にやのこ的独り言

毎日の事、わたしの事を気まぐれに書いていきます。

現在副作用はほとんど無し!(←そんな事なかった)

2006年05月17日 | 日記系
飲み始めてすぐに「薬の副作用がない」とブログにコメントを
しましたが、世の中そんなに甘くなく
辛い状況です。おお~、神よっ~!

用量は0.5錠をキープしていますが
体調は薬を飲む前とどっこいどっこい。いい勝負です。

13日、無理して早めに薬を飲み、動いたせいか発熱。
14日、貧血のような状態のまま仕事(涙)。
15日、風邪薬と合わないせいか、唇がしびれを起こす。
16日、熱は下がったけれど、だるさが抜けません。

「薬の効果が出るまで時間がかかる」と言われたけれど
どれくらいで効果がでるのか?は聞かなかった。
ちゃんと「この薬の量を何日続けたら効きだして副作用がでるか?」
聞けばよかった。
失敗した。
目より上の頭は熱い様な感じで、目の下の顔の方は冷たい様な
独特なこの感じ。
しかも今回唇がしびれやがった。
お腹も多少張っているような気がするし。

なるべく24時間サイクルを守って、
無理に薬を飲まないようにして、
飲む時間をちゃんと考えないと皆に迷惑をかけてしまう。
自分の体の事だし、自分でちゃんと管理しないとダメだ。
先生の言うように
「日記をつけるなりして、記録して下さい」と言われてるし。
過敏になるんじゃなくて、冷静に見てゆくようにしよう。
何かあったり、不安だったら頼れる人が側にいるから
相談しよう。うん、そうしよう(笑)
新潟土産、笹団子は嫌がられそうだなぁ(笑)

薬のせいで、発熱したのならいいけれど
風邪の熱だったら、もう一度熱が上がるかも…と先生に
言われてしまいました。…それでだるいのか?

しかも、触った覚えが無いのに「何か握った」かのように
手には接触性アレルギーの湿疹が…(笑
人差し指と親指に出来てしまい、現在手袋着用で打ってます。
くそ~、敵はどこに触っていたのだ?!

さらに(笑)ツキイチのモノがもう9日続いています。
これでは貧血になるのも当然ですが
先月無かったので、私の体は「二カ月分」きっちり仕事を
こなしているつもりでしょうか?
ううっ…、もういいんだよ、出さなくって。(涙)
貧血気味の人が、薬のせいでさらに貧血っぽくなっているのに
この後方からの追撃にやられそうです。

今朝もすごい頭痛で目が覚めたし…。
ロキソニン飲んで、一時間寝て仕事へ行きました。
仕事場で「薬が切れる前に飲もう」とロキソニンを探したら
ピルケースにボルタレンしかなかった…。
ううっ、8時間あけた方がいいじゃないかっ?!
ちゃんと8時間あけて飲みました。

仕事が終わって、雨に降られて帰ったのでシャワーを浴びて
今日こそ針治療。
前回は体力が限界で、針治療を断念。
「体がすじばってる」(?)と言われました。
…硬い、とか、こわばってるに近いのか?それよりひどいのか?(笑
針を刺してもらって、電気をかけてもらおうとしたら
「体が敏感になっている」らしく、痛くてダメ。
いつも平気なのに、電気がダメだなんて初めて。
来週は早めに針治療をしてもらおう。
針でツキノモノも終わってくれないかなぁ~?

一つ、歳、とったらこれか?老化か?そうなのか??

