日記

読んだ本と見たDVDはブクログで記録します(2013.9.22~)

読んだ本

2013-08-31 14:33:17 | 
タウリケーのイーピゲネイア
エウリーピデース作
久保田忠利訳

ギリシア三大悲劇詩人のひとり、エウリーピデースの作品の新訳でござる(2004年刊行!)
旧訳の方は読んでないので比較はできないので新訳に拘る必要はないんだけどね。なんとなく新しいほうが読みやすい気がしまして。
地図、系譜、劇がはじまるまでのあらすじ、豊富な訳注、訳者解説、固有名詞一覧、っと至れりつくせりな一冊。
とっつきにくなーっと敬遠してたのですが、神々に翻弄される人間、の図が案外面白く。古代
本作は悲喜劇に分類されているようでしてはっぴぃえんどで終わります。訳者も解説にて熱く語っておりますが、ピュラデースがオレステースに手紙を渡すシーンは、ホンット鳥肌モノ。”機械仕掛けの神”なる登場シーンによってロマンチックだと感じるか作者の力任せな演出だと憤慨するかは読む人による…のか?

タントロスの、実子を肉料理にして神々に提供し神を試す――という話しがチラっとでてくるのですが(主人公らの祖先)
その話がヒストリエでエウメネスが友人らに語る「スキタイ人の残虐な話」としての一話を彷彿とさせる。うげー。ですわね。

ここで使われている感嘆詞があまりに新鮮だったので、自分の頭の中に限定して使おうと思います。
現実世界で口に出したら頭のおかしい人っぽいですし。

■ペウ:悲しみ、怒り、驚き、讃嘆の念
■アイアイ:悲しみや驚き
■イオー:悲しみや苦悩
■エアー:驚きや不快感
■オイモイ:苦痛、恐怖、怒り、悲しみ、驚き

でも、こうして挙げてみると、使い方むずかしいですね。



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