大学生の時、パチンコ、麻雀ばかりしていた。勝ったり負けたりの繰り返しで、仕送りはすぐ使い果たしていた。
ある日、残り一週間で仕送りが送金されるという時、とうとう一文無しになってしまった。
それで、友人の家へ行き、何か食べさせてもらおうと思ったが、留守だった。そういえば、今日から夏休みだ。
二人目の友人の家へ行ったが、やはりいない。
しかたがない。下宿へ帰って寝ることにした。そのまま、次の日になり、三人目、四人目の友人の家を尋ねたが、やはり留守。もう歩く元気がない。
また家へ帰って寝た。
三日目、同じように、友達の家を尋ねて回ったが、どこも留守だ。前回、口に物を入れたのは72時間前だ。どうしようもない。路上で倒れた。腹から何かがこみ上げてくる。胃液だ。
そこへ偶然、友達というほどではないが、知り合いが一人通りかかった。俺を見た、彼は助け起こしてくれて、自分の家まで連れていてくれた。そして、ご飯を炊いて、食べさせてくれた。
何とか一週間が過ぎ、仕送りが届いた。それで、実家へ帰った。体重はおよそ10㎏減っていた。
それから2週間、実家で過ごし、体重は5㎏元通りに戻った。
いわゆる絶食ダイエットとでもいうものをしたのだが、何と、これ以後、一日一食あるいは二食でも全然平気だ。時には一日絶食でも大丈夫になった。体重が増えたなと思えば、一日一食にすればいい。
あまり参考にならないかもしれないが、絶食体験はそれから、食事回数で体重を調整する骨を手に入れたような気がする。
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