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私も応援に行けたら、出掛けようと思っています。
一応「報道部」(笑)ですので…
カメラマンが居たら私です。(笑)

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昨日の新宿での飲み会

2006年05月10日 | 日記系
昨日の新宿での飲み会は、本当に有意義でした。
奥さん、連れて来た彼も居てなんだか新鮮とゆーか、照れくさい。
ペースを落とさず、飲み食いしていた私を
「とても病人に思えない」と皆言ってました。(笑

女の子が生まれたパパも2人居て、両方とも一歳と少しの
かわいい盛り。
子育てに悩んだり、二世帯住宅や分譲住宅の話など
私にはとうてい遠い世界の話だけれど、皆にはリアルなんだろうな。
「お前ら、どうなってんだよ?」と言われても
「う~」と言うばかり。
「お前達2人はいつも煮え切らない男と付き合ってんなぁ~」と
言われてしまった…。

友達は「もう私、お見合いする!」なんて言ってるし
少し話をしたら「新潟へは帰らないで~!!」と言ってる。
彼女も実家は新潟なんだけど…。(笑
彼女は新潟へ帰る気はないらしい。
最後には「誰か紹介しろ!」という始末…。う~ん、微妙。
仲間は充分君の事を心配してるんだぞ。

帰る時、次の約束も何も、別れの言葉もなくあっさりと皆が
散らばって帰った。
そうなんだ、こんな気軽に話す仲間もいたんだな…。
家族の事で、今までかなり頭がいっぱいだったけれど
いい息抜きになったような気がした。
思い出話だけでは、こんな気持ちにはならなかった。
帰り、自転車で雨に濡れたけど気分は良かった。


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2006年05月08日 | 日記系
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話は変わりますが、明日急にお呼びがかかり、新宿で飲む予定。
次の日が、病院なので検査もするし、あまり飲めませんが。
ちょこっと顔を出して、次の日早いし、早めに帰ります。
ど~も、体調が良くない…。
なんか更年期の症状では?!と、ちと不安です。


しかも飲み会といっても、大学の友人で、妻帯者ばっかり(笑)
オンナ2人のみ未婚だと、私達の愚痴が爆発して終了かも?
大学時代の友人は、男ばっかなんだもん。
それもまぁ、珍しい大学生活だったかな?…と今では思っています。
こうやって、誘ってくれるしね。

Yちゃん、病院への送迎よろしくお願いします。


…既に5月。

2006年05月07日 | 日記系
4月がどことなく忙しかったせいか、ブログの更新も間々ならず
5月に突入。…これじゃ、いつの間にか年もとるわけだ(笑

とうとう先月は、生理が訪れず今月もまだ。
予兆はあるけれど、音沙汰なし。
私のようになんと心許無いこの体。

今週は、病院なので「どうして生殖内分泌外来になったか?」と
先生に尋ねてみようと思っています。

GW、実家に帰ったら2キロぐらい体重が増えました。
でも再び痩せそうな勢い。
弟は、7キロのダイエットに成功し「あるあるのおかげだ」と
話していました。
弟はストイックに痩せるから(笑)私には多分無理。

祖父は変わらず、痴呆が激しく耳も遠い。
今日が何日かも分らずに生きている。
それでいいのかもしれない。
現在の祖父の様子を見ていると、そんな気がする。
「美味しい、美味しい」と素直に何でも食べ
孫が揃うと「今日は楽しい、楽しい」と繰り返す。

私が「障子を張り替える」と、やり始めたら手伝いだした。
「こうするんだ~」とビリビリ破き、古い障子紙を剥がしている。
でも、しばらくしてトイレに行ったら忘れたようだ。
「何してる?働くなぁ~」と感心している。

しばらくすると、思い出したかのように「手伝う」と言う。
祖父は「子供」に還ったのだろうか?
「正常」な時間が、どんどん減り、「子供」の時間が多くなる。
祖父が美味しく食事をし、笑っているのならそれでいい。
なんとなく、家族全員そう思っているような気がする。

そして、父が急に「遺産相続」について話し始めた。
自分がいつ死んでも困らないよう、
残された祖父と私達に気を使っているのだろう。
考えたくはないけれど、仕方が無い。
相続の事については、今の状況では問題がある。
来月、父は身辺整理をするつもりだ。

