最近の遠足と言えば、中学生も高校生もディズニーランドなどの遊園地に行ったりしている。昔はこんなんじゃなかったなあと思う。
昔の遠足と言えば、文字通りの遠足だった。わたしにとって、忘れられない遠足と言えば、わたしが千葉県の新設高に新任教師として赴任したその年の春、高校一年生200人足らずを連れて行った遠足だ。場所は「九十九里浜」。歩く距離は16キロ。校長先生が考えたのだが、思い出すだけでも、ちょっと辛い思い出だ。
およそ2時間あまり歩いて、少し疲れがたまってきたところで、みんなで砂浜に座って、弁当を広げた。すると、その弁当の上にまるでふりかけのように風に舞う砂がふりかけられた。これじゃ食べられないと文句を言いながら、砂をかきわけて何とか昼食を済ませ、さらに2時間余り歩いて、全員、無事に学校へ戻ったのだが、生徒も教師も、みんなへとへとになっていた。
さわやかな達成感もあったが、体が鉛のようになっていたのを今も忘れられない。
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