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登山と車旅

福岡の山 2024.05.31 皿倉山から牛斬山縦走

2024年5月31日、金曜日、雨のち晴。今年1月会の牛斬山山行の際に岩屋別れの道が福智山・皿倉山まで歩けると知り、梅雨前に歩こうと思い立ち天候は今一だがこの日になった。ルートは皿倉山から牛斬山。

つなぎ目ズレてます
つなぎ目ズレてます

前日から皿倉山山麓駅のバス駐車場に泊まる。乗用車用(1日300円)は高さ、重量ともにオーバなので窓口で訊ねたら、バス用の駐車場(1日500円で千円)に停めてくれた。親切な係員が山歩きだと云ったら皿倉山のガイドブックまで持ってきてくれた。また八幡駅と山麓駅の間は無料の送迎バスもあるから利用すればよいと。戻りの山麓駅まで利用できるのはありがたい。
夜中からポツリポツリと雨音がする。当日9時頃1時間が雨の予報であったが、朝3時に起きて確認すると9時まで雨となっていた。3時50分山麓駅を出発。前日登山口は確認しておいた。

八幡の夜景が眼下に広がる。
この標識まで来るのに、お寺の道に入ったりしてマゴマゴしたが、ここから先は帆柱稲荷まで階段道のようだ。
4時10分稲荷神社に着くが、暗闇の中ではヘッドランプの先に見えるのがすべて。
4時40分灯りに照らされて浮かぶ道標をみて直登ルートを取る。林の道と小雨の天気なので道中まだ暗い。
4時47分足元に洞見平の道標を見る。夜景でも見えるかと思ったが樹木に囲まれ何も見えない。
5時5分山頂まで250mの道標を見ると、
間もなく右手に岩壁を見る。国見岩に着いたのかな?
さらに1,2分も登ると、5時9分右に少し入った所に国見岩の石柱が建つ。岩の上に立つと八幡の街がようやく明るくなって来た。
闇を作っていた木も無くなり、足元がしっかり見えて来て灯りが無くても歩けるようになる。
国見岩から歩くこと間もなくの5時16分登山道からいきなり車道に飛び出る。出た所に案内板。高い方へと登れば山頂だろうと歩く。

5時23分山頂へ着く。

隣に九州自然歩道元標。ここが九州自然歩道の起点だ。これにはこう書いてある。「自然歩道の効用は、体力を作ること。もう一つは自然に親しむことである。将来自然歩道で体力増強のための競技が行われることがあれば、大変不幸なことだが、そのときはちゅうちょなく自分は、一番遅かった人に賞を与える。」

そして展望台から八幡の街の眺め。明かりも目立たなくなった。
山頂からの道は良く分からないのでビジターセンターの案内に従って下り、5時32分着く。

ビジターセンターの左横の階段を下って権現山へと向かう。
5時40分皿倉平へ下ると、権現山への案内。

車道を道なりに登って行くと、左側に白い手すりが現れる。これを登ると帆柱権現山神社の前を通て、
5時54分、車道が通じる権現山山頂に着く。
電波塔の右横を抜けると、
山道に入り10,20mで市瀬峠の道標を見て、
一下りすると6時6分林道に出て、福智山までの本格的な自然歩道が始まる(ビジターセンターからも自然歩道の案内は有った)。


市の瀬峠までは急坂の下りが続く。そのうえ雨で濡れているので要注意だ。

6時33分下り終わると市の瀬峠の車道に出て山道へと入る。この辺りから雨の降り方が本降りの様相になり、上だけの雨具だったのを下も着る。
20分ほど登った7時1分建郷山の道標を見て、4分ほどで山頂に着きピストン。
7時13分田床峠に着く。この手前にも建郷山の道標があったからピストンせずとも歩けたようだがそんな道は見当たらなかった。
20分ほど緩やかに登って行くと7時37分白畑山に着く。温度計を見ると12度だ。フードでうっとおしいが雨具を着ていても蒸れない暑さでちょうどいい。