目を赤くし、こらえた声で話す父に何も言えなかった。
私は
「パパちゃんが決めたことなら、それでいいから」と答えた。
そして
「あまり思いつめないでね。お願いだから」
とうとうこんな話をしないといけないような状況になったんだ…と
思った。
一番下の弟の事を心配する父に「大丈夫、あの子も大人だよ」と
話したが、正直自信はなかった。

でも「身辺整理」をする事で、父の気持ちがすっきりするのなら
それも一つの前向きな事かも知れない。
今月も検査を受ける。
私も帰る。
「頼む。お前が居た方がいい」
父のためなら、何時でも帰ろう。ある意味、私達家族のためでもある。
「こんなに子供に苦労をかけさせて…」
「そんな事は、いいから。何より体が大切だよ」
思わず
「死なないで」と口をついて言葉がでそうになったのを止めた。

「元気になろうね」と変わる言葉が咄嗟にでた。
「お前もな」と言われてしまった(笑
「パパちゃんに似て、酒豪で病弱だから。血は争えないね」と言うと
少し笑った。

「いいか、お前が決めた事は反対しない。お前はお前が思うように
 生きる道を選んでいい。お前にはこの家と家族があるんだから。
 どこに行って困っても帰って来ればいいさ」

「ありがとう」と言うと少し涙がでた。
良かった、父の子に生まれて。兄弟が居てよかった。
3人で祖父と父を支えていけばいい。
私独りじゃない、2人も弟が居る。しかも本当に頼りになる。

今月、また新潟へ帰る。
そのころ田んぼの雪は消えているだろうか?
桜は散ってしまっているだろうか?
…何か起こらないだろうか?正直、不安はある。
いいんだ、しばらくは無理をしてでも帰ろう。
私にできることは、それくらいだろうから。

なぜか外来が変更に?

2006年04月18日 | 日記系
高プロラクチン血症の検査の採血のために病院へ行ってきました。
採血だけだったので、簡単に終わったのですが
「脳外科」と「婦人科」のための採血なので、かなりの量を…。
いつものことなので、仕方の無いことですが…。
結果は来月聞くことになりました。

これで数値が高かれば、また薬とMRI検査です。
簡単な問診をされましたが、担当医の先生ではなかったので
「特に問題はありません」と答えて早々帰りました。

予約を取り、会計をして渡された予約表に
「生殖内分泌科外来」となっていました。
今までは「婦人科外来」だったのに…。

なんだろう?と思ってネットで検索したら
「不妊科・ホルモン科」の事のようです。
4月に、外来の細分化など行った病院もあるようなので
私の場合、この「生殖内分泌科外来」に変わったようです。
…多分「婦人科」となんら変わらないと思うのですが…。
なんだか紛らわしくて嫌だなぁ…。(笑

まだ「脳外科」の方がかっこいい(?)ような…(笑


私と同じような症状の方にお会いした時の話ですが
「後頭部の末梢神経が腫れる」という症状があるようです。
次回の問診の際に、担当医の方に尋ねてみようと
思っています。
「首のコリ」「肩こり」と勘違いしてしまうケースもあると
聞いてしまったから…。違うとは思うけど。
そしたら即効検査されるかな?
多分、血液検査の結果を診ないとなんとも言えませんが…。

ただ、最近体重の減りが激しくだいぶ痩せました。(笑
あははは、ダイエット成功♪
でも、太ももは減りません。な~ぜ~だぁ~!!
体力つけるためにも、早朝ウォーキングでも再び始めよう。


父からも連絡があり、心電図ペースメーカーを24時間つけてみて
異常が無かったら一応は一段落…、ということらしいです。
父に「小林旭ベスト集」のCDをプレゼントしましたが
「お前、しぶいなぁ。よく見つけたな(笑」と言われました。
とても気に入ってくれたようです。
私もMDプレーヤーで、聞いています。
カラオケで「自動車ショー歌」と「熱き心に」と
「赤いトラクター」を歌うんだ!ふふ…(笑

祖父は、やはり何事にも「やる気」ないようで
一日何もしていない日が多いようです。
送った漢字練習帳も、無駄になってしまいました。
「多分、お前が側に居ないとだめなんじゃないか?」と
父に言われましたが…。悩むところです。

わがまましてごめんなさい&入園おめでとう!

