介護現場では、カスタマーハラスメント(カスハラ)行為が多いとされる。
カスハラとは、利用者もしくは利用者家族が介護職員に対して、暴力行為や暴言を吐くなど行為である。
ただし、ハラスメントは「どこからがハラスメント認定で、どんな行為がグレーなのか」といった線引きがない。
明らかに介護職員自身の心身に物理的な傷ができてしまった場合はもちろんのこと、介護職員が不快に思う行為や言動はすべてカスハラとして扱うべきだ。
介護現場で多いカスハラは、「精神的暴力」「セクシャルハラスメント」「身体的暴力」が挙げられる。
精神的暴力では、暴言や介護職員を卑下するような言葉がけなどが多い。
セクシャルハラスメントの場合は、利用者家族や利用者自身が介護職の体を触る行為や性的な言動が主立っている。
身体的暴力の場合は、介護抵抗を受けることや物を投げつけられるといった行為があるだろう。
このほかに、ほかの介護職や事業所と比較する、介護職を見た目で判断する、サービスを逸脱した要望が多いといった内容もカスハラの一つだ。
いずれにせよ介護職自身の人格や、介護職自体を否定することにつながるため、利用者側も気を付けるべき行為といえる。
介護の仕事は理不尽な行動や言動を受けやすく、心がくじけそうになることも少くない。
そうなる前に泣き寝入りをせず、カスハラを受けた際に事業所で共有することなどをおすすめしたい。
また、カスハラを未然に防ぐために、カスハラ行為に対する対抗措置を事業所で決定し、利用者家族に理解を求めることも必要だ。カスハラを含むハラスメント問題の参考サイト⇒『http://harassment-soudanmadoguchi.com』