NHKの番組”チコちゃんに叱られる”でマナー講師の言動がパワハラ騒動となった件は興味深い。もともと私はこのマナー講師の高圧的な態度は好きではなく不快にも感じていたが、高圧的態度という一種の”芸”でもあるのだろうなとも思っていた。それが”パワハラ"として非難されてNHKも遺憾の意を表すようになったのは、やはり世の中変わっているのだとの印象が強い。一昔前なら全く問題とされなかったことだろう。このマナー講師ももう時代に遅れているのだ。
金融庁が上場企業に対し男女の賃金格差の公表を義務づけるとの発表があった。かなりリベラル色の強い政策である。これを役所が打ち出すようになったというのもやはり世の中かわりつつあることを印象付ける。
西村元大臣の「世界美人図鑑」とのタイトルのサイトが批判され、謝罪に追い込まれるとの報道もあった。ちょっと前に森元首相が女性のいる会議は長いなどと言ってオリンピック関連の役職を辞任する騒ぎもあった。森元首相も西村元大臣も時代が変わっていること・日本の社会全体が急速にリベラル化していることを察することが出来ていない遅れたおじさんに属するのだろう。こんなことをしたり言ったりしたら問題になるとわからない政治感覚のなさも悲しい。
世の中の急速な変化とそれに遅れた人たちのミスマッチが今後もいろんな形で噴き出すのだろうな。(2022/6/4)
追記:ふた昔前に”地獄の特訓”というタイトルで駅前で社歌を大きな声で歌わせるなどというサラリーマンの訓練が流行したことがあったが、今ではこれも”パワハラ”になるのだろうか?