2006年04月11日 | 日記系
入園準備の忙しい中、(しかも雨)わざわざ会いに来てくれて
ありがとう、Yちゃん。

もう入園なんだねぇ…。新宿でオンナ3人飲んだ時は
お腹も大きくて、あの時は飲めなくて残念だったけど。

背も伸びたみたいで「○ちゃん!」とすぐ私の事を呼んでくれて
嬉しかったよ。
…そのうち「○おばさん」なんて呼ばれそうだけど(笑
しかも私の携帯電話が好き♪なんてかわいいじゃないか。
ゲームばんばん落としておくよ。
「○君専用フォルダ」作ってあるしね。
いいママだね、なんかいいよ。

今月の病院の送迎までしてくれるなんてありがとう。
さすが近所!感謝しております。
しかも心配ばっかかけちって、自分が少し恥ずかしい。

なんか「オンナ友達」っていいね…。
引越を繰り返し、ここまできて、あんまし友達いないしさ(笑

病気の話も遠慮なくできるし。…これは許して(笑

私も会うたびに「子供欲しい~!!」って思うもん。
絶対、男の子が欲しいと思うよ、見てると。
なんだか大袈裟だけど「生きた心地」がする。
もしかして「普通」なのかもしれないけど。

なんか「結婚」って「家族」を作る感じがする…
ってゆーか、した。

…私、だいぶ病んでるかな?(笑
仕方ない、薬飲んで眠るさ。
これ以上、心も体も無理できないみたいだから。

Yちゃん家族は、お願いだから幸せでありますように。
ある意味、私の心の支えだよ、本当に。

では末永くよろしくお願い致します♪

こんな状況です。

2006年04月10日 | 日記系
何もかも、上手くいかない時もある。
人生でそんな時は、何度もあったと思うが、今ほど
途方にくれている時はあっただろうか?

自分自身、誰にどう相談してよいかわからない。
自分をどう変えてゆけばいいのかもわからないでいる。

偶然、私と似たような病状の方とお会いした。
その方も、脳の病気で大変苦労され、
体重も20キロ代まで減り、ステロイドの治療で
今度は数倍にも体重が増えたそうだ。
私と同じように「経過観察」…・
彼女もまだ、病気と闘っている。

「やっと社会復帰して、簡単な仕事ができそう」と
彼女はとても、明るく前向きだった。
正直、私の方が病気は軽いし、危篤状態など
なったこともないので、彼女の方が大変苦労しただろう。

私は本当にここで生きていけるのだろうか?
実は不安で一杯だ。

こんなことブログで書いたら、皆が心配してしまう…、
わかっているけれど、どうしてよいかわからない。

「新潟へ帰った方がいい」と…。
私は、答えを出せずにいる。
新潟へ帰ったら、治療はどうなるんだろう?
弟は「病院の心配はするな」と言ってくれたが…。

実は弟に相談した。
「お父さんは困ったりしないし、怒ったりなんかしない。
早く帰ってきなよ」

今日、家に郵パックを送った。
中身は「水曜どうでしょう最新作DVD」と「手編みの手袋」と
「小林旭のCD」と「幼児漢字練習帳」。

DVDは弟が「楽しみで夜も眠れない」というので(笑)
明日一番に届くよう送った。

CDは父のためだ。

練習帳は祖父のため。祖父が気がつくがどうかわからないが
「幼児用」とか「小学生用」など目がつく部分には
かわいいシールを貼って誤魔化した。

手袋は、弟が「使う」と言ってくれたので、東京へ
戻ってからも編んで完成させた。
もう桜の季節も終わるけど(笑

ブログ更新ままならなかった理由(その10)

