こんばんは。Aokiです。
スコットランドやアイルランド、
アメリカ、インド、台湾、タスマニアなど、
近年の蒸溜所建設ラッシュは、凄まじいものがあります。
日本も同様ですね。
この波の始まりは、2014年頃からだったでしょうか。
その2014年創業の『キングスバーンズ(Kingsbarns)』。
『アナンデール(Annandale)』や『エデンミル(Eden mill)』と同じ
ローランド(スコットランドの南部、エジンバラのある地域です)の蒸溜所です。
大型の2基のポットスチルを有する『グレンキンチー(Glenkinchie)』や、
3回蒸留が特徴の『オーヘントッシャン(Auchentoshan)』など、
穏やかな酒質が持ち味の地域です。
☆☆☆
『キングスバーンズ(Kingsbarns)』
札幌のウイスキー研究会に参加させていただく機会がございました。
様々なウイスキーに、珍しいビール、絶品の牡蠣などを堪能いたしました。
その中でも印象に残るウイスキーの1本が、
『キングスバーンズ(Kingsbarns)』。
何やら由緒正しい感じのネーミングですが、
実際に、オーナーのウィームス家は、城主でもある名家です。
「SPIRIT DRINK」と記されているとおり、
いわゆるニューポット(ニュースピリッツ)で、
「ウイスキー」は名乗れません。
近年、日本の蒸溜所でも、蒸留したてのニューポット、あるいは、
短期熟成ものなど、酒質を知るには良いラインナップが増えてきました。
『キングスバーンズ』の特徴の一つは、
発酵も蒸留もゆっくりと時間をかけて行うことです。
特に、長時間発酵は、乳酸菌の働きが活発になりますので、
酸味・旨味に富んだ味わいになることが予想されます。
テイスティングをいたしますと、昆布出汁のような旨味が感じられます。
これと同様の味わいは、2019.11.06掲載『街角の書棚』⑥に登場の
『三郎丸 ニュースピリッツ』です。
ということは、『三郎丸』も長時間発酵をさせているのかもしれません。
日本の新規蒸溜所の「ニュースピリッツ」は、
概ねテイスティングをいたしましたが、
この出汁系の味わいは、『三郎丸』だけでした。
『キングスバーンズ』に同じものを感じ、感慨深いです。
この味わいが、どのような環境で、どのような樽で熟成されるのか、
とても楽しみです。
旅立つ前の旅人と、語らうようです。
旅を経て、旅人はどのような人格となるのか・・・
まるで、見送る親の心境です。
『ウルフバーン(Wolfburn)』のラインナップも充実してきましたし、
新たな潮流が大河となりつつあることを感じております。
ウイスキーの新たな時代・・・刮目すべし・・・ですね。
Z.Aoki
スコットランドやアイルランド、
アメリカ、インド、台湾、タスマニアなど、
近年の蒸溜所建設ラッシュは、凄まじいものがあります。
日本も同様ですね。
この波の始まりは、2014年頃からだったでしょうか。
その2014年創業の『キングスバーンズ(Kingsbarns)』。
『アナンデール(Annandale)』や『エデンミル(Eden mill)』と同じ
ローランド(スコットランドの南部、エジンバラのある地域です)の蒸溜所です。