7時43分観音越まで約2.1㎞ほどの地点で左手双伍山の道標を見るがそうも寄り道はしていられない(実はここも寄り道ではなく尾根筋を歩けたようだが山地図に道はない)。自然歩道の道標が小刻みにあるから歩き易い。8時近くだが、雨と樹木に覆われ山道は薄暗い。

8時25分観音越に着く。近くに観音様があるのでこの名があるのかな。自然歩道らしくテーブルとベンチがある。次の田代分れまで1㎞。

8時58分田代バス停まで1.6㎞の分岐に着く。
そして、9時3分田代分れに着く。

田代分れから20分ほど登ると、雨はほとんど上がり、伐採後の若い植林に出る。フードも脱げて、明るくなり気持ちもハレバレ。

道は起伏の少ない平坦部の歩きで快調。
10時尺岳の肩?に着く。尺岳まで400mだ。
緩やかに200mほど登ると、10時5分東屋のある尺岳平に出た。
尺岳へはここから200mほどピストンだ。
緩やかに登って10時10分尺岳権現の祠がある山頂に着く。雲が切れそうなのを待って写真をパシャリ。油を売り過ぎ尺岳平に10時25分に戻る。
この山を見て低すぎると思いながらも福智山と勘違い。恐らく西だから金剛山ですかね。

尺岳平から5分ほど歩くと、この縦走中の一区切り福智山が視野に入って来た。
10時36分中間点の案内を見る。この辺りが赤松台かな。山麓駅から採銅所駅で考えれば、小生の場合距離的には尺岳あたりが中間点か。でも福智山を過ぎれば下りだからねー。体力的には2/3ぐらい来た感じだね。
10時41分、福智山まで4.1㎞地点で車道を横切る。
福智山まで3㎞を切ったが、道は依然なだらかな登り。

11時15分豊前越に着く。あれれ!山瀬越は何時通り過ぎた?気が付かなかったな。七重の滝や鱒淵ダムへの分岐だ。
ここを過ぎると九十九折のやや急な登りが始まる。福智山への登りが始まるのかな。尺岳との標高差は300mだ。だが数分で終わってしまった。
11時54分からす落(烏落)に着く。福智山まで1㎞を切って700mだ。
すると道は今までとは少し変わって、登り勾配が増してきた。
10分も登らぬうちに左手に「たぬき水」の案内を見て10mほど入り込むと、豊富な水が流れている。手の平で受けて飲む。後ろを見ると大腸菌に注意、煮沸することと書いてある。
ここを1分ほど登り上がると、12時5分避難小屋荒宿荘の前に出る。
左横を抜けていよいよ急登が始まる。
数分も頑張ると笹原の登りに変わる。
そして、さらに数分頑張って右手に大岩を見ると間もなく、12時21分祠を見る。その後ろに山頂標識。今までがキツイ登りが無かっただけに、この15分間はキツク感じたねー。
12時22分福智山山頂に着く。避難小屋から登って来る時には薄日が差したりして晴れて来るかと思ったが一時の事であった。
鱒淵ダムを眺めながら軽い昼食。と云っても、雨の中で8時過ぎにおにぎりを食べて来た。
これで残り10㎞を切ったのと、この先は下りが主なので歩ききるのではないかと思えて来た。エスケープもなさそうだし歩くしかない。ここから先牛斬山は自然歩道を離れるので今までのような道標は期待できない。山頂には踏み跡が沢山ある。方向は南にあるもう一つの祠だ。
12時35分祠の手前に牛斬山への道標。
ここでGPSを確認して歩き始めると、あらぬ方向を指し示す。どうやら非防水のスマホが雨でやられたようだ。軌跡を残しておこうといったん終了して立ち上げなおす。何とか持ち直したが液晶画面が少しやられているようだ。電池の消費も激しく残り僅か。別のスマホもバックアップのため立ち上げる。12時50分方向を確認して出発。高木が無くなり今までと雰囲気はガラリと変わる。

少々の登りはあるがほとんど下りで、13時11分かぐめ分れに着く。鱒淵貯水池の南端に頂吉(かぐめよし)という集落がある。難読文字だ。ここから東の方向だ。恐らくそこへの分岐なので略して「かぐめ分れ」か。
ここから更に急坂を下り続けて、13時20分鞍部メグのコルに着く。かぐめを逆から読んでメグかな?

