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純投資と経営支配目的について
(
山崎元
)
2006-06-06 14:06:40
一点補足。本日付の日本経済新聞一面の末村論説委員のコラムに、村上ファンドが、純投資目的と経営支配目的を使い分けたことに対する批判があった。これは、二つを敢えて区別するルールの下ではその通りといえる面があるが、機関投資家の株式投資でも、議決権行使はするのであり、そもそも普通株には議決権(=経営支配権のモト)がついているのだから、場合によっては経営支配に及ぶことは、「純投資」の概念に含まれるべきであって、両者を区別しようとすること自体が、現実的ではないだろう。
上場企業の経営者が、株主以外の根拠で、自己の存在の正当性を主張したがるような傾向は困ったものだ。メディアの側でも、彼らに対してもっと厳しく当たるべきだろう。
クールでした。
(
とりさん
)
2006-06-06 22:47:02
村上さんの会見、エッジが効いていてクールでした。
”時代の徒花”になるのかは、村上さんのこれからの生き方でしょうが、東証で記者会見をして語っている言葉はアクティビスト、そのままでした。
こんな語り口で迫られ世の経営者達は、反論できなかった。それが村上さんの主張の”正論さ”を裏付けています。
堀江氏と同列に語るマスコミ記事が多いのは辟易しますが、村上さんの行動は”大筋で”間違っていなかったと思います。
村上氏はクールか?
(
山崎元
)
2006-06-07 04:34:19
とりさん様
確かに、会見としては、村上氏のあの会見は、なかなかクールでした。上場企業経営者の言い訳会見と違って、メモを見るわけでもなく、自分の言葉で、ユーモアも交えながらやりとりをコントロールしていました。まあ、大半の大企業経営者では、能力的に、あのレベルの会見は出来ないでしょう。
加えて、株主の権利を尊重することが重要だ、という彼の年来の主張も正しい。それは、評価すべき面があります。
それでも、彼の主張が彼の存在とは別個に、主張自体として正当に評価されにくい理由は何なのでしょうか?
それは、やはり、彼が金儲けの手段として、他人に対して「不誠実」だったからではないか、そのことを人々は感じるからではないか、と私は考えています。
以下は法律論ではありませんが、たとえば「堀江君、ニッポン放送はいいぞ。一緒に買おうよ」といって、一緒にニッポン放送を買っていて、ライブドアがニッポン放送を買うときに、自分の持ち株を売り抜ける、というのは、相手がゼニゲバの「堀江君」だとしても、人間としては卑怯の範疇に入ります。市場でニッポン放送の株価が高くなったときに、一緒に売るのが、まあ普通の男に求められる倫理です(女でも一緒でしょうが)。
「僕は、ファンドマネジャーだから、高く売るんだよ。分かってね」という言い分が村上氏にあるとすれば、それは、事前に言うべきでしょう。まあ、悪人どうしの化かし合いですから、どっちがどうということを、第三者が言う意味はさしてないのですが、ホリエモンならずとも、村上は信用できない、と思うでしょう。
私は、個人的には、この点は割合重要だと思っています。個人と個人の信頼関係や好き嫌いでは、法令違反の有無よりも、お互いにとっての「誠実」が大事です。この点、村上氏は、たかだか他人(=ファンドの顧客)のための何十億円かの儲けのために、個人の信頼を裏切りました。これは、もう、完全にダメですね。
もっとも、「村上世彰氏無罪の論点など」のエントリーでも説明しておきましたが、彼の行動を形式的にインサイダー取引に問うのは大変かも知れません。ある部分に関する調書を認めてサインしたということと、裁判のレベルで罪を認めることとはちがうので、この点、かなりの注意が必要だと思います。検察は今後、結構困る可能性があると思います。
尚、誠実とか不誠実という意味の次元では、今回の一連で、一番男を下げたのは、ライブドアの元取締役の宮内被告でしょう。捜査に協力したのだから世間は文句を言う筋合いはありませんし、本人の罪を軽くする点では合理的な行動でしょうが、私は、どうにも見苦しいと思います。こういう人とは「組みたくない」と思いますね。
村上世彰60年人生の総決算と
(
ミラ
)
2007-07-05 16:04:38
