目標達成するために計画的に進める作業、プロジェクトの中でも最近注目されている「スクラム開発」は、プロジェクトを効率的に進めるための新しいアプローチ方法だ。
今回は、スクラム開発の流れとメリットについて、わかりやすく解説しよう。
スクラム開発は、小さなステップを繰り返すイテレーション方式で進める。
大きなプロジェクトを小さなタスクに分け、短期間で結果を出すことが特徴だ。
まずは、プロダクトバックログの作成。
プロジェクトで達成したい目標を洗い出し、それを実現するためのタスクをリストアップする。
次に、小さなタスクを1つのスプリント(短期間の作業期間)に割り当て、そのスプリントで達成する目標を決定する。
チームは毎日短いミーティングを行い、進捗状況や問題を共有し合う。
これがデイリースクラムミーティングだ。
スプリントの終わりにはスプリントレビュー、つまり、達成した成果物を見直し次に活かすための反省を行う。
そして最後がスプリントの進め方を振り返り、改善点を見つけ出すスプリントレトロスペクティブだ。
スクラム開発のメリットは下記のようなものがある。
短期間で成果物を作成するため、早い段階で実際の動作を確認できること。
スプリントごとに計画を立てるため、プロジェクトの途中で変更があっても対応しやすいこと。
チームメンバーが自らタスクを決定し、問題を解決するため、チームのモチベーションが高まること。
スプリントごとに顧客との意見交換を行うことで、顧客の要望を反映しやすいこと。
デイリースクラムミーティングやスプリントレビューを通じて、全員がプロジェクトの進捗を把握しやすくなることだ。
スクラム開発は、チームの協力と柔軟性が求められるアプローチだが、効率的なプロジェクト管理と顧客とのコミュニケーション強化に大きなメリットがある。
今後、さらに多くのプロジェクトで導入されていくことだろう。