女性にとって不動の人気旅行先といえば、やはり京都は外せない。旅の回数を重ね、未開の地へ赴こうとも、定番でかつ国内旅行で何度行っても飽きのこないのが京都。
そろそろ基本にたち返ってみようかな。ということで今回は京都・奈良の旅へ。
当初の旅の目的は、京都にある「俄(にわか)」というジュエリーショップへ行くことであったが、都合により普通の京都・奈良観光へ。
8月3日(金)京都へ
朝6時だいの新幹線で行けば、京都へは9時だいに着く。京都に着くとすぐに駅前の「新都ホテル」へ荷物を預け、まずは定番の清水寺へ。夏の京都は暑いというが、その日も朝から灼熱の暑さ。平日といえどもやはり京都いつでも人で賑わっている。古い木造建築に足を踏み入れると、京都に来たことを実感する。有名な「清水の舞台」からの京都の景色は清清しい。名言の「清水の舞台から飛び降りる」が物語るように何かの決心を促すような、人に思いきりをよくさせるような力強さもある眺望だ。
清水寺から、二年坂・三年坂を抜け高台寺、八坂神社へ。二年坂・三年坂は京都らしい細い小道に、小奇麗な甘味、雑貨店などが立ち並びプラプラ散歩するだけで楽しい通りだ。
高台寺はいつになく空いていた。「台風前の不安定な天候につき、混んでいない」とお寺の人が言っていた。貸切状態で庭園を鑑賞。京都はいつも人で賑わっているが、こういう天候が芳しくない時や、冬場の平日など少し空いている時に行くと、また静粛な京都を感じられる。八坂神社を抜けるとそこは祇園。祇園の目抜き通りをすり抜け、お目当てのてんぷら屋さんへ。カウンター中心のコジンマリしたお店であったが、お店へ入るとすぐお香の香りがほんのりして京都らしい小粋さを感じた。てんぷらを手際よく揚げている店主と祇園や京都について二言三言会話を交わす。
午後は嵐山・嵯峨野方面へ。途中で知る人ぞしる「鈴虫寺」へ寄り、鈴虫の涼しげな音色と有名な和尚様の小咄へ耳を傾けながら、のんびり過ごす。ここでは願い事が一つ叶うという「幸福お守り」というのが人気。
その後、嵐山の天竜寺へ行き、広々とした庭園を鑑賞。お次は嵯峨野の竹林を通りぬけ野々宮神社へ。世界は源氏物語。源氏物語にも出てくる野々宮神社と竹林を歩いていると、いにしえを感じる。その後、甘味どころで休憩。嵯峨野を散策した後、夕食は北斗町へ。
季節柄、鴨川近くは「川床」で賑わう。北斗通りを鴨川沿いにそって立ち並ぶお店を見ながら歩いているとそれだけで楽しい。京都らしい懐石料理からスタイリッシュな京ばんざいをだすお店まで様々。今回はフィーリングでお店を選択し、京都らしい奥ゆかしさのあるお店へ。ニシンの酢の物や京野菜が美味しかった。
8月4日(土) 京都~>奈良へ
ゆっくりとチエックインをした後は奈良へ。歴史好きはむしろ奈良の方が好き、といわれるくらい更に古い歴史をもつ町。京都のような派手さはないけど、荘厳なお寺や神社は歴史が織り成した遺産。まずは法隆寺へ。法隆寺は初めて行った。奈良駅から少し距離があるので、行く機会がなかったが、さすが法隆寺。とにかく敷地が広い。五輪の塔と周りの建物は本当に見ごたえがある。宝物殿も歴史の教科書に載っている歴史的な宝物がごっそり。さすが法隆寺。NHKも何度も特集組むはずだわ。
その後、奈良駅近くへ戻り、格子の家へ。奈良の昔からの建物を見学。周辺の「ならまち」をぷらぷら散策。江戸町民が作り出した「ならまち」は、京都とはまた一風違った古い町並みで、点在するお店を見つけながらお散歩するのもよい。
歩きつかれた後は、今日のメインイベントの奈良ホテルへ。とうとうほぼ制覇の「六大クラッシックホテル」の5つ目(行き残した場所は東京ステーションホテルだがこればパス)。
従い、ここ1年強で念願の六大クラッシックホテル全てへ立ち寄ったことになる。
奈良ホテルは奈良公園に隣接しており、立地も良い。軽い傾斜をタクシーでのぼると、木造建築の奈良ホテルが・・。木造の荘厳な門構えに奈良らしさを感じた。中のつくりは他のクラッシックホテルに似ている。部屋はこざっぱりとしたゆったり空間に芯からくつろぎを感じさせられる。夕食はまた「ならまち」の方へ。蔵づくりの店構えのシックな和食居酒屋はとても居心地が良かった。出された揚げ豆腐はふかふかで美味。
8月5日(日)奈良~>京都~>帰宅
早朝よりレンタサイクルで春日大社、東大寺へ。朝の参拝は気持ちよい。
昼食は昨日感動した「近藤豆腐店」へ。豆腐会席を戴く。豆腐づくしで美味しかった。豆腐がこんなに甘いなんて・・。豆腐も奥が深い。京都へ戻り京土産を買い、帰宅。
今回は、スケジュールを細かく決めず心の赴くままのゆったり旅であった。何度か足を運んだ京都・奈良であるが、またちょっとディープな旅ができた。