見ましたね~。若者としては(*_*)無駄な動きがわりとない一瞬な出方でした。じっくり考えてましたね。あまり一瞬で悪党か判断つかない感じでしょう*世の中的に。忙しい時に。クールですよ。クール。褒め言葉じゃない類のクールです。でもただのエリートですね。木村さんと同じ。その枠を越えてない。勤め人過ぎるっていう感じ。西武の堤さんの方の顔などを、海外ヴィジョンから上司が、昭和天皇くらい不思議だと言ってました。livedoorは女性秘書だけ、すごいですって。前からそれ程の注目だけ。結果論過ぎますが、私は宮内さんが来た時に終わってたと思うと堀江さんが引き付ける人の運が変わってると感じましたね。確かに面白いメンバーを集める人です。否応なしに。ただ堀江さんの知将に世の中の卑屈な勤め人が群がるから崩れるとも言えますよ。歴史的ビジョンは織田に、明智、武田に真田ですから。文化的にも、全部文化ですから。
「村上さんは天才だ」
(
ミラ
)
2007-07-05 22:28:06
と上司は言ってました。「役者がテレビに出てますよ。」と、部下言うと。「事はよくある事だ。何でも日本は対策が遅過ぎる。」と政治批評も、上司。天才なら、嫉妬してもしょうがない天運でしょう*国民のみなさん。天才ならもっと良い台詞を言えば良いと思うけど。例えば、英のパンクバンドの方が良い。「暗黒と化するんだ。俺はアフリカに行きたいぜ。最後の鐘の音をききにな。俺はソビエイトに行きたいぜ。こういう事が起こるってはっきりさせるためにな。俺はアメリカに行きたいぜ。戦争が起こってるふりするためにな。俺はヨーロッパに行きたいぜ。みんなにおさらば言うためにな。」とか。似てるでしょ。村上ファイトと。
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上場企業の経営者が、株主以外の根拠で、自己の存在の正当性を主張したがるような傾向は困ったものだ。メディアの側でも、彼らに対してもっと厳しく当たるべきだろう。
”時代の徒花”になるのかは、村上さんのこれからの生き方でしょうが、東証で記者会見をして語っている言葉はアクティビスト、そのままでした。
こんな語り口で迫られ世の経営者達は、反論できなかった。それが村上さんの主張の”正論さ”を裏付けています。
堀江氏と同列に語るマスコミ記事が多いのは辟易しますが、村上さんの行動は”大筋で”間違っていなかったと思います。
確かに、会見としては、村上氏のあの会見は、なかなかクールでした。上場企業経営者の言い訳会見と違って、メモを見るわけでもなく、自分の言葉で、ユーモアも交えながらやりとりをコントロールしていました。まあ、大半の大企業経営者では、能力的に、あのレベルの会見は出来ないでしょう。
加えて、株主の権利を尊重することが重要だ、という彼の年来の主張も正しい。それは、評価すべき面があります。
それでも、彼の主張が彼の存在とは別個に、主張自体として正当に評価されにくい理由は何なのでしょうか?
それは、やはり、彼が金儲けの手段として、他人に対して「不誠実」だったからではないか、そのことを人々は感じるからではないか、と私は考えています。
以下は法律論ではありませんが、たとえば「堀江君、ニッポン放送はいいぞ。一緒に買おうよ」といって、一緒にニッポン放送を買っていて、ライブドアがニッポン放送を買うときに、自分の持ち株を売り抜ける、というのは、相手がゼニゲバの「堀江君」だとしても、人間としては卑怯の範疇に入ります。市場でニッポン放送の株価が高くなったときに、一緒に売るのが、まあ普通の男に求められる倫理です(女でも一緒でしょうが)。
「僕は、ファンドマネジャーだから、高く売るんだよ。分かってね」という言い分が村上氏にあるとすれば、それは、事前に言うべきでしょう。まあ、悪人どうしの化かし合いですから、どっちがどうということを、第三者が言う意味はさしてないのですが、ホリエモンならずとも、村上は信用できない、と思うでしょう。
私は、個人的には、この点は割合重要だと思っています。個人と個人の信頼関係や好き嫌いでは、法令違反の有無よりも、お互いにとっての「誠実」が大事です。この点、村上氏は、たかだか他人(=ファンドの顧客)のための何十億円かの儲けのために、個人の信頼を裏切りました。これは、もう、完全にダメですね。
もっとも、「村上世彰氏無罪の論点など」のエントリーでも説明しておきましたが、彼の行動を形式的にインサイダー取引に問うのは大変かも知れません。ある部分に関する調書を認めてサインしたということと、裁判のレベルで罪を認めることとはちがうので、この点、かなりの注意が必要だと思います。検察は今後、結構困る可能性があると思います。
尚、誠実とか不誠実という意味の次元では、今回の一連で、一番男を下げたのは、ライブドアの元取締役の宮内被告でしょう。捜査に協力したのだから世間は文句を言う筋合いはありませんし、本人の罪を軽くする点では合理的な行動でしょうが、私は、どうにも見苦しいと思います。こういう人とは「組みたくない」と思いますね。