2006年04月06日 | 日記系
あっという間に、東京へ帰る朝が来た。
父とは多少、口数が少なくはなっていたが、多分私が東京へと
帰るのが、寂しいのだろう。

朝、会社へと出掛ける前に「…世話になったから」とお小遣いを
手渡そうとしたので、断ると
「急に仕事も休ませて呼んだんだ。まぁ、これぐらい
もらってくれよ」と言うので、ありがたく受け取った。

父を見送ると、早めの新幹線で帰る予定だったので、支度は昨日
済ませておいた。

おじいちゃんに帰る話をすると「そうか、そうか」と
自分の部屋へと戻った。
すぐ帰ってきて
「これ、おつりくれないか?全部はあげられない」と
五千円札をだしてきた。
「そんな、気を使わなくていいよ。おじいちゃんも必要でしょ?」

おじいちゃんは、私が帰るたびにお小遣いをくれるのだ。
「いいよ、いらないから。結構稼いでるんだよ?困ってないから」
そう言っても、祖父は納得していないようで、お札を財布に
しまわない。手に持ったままだ。

「はいはい、気持ちだけもらっとく。ほら、大金しまって!
私、大きいお金しかないからおつりだせないよ!」と
祖父の手を取り、財布に五千円札をしまった。

弟が、駅まで送ってくれるというので
家中見渡し、忘れ物がないか見て回った。
そして、祖父が冷蔵庫に食べやすい物を、中身が確認できるように
透明なタッパーに作り置きし、弟に食べさせるように説明した。

祖父が、冷蔵庫から自分でちゃんとおかずを選びやすいよう
透明な小ぶりの手のひらに持ちやすく、中身がよく見える容器を
揃えて買ったのだ。
そして、なるべく取り出しやすいように冷蔵庫の中を整理して置いた。
後は、弟に管理を任せるしかない。


家中に張り紙がしてある。祖父が読み易い様、マジックの大きな文字で
家電製品の電源などに「消すな」と貼り
冷蔵庫に「一番下の段におかずがある」
「薬は食後に薬2個、夕食の後は4個、寝る前に2個」などなど…。

でも、祖父の様子を一週間以上見ていたが、どうやら
漢字を飛ばして読むような傾向がある。
また、関心・興味があることだけ少しは覚えているようだ。
「私が帰ったら、また家事は大変だろうな…」
弟によくお願いをした。
「気にすんな。それより何時にでる?早いんだろ?」

そう話していた時だった。
祖父が私を呼ぶ声がする。行って見ると
祖父が千円札を三枚、三千円を持って立っていた。
「これ、新幹線のお弁当代」と言う。
「どうしたの?どっかにあったの?」
見ると、玄関に長靴が脱ぎっぱなしで、倒れてる。
まさか、隣の家にでも、両替を頼みに行ったんじゃ?!と
思ったら
「今、急いで郵便局に行ってきたから」と言う。
さっきの五千円札を、郵便局まで雪の中、杖をついて
両替に行っていたのだ。
杖がないと歩けないし、階段も片足づつしか降りれない。
「風邪ひくから、頭ふいて!」はげたつるつるの頭を
タオルで急いで拭き、肩の雪を落とした。

「はい、これ、少なくて悪いけど…」
「…ありがとう。大切に使うね。わざわざありがとう。
今度帰る時、おじいちゃんの好きなお菓子、いっぱい買うね。
お土産、楽しみにしててね」
「おおー、それが一番だな~」と満面の笑みを浮かべた。


私が大学進学のため、東京へ行ってから
祖父は私が帰省し「東京へ帰る日の朝」は、必ずお小遣いをくれた。
断っても「いいから、いいから」と必ずくれたのだ。
足が悪くなり、趣味のゲートボールや旅行ができなくなると
金額は多くなり、もらうのも気が引けたが
「新幹線代になるだろう?東京からじゃかかるから」と
数万円用意してくれていた。

