自伝小説 まだらの鳥
W・B・イェイツ
島津彬郎訳
題名は旧約のエレミア書およびイザヤ書の出てくる梟を表しているそうです。
梟は、早くから宗教を捨てたイェイツが自身をキリストへの反逆者として喩えるモチーフ。
主人公(作者)がオカルトへ傾倒するきっかけとなる幼少期の体験が美しい言葉で紡がれております。
「大丈夫かな?」と心配してしまう主人公の危うさ。何度か更生できる機会があったはずなんだけど、それを突っぱねる主人公。
「あーあー」と叫びたくなりますね。そして心の恋人、マーガレットは、ごく普通のカトリック教徒と結婚しちゃうし。
その間なにも知らず、カルト宗教団設立に向け奔走する主人公。自分の意思とはいえ、お金を巻き上げられてるし。
カルトやオカルトへの情熱が醒めてきたときの主人公の纏う淋しさというか無常感もなーーーー。
マーガレットがちょっとシャルロッテと被ってしまいました。似てるよね?
主人公は死ななかったけど。
詩人イェイツのオカルティックかつ幻想的な美しさの秘訣というか、そんなかんじのものを汲み取れて満足。
文章は幻想的で美しい。特にオチとかない(と思った)けどおもしろかったです。最後までマクレーガンにイラっとしました。
W・B・イェイツ
島津彬郎訳
題名は旧約のエレミア書およびイザヤ書の出てくる梟を表しているそうです。
梟は、早くから宗教を捨てたイェイツが自身をキリストへの反逆者として喩えるモチーフ。
主人公(作者)がオカルトへ傾倒するきっかけとなる幼少期の体験が美しい言葉で紡がれております。
「大丈夫かな?」と心配してしまう主人公の危うさ。何度か更生できる機会があったはずなんだけど、それを突っぱねる主人公。
「あーあー」と叫びたくなりますね。そして心の恋人、マーガレットは、ごく普通のカトリック教徒と結婚しちゃうし。
その間なにも知らず、カルト宗教団設立に向け奔走する主人公。自分の意思とはいえ、お金を巻き上げられてるし。
カルトやオカルトへの情熱が醒めてきたときの主人公の纏う淋しさというか無常感もなーーーー。
マーガレットがちょっとシャルロッテと被ってしまいました。似てるよね?
主人公は死ななかったけど。
詩人イェイツのオカルティックかつ幻想的な美しさの秘訣というか、そんなかんじのものを汲み取れて満足。
文章は幻想的で美しい。特にオチとかない(と思った)けどおもしろかったです。最後までマクレーガンにイラっとしました。