは、村上ファンドが悪いわけではありませんね。別の選択肢が十分あり得ます。



思うに阪神=阪急の統合という選択は、阪神なり、阪急なりの経営者の判断がおかしいのであって、もともとを遡ると、このような事態が困るなら、(1)阪神電鉄株を上場しないか、(2)村上ファンドごときに「買える!」と思われないような高株価で経営しておくことが必要でした。つまり、第一に、阪神電鉄の経営者に問題がありました。組合も世論も、彼らを責める論調がないのは不思議な点です(もっとも、現段階では、もう責めても仕方がないでしょうが)。



思うに、村上ファンドは、「阪神電鉄に関しては」、「現段階では」、「まだ」責められるような失態を犯していません。今後、彼らが経営責任を負った場合に、大いに責められるような失策を犯すかも知れませんが、それまでは、彼らについて心配はあっても、まだ批判するのは早い(まして、比較の相手が現在の阪神の経営陣です)。



現段階では、今までの阪神電鉄の経営者よりも、村上ファンドの方が、ましな経営をする可能性が十分ある、ということではないでしょうか(村上ファンドは本当は経営に関わりたくないでしょうが)。



それにしても、正直なところ、本件に関するこれまでの経緯で、大きな驚きの一つは、阪神電鉄の既存の経営陣に対する批判が少ないことです。阪神の組合も、マスコミも、阪神タイガースのファンも、目下の事態に関する本当の責任者が分かっていないのではないか、と思わずにはいられません。



「村上のオッサン」が好きか嫌いかということになれば、「嫌いだ!」という見解はあり得ますが(私は反対しませんが・・)、これと、株主としての彼らの権利や義務とは別問題です。



現時点で村上ファンドがやっていることは、大枚はたいてたくさん株を持って(大きなリスクを取って)、「もっと頑張れよ!」、「ダメな場合は、我々が方針を指示する権利を確保する」と言っているだけのことで、現実におかしなことを(たとえば安全運行に支障が出るような)「やれ!」と指示している訳ではありません。



もちろん「経済界」一般は、別段、彼らから阪神電鉄を「防衛」する必要などありません。



ただし、村上ファンドが、阪神電鉄の株価を、交渉を有利にするために、意図的に高く固定しているなら、これが株価操縦として摘発される可能性はありますね。最近になっても株を買い増ししているようなので、この点は、市場関係者としては気になるところです。
 
 
 
阪急と阪神の統合? (ブロガー(志望))
2006-05-24 22:27:03
お邪魔します。



 5/17のNHK「ためしてガッテン」は「あやしいと思い

ながらも『本当かも知れない』という"不安"に突き動

かされて振り込んでしまう振り込め詐欺の恐怖」でし

た。その中に息子を装った詐欺師に危うく騙されかけ

た女性が出ていました。その女性のあまりの様子のお

かしさに気付いた銀行の人間が制止しようとしました

が中々聞き入れようとしなかったのですが、振り込む

お金を持たされると落ち着きを取り戻し、「こちらか

ら息子に連絡を取る」事に頭が回ったと紹介されてい

ました(それで騙し取られずにすんだそうです)。ま

た騙された人間が「嘘でもいいから振り込ませてく

れ」と言った例もあったそうです。



 今回の阪神経営陣の行動も「村上ファンドに乗っ取

られる(かもしれない)」という"恐怖"に突き動かさ

れた結果かも知れないと思います。振り込め詐欺の場

合は「素人が(騙しの)プロに騙されるのもやむを得

ない」とも考えられない事もないですが、阪神経営陣

の場合はどうなのでしょうか。



 それから「どうせ村上ファンドは最初から『経営に

介入するぞ』と脅して、株を高値で買い取らせる

(=グリーンメーラー?)つもりなんだ。」と思われて

いるのでしょうが、それは現時点では「予断」の域な

のかなと思います(経営介入で株価が下落すれば損を

するのは介入した側?)。



 最後に「経営統合」と言えば聞こえは良いが、実体

は「阪神の阪急への身売り」ではないでしょうか。

「よそ者の村上ファンドのものになるくらいなら、同

業者の阪急に売ってしまえ」?
 
 
 
ミランダ (村上世彰)
2006-11-22 18:45:19
私の知人の人も(村上氏ハーフ)で、本『村上ファンド研究』を私がよんでて、(似てるなぁ・・)と思ったのですが。『村上さんじゃないっあの人にはカリスマがある。』と他知人はその人を言いますが、(それは貴方がうちの会社で働かないと本質は分からないかもと思い)私は山崎さんの言う『イヤ男だ!男らしくない!組みたくないっ』はその通りだと思います。(村上さん個人に対しては、私なんかの視聴者はそこまで感じずテレビ観てて、山崎さんに言われて、そうかもな~と思いました。)でも、欲望を単純化し、若者をのせていくあの感じは、会社じゃ特に若者達には良い風に働き、すごいなと思ってました。会社はウェルチ氏が言うように、やる気がある人、普通の人、ない人、実際タイプ別に存在してて、上が全体を指導するのは言うより難しい事だと思います。仕事のクリエター的存在は誕生を待ってるだけではむりで、なんでも欲望こそ根づかせて上手く走らせないと勝ちも負けもない気がします。大事なのは経済効果。これははっきりしていると思います。村上さんはそういう
人だった筈。ある瞬間までは・・。と思います。
 
 
 
結構・・ (ミランダ)
2006-11-22 21:41:01
人も自分も『主義』を大事にすることを、重んじてるようなことを私の(知人も)言ってました。それが(何でも)ビジネスのビジョンになるものと思ってるようでした。欲はあってもなくてもまずそれが問題ではなく、その『ビジョン』でいくら粘って戦場を守れるか、みたいに、そう育てるのがイチバン、と考えてる『保守』主義でもある気がします。そういう意味では村上ファンドがゲリラ戦を仕掛けるというばかりの見方は少し足りないかもしれませんね。そして村上さんの事をなんだかんだ書けばいいと思ってるジャーナリズムは灘高出身な事を担任教師も変わらないあのシステムはという感じで縁故主義』に結びつけたがってましたが、それは別にいいと思う。『依存』し合わない現代だけが、特別お互いを思いやってるとも言えないでしょう☆ギリシャの諺に『友情のつとめを果たすためには何斗の塩も舐めなければならない』とどういう意味かこの世界にはあります・・
 
 
 
世の中は (ミランダ)
2006-11-23 00:04:59
自分が結構心のたたかいをしていない時は良いもわるいも別にして、雰囲気で、他人のたたかいのまた『雰囲気』わるく持っていって(その空間で考えてしまう)傾向にあるんだなぁと私には思われました。ミヤモトムサシの、心道をはなれずは、いいことばですね。だって今となってはどちらかというと堀江さんの方が何をしたかったのかよく分からない。わたしには・・。村上さんは変革者ではないですね。革命とか叫んでいた気がするけど、通産省の映画の仕事は革命を信じてたぽかったから、そのままスピーチしたとしか思えません。村上さんストレートに生き残りをかけて存在した・・かな。
 
 
 
世の中は (Alyssa Naeher 2021 Jersey)
2020-11-28 16:07:35
jthomas7892


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March 21, 2020

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May 09, 2019
 
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