ここから焼立山へ登り返しだ。最初はなだらかな登りであったが、そのうちに本日一番の急勾配だ。
急勾配なので必然歩きは遅くなるから、足元をよく観れる。ナルコユリかと思って茎を触ると歯車のように角張っている。アマドコロだ。
20分ほど頑張ると14時2分焼立山に着く。三角点は10mほど離れた東側の林の中にあった。
ここから緩やかに下って登り返すと、
14時18分鋭角に方向を変える道標を見る。
先に進むと、14時19分赤牟田の辻に着く。雲も切れてようやく景色が望めるようになって来た。1998年版の山と高原地図と比べると焼立山と赤牟田の辻が入れ替わっている。
道標に従いここから2分ほど歩くと金満山の分岐を左に見送る。
そして先まで見通せる結構な眺めだ。また一旦大きく下って登り返しだ。香春岳も見える。
このあたりワラビが多い。もう少し早ければワラビが採れただろう。摘んでいる暇などないが。
登り返すと14時45分山犬の峠。
そして小さな登降を飽きるほど繰り返し(気分的そう感じた)ようやく15時10分、この縦走を思い付いたきっかけの岩屋別れに着いた。赤牟田の辻からここまで1時間ほどだがダラダラと長く感じた。陽も照りだし、露で濡れるので雨具を上下まだ着ているせいもある。足も少しだるくなって来たが、もう少しだ頑張ろう。
15時12分牛斬山登山口(採銅所駅)の分岐を左に見送って、牛斬山への登りに就いて、15時18分牛斬山山頂に着く。ここでサウナ服の雨具を脱いでサッパリ。
15時32分分岐に戻り、登山口へと足早に下る。この先は本年1月の牛斬山を参考に。
16時5分牛斬山登山口(矢山登山口)に着く。
麓の集落のあたりが駅ですかね。

車道を道なりに歩いて、16時16分駅手前から左右指差呼称で確認して、線路を横切って改札へと近道。切符を買おうと駅舎に入ると、小倉行き電車がホーム入ってくるアナウンス。買っていたら間に合わないので、急ぎホームへ間一髪セーフ。ワンマンなので整理券を取って八幡駅で精算しよう。

西小倉で鹿児島本線に乗り換える際も、直ぐに電車が来たが行く先が聞いたこともない駅?八幡駅に行くのか訊いたら行くと云うので慌てて乗る。そして八幡駅に17時15分頃着いて精算760円。採銅所駅から1時間で八幡駅まで戻って来た。

そして山麓駅に行く無料送迎バスは17時25分に駅前出発(最終は21時5分)。全て待つことなく運の良いことだ。

山麓駅に思っていたより早く17時40分に着く。送迎バスが無くなったら山麓駅まで30分歩かねばと思っていた。縦走ルートの中で気に入ったのは視界が広がる福智山から牛斬山だね。機会があれば暑くもない晴れた日に歩いて見たいね、と思えるほどきつくはない縦走でした。それだけ新鮮味のある飽きさせないルートだったと云うことでしょうか。早く戻れたので大任町の道駅まで移動してゆっくり休む。

今日の行程、
山麓駅3:50-5:09国見岩-5:23皿倉山-5:54権現山-6:33市の瀬峠-7:37白畑山-8:25観音越-9:03田代分れ-10:03尺岳平-10:10尺岳10:22-11:15豊前越-12:05避難小屋-12:22福智山12:50-13:20メグのコル-14:02焼立山-14:19赤牟田の辻-14:45山犬の峠-15:10岩屋別れ-15:18牛斬山15:30-15:32採銅所駅分岐-16:05牛斬山登山口-16:18採銅所駅16:19=17:15八幡駅17:25=17:40山麓駅
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