一度、東京の専門学校に進学した弟と、一緒に帰る時
なぜか私には2万円、弟には2千円だった。
祖父は私がかわいいのだろう。
初めての孫で、女の子だし、祖父が会計事務所をしていた頃は
両親も共働きだったので
よく2人で事務所でお菓子を食べながら夕方まで過ごしたのだ。

弟は「なんでケタが違うんだ?!」などど笑って、お札を交換した
覚えがある。


「雪が降ってるから、見送りに外に出なくていいから」と
荷物を持ち、祖父を見ると「気をつけてな」と私の手をとった。

弟と車内で「これからの事」を少し相談し
車から降りる時に、弟にお小遣いを渡した。
「いらねぇ」
「いいよ、あった方がいいから。おじいちゃんとお父さんを頼むね。
おじいちゃんに硬いものはダメだから、まんじゅうでも買って」
新幹線の時刻まで、時間が無いので、弟の手にお金を渡し
「じゃあ、頼むね」と車を降りて、ドアを閉めた。


「東京行き」の新幹線ホームは息が白かった。
私が帰る時は、いつも雪のような気がした。
新しい季節がきたら、何か良い事があるだろうか?
暖かくなったら、父も良くはなるだろうか?
祖父ももっと…。


父の部屋のみやこの写真と、祖父の部屋の祖母の事を思い出した。
「みやこ、お父さんと弟を守ってね。
おばあちゃん、おじいちゃんを守ってね。
…私は独りで大丈夫だから」


そして、新幹線に乗り、雪もなく家族も居ない東京へと帰った。

ブログ更新ままならなかった理由(その9)

2006年04月04日 | 日記系
朝起きると、父は「お見舞いももらったし、日曜でも会社には
誰か居るから行ってくる」と言い、出掛けた。
早めに帰るように言ったが、他にも親戚に挨拶に行くだろう。


皆に食事を作ったり、家事をしたりし、父の帰りを待った。
家に何件か「お見舞い」の電話があった。
父の退院の報告と、お礼を述べて挨拶を交わした。


4時過ぎに父は帰ってきて、やはり声が多少かれている。
「少し休む」とベットに横になった。

祖父とは、ほとんど会話を交わしていないのが気になったが
また父が怒鳴りだすよりはいい…、と思った。


夕食は、昨日の残りもあるし、鍋にしようと簡単に準備した。
一人暮らしの弟は、友人とスノーボードに出掛けた。
そのままアパートに帰った。
夕食は3人だ。

3人揃い、夕食を始めたが、父は祖父の様子を見ては
何か言いたげで、私は気を使った。
そしてまた、昨日のように怒鳴りだした。
昨日ほどではなかったが、人数が一人、少ないせいもあってか
お互い、誰に気を使ってよいのかわからないようだった。

父は、やはり病院の生活リズムに慣れたせいか
9時過ぎには「休む」とリビングを去った。

祖父もその後、すぐに休ませ、弟は自分の部屋へ行き
私一人、夕食の後片付けをし、その後リビングで一人のんびり
ゲームでもしようかと思っていたら、父がやってきた。

腎臓の検査結果の日、心臓の定期健診の話などをした。
私の病状の話も簡単にした。
「お互い、薬飲んで通院だね。さすが親子(笑」なんて
冗談を言った。

その後、近所の人達も親戚も祖父を心配していると話したら
父の態度が急変した。
私のほんの一言に過敏に反応した。

「俺がどれだけ精一杯やっているかわかってるのか!」
いきなり怒鳴られたので驚いた。
「会社で仕事している間中、どれだけ不安だか!
これ以上、一体何をしろって言うんだ!
みんなが心配してる?!時々しか帰ってこないで
生意気にそんな事をいうな!」

「私はただ、皆がお父さんも、おじいちゃんの事も
兄弟みんな心配しているから、無理をしないでって言うつもりで…」

「お前達がそんな事気にしてるなんて知らん!
じゃあ、一体どうすればいいんだよ!福祉相談員にも相談して
デイサービスも頼んでさ!そんな事、お前達できたか!
好きで病気になったわけじゃない!入院してたんじゃない!」

立ったまま、怒鳴る父の足元がふらついている。
私は、とっさに
「ちょっと座った方がいいから。あまり興奮すると…」と言う前に
「うるさいっ!」
よろめいた手で、父は体を柱で支えた。
父が倒れるかと思った。

私は思わず立ち上がって
「ごめんなさい。私、心配性だから、つい言い過ぎちゃった。
ごめんなさい。これから休むとこだったのに…」

納得のいかないような顔をして
「…とにかくお前は帰るんだな?」そう言うと父は部屋へ行った。


私は声を殺して泣いてしまった。
テレビの画面には、ソラとドナルドとグーフィーがこっちを見て
笑っている。

30分程、泣いていただろうか?涙を拭いて
祖父の様子を見て、よく眠っている事に安心しリビングに戻った。
ようやく落ち着いて、ゲームを始めると
再び少し涙がこみ上げてきた。
「…どうしたらいいんだろう?」わからなかった。

弟がリビングにやってきた。
私の顔を見て、黙って私の前に座った。
父のやり取りが聞こえたのか
「お父さんに、じいちゃんの話はしない方がいい。
何を言っても多分…ダメだから」

「いきなり怒鳴られちゃってさ、びっくりして」
涙を拭いた。
弟がビールを2本持ってきてくれた。
2人で飲みながら、父の話を、祖父の事を話そうと思ったけれど
私はまた泣き出しそうで、止めた。

弟は、ずっと実家で父と祖父を見ているんだ。
家事をこなして、祖父の世話をし、後始末をし
近所に祖父が迷惑をかけたら、謝って…。
本当は、弟が一番父に祖父の事について言いたい事が
あるのかもしれない…。
そして、一番苦労して、悩んでいるのかもしれない。

目の前で「なんだよ、まだクリアしてないのかよ?
とろいなぁ~」とビールを飲む弟を思うと
また涙がでそうになったのをこらえ
「お前、ちょっとやってよ。スコア、出せないのがあるんだ」
そういうとコントローラーを手渡した。

「…こういうのお前、できないもんなぁ!任せろ!」と
ゲームを始めた。

「あいつが一番、本当は優しくて何も言えないんだ」
長男の言葉を思い出し、東京へ戻る私は一層切なくなった。

ブログ更新ままならなかった理由(その8)

2006年04月03日 | 日記系
父の退院の朝が来た。弟2人が父を迎えに午前中に出掛けた。
祖父に父が今日帰ってくると告げると
「何時だ?」と繰り返し、また何度も尋ねられた。

祖父と2人、編み物をしながらテレビを見ながらのんびりと待った。


午後3時過ぎに、3人は帰ってきた。
父と祖父は、簡単に挨拶を交わすと
「本家や近所に挨拶に行ってくる」と、父は一人出掛けて行った。
車の運転は、心配だったが「近所だけ」というので
会社に行くことは止めさせた。


その間に、弟と2人で夕食の買い物に出掛けた。
「父の好きなもの…」と、弟と話しながら買い物をした。
父は、食欲があまりないらしく、食べたい物を尋ねたが
よい返事は返ってこなかった。

入院中は「寿司だ、刺身だ、ローストビーフだ…」と
言っていたが、やはり動くと多少つらい様だった。


買い物から帰ると、しばらくして父も帰ってきた。
祖父がいろいろな質問をする。
最初は、テレビを見ながらのんびり答えていたが
段々声が荒立ってきた。
「おじいちゃん、ちょっとお父さんを休ませてあげて」
私が、慌てて声をかけた。
父も、イライラがつのったらしく
「部屋で休む!ご飯ができたら呼んでくれ!」と
自分の部屋へ行ったが、すぐに私の所へ戻ってきた。

「ベット、どうした?新しいシーツやカバーなんてあったか?」
「入院してる間、部屋を掃除して新調しといた」
父は、嬉しかったようで
「やっぱりお前がいた方が、いいなぁ…。ありがとうな。
夕食の支度、任せて悪いな」
「いいよ、気にしないで。ごめんねぇ、ゴム手袋で作る
料理だけどね(笑」

「なんだ?鍋もフライパンも買ったのか?」
父は新しい料理道具に気がついた。
父の入院中、祖父がダメにしたのだった。
ボールもザルも無くなっていたのだ。
「私が使いやすいのが、安く売っててさ、ついでに買ったの。
あそこのスーパー、新装開店してて」
「そうか。じいちゃんがダメにしたのかと思った」
「違う、違う。まぁ、ご飯まで時間あるから休んでてよ」

私は、弟に父に見つからぬように焦がした料理道具を隠し
見つからぬように捨ててもらっていた。


食事ができ、4人で食事をした。
父もビール一杯だけ飲んで乾杯をした。
父は、ほとんど食事に手をつけていなかったのが
気になったが、無理に薦めなかった。

だか祖父は、自分なりに気を使い、父に料理や酒を薦める。
2、3回そんな事を繰り返すと、父が苛立ってきた。
「いらん!自分でやるから!」
弟が、祖父の皿に料理が無くなる度にすぐにおかずを盛り付け、
私も、こぼしたり、隣にいる私の料理やグラスに手をつけても、
黙って何も言わなかった。

祖父は多少酔いがまわったのか、やたらと酒を父に薦め始めた。
「おじいちゃん、お父さんはお酒をお医者さんに止められてるから。
今日は、退院した日だし、ね?」
私が、慌てて祖父のお酌を止めさせた。

父はイライラが限界にきたようだった。
急に、祖父を怒鳴りだした。
「人がこんな思いして帰ってきたんだ!少しは黙って食べていろ!
自分だけ飲んでればいいだろう!飲めないって言ってるんだ、
さっきから!」
祖父は、目をおどおどさせ、どうしたらいいかわからないように
顔を手で覆った。
「怒鳴りたくても、声もでやしない!お前さんの方が
ずっと長生きするよ!俺の方が先に死ぬからな!」

多く深呼吸をし、父は呼吸を整えているようだった。
タイミング悪く、祖父が皿を落とし、グラスを倒した。
父に、気づかれるよう私はそっと片付けていたが
さっきから、世話を焼いている私に気づいていたらしい。

「お前がいないとダメだな。ずっと帰らないでいた方がいい」
兄弟3人、父の本音だろうと思った。

「私が居たら、口うるさい小姑みたいで、うるさいぞ~。
一生、ゴム手袋手料理食べたいの~?
しかも、お父さんの子で大酒のみだし。酒代、かかるよ~」

父は何も言わなかったが、
「これ以上、うちに大酒飲みが居たら、お父さんの稼ぎが
足りねぇなぁ。しかも、大食いだし、お菓子も食うしなぁ。
俺が夜中コンビニにパシリにされそうだよ~」

「しかも家中、編み物だらけで家族全員手編みのお揃いの
セーターや靴下に手袋だぞ?気持ち悪いなぁ~」
弟2人が私をからかった。

父はちらっと私を見た。
「とにかく今日はお父さんの退院祝いなんだから。
せっかく細腕使って、ゴム手袋で料理したんだから
残さず食べてね!強制労働だ!」

テレビを見ながら、その後はのんびり家族団欒をした。
祖父に薬を飲ませ、9時を過ぎると父は
「やっぱり今日は早めに休む」と自分の部屋へ行った。


父が不在になると、弟と話した。
「…よくはないな…」弟がすぐに言った。
「今日、退院だもん。調子も悪いし、思うように体も
動かないんじゃない?腎臓の検査結果もまだ不安だし」

父はほとんど食べなかった。それも心配だった。
「一晩、休めばだいぶ違うよ」

お互い、気休めの言葉でしかなかった。