ハマスのイスラエルへの攻撃への対応として、イスラエルがガザへ侵攻するようだ。どちらの側による民間人への攻撃も許されるものではないが、私自身はハマスに同情的である。なぜならシオニズム自体が先に仕掛けられた大きなテロだと思うから。
残念ながらイスラエルとパレスチナの争いには解決の方法がない。一つの解はイスラエルがパレスチナ人を全部殺すことだろうが、それではイスラエルはナチと同じということになり、イスラエルが中東に存在する理由そのものがなくなってしまう。
今回イスラエルがガザに侵攻して現在のハマスの軍事組織を壊滅させることは可能だろうが、(実際にそうなると思うが)ガザを現在のような抑圧下に置く限り5年もすればまたハマスと同様の組織ができてまたイスラエルへ攻撃を開始するだろう。一方ニューズウイークが報じているように、アメリカ人は基本的にはイスラエル寄りだが、若いアメリカ人の感覚ではイスラエルの抑圧行為は一種の”エスニッククレンジング”だとの意見が出始めており、結局イスラエルはハマス様の組織が再度出来上がらないほどガザの民衆への抑圧をずっと継続することはできないだろう。アメリカによる”エスニッククレンジング”への支持がない限りは不可能だ。
残念ながらイスラエルとパレスチナの争いには終わりがなく、ずっと人が死に傷つき続けるだろう。核テロも起こるかもしれない。
そして日本はなんら解決への影響力を持つことは無いだろう。だから日本は当たり障りのない対応に終始する以外方法はない。(2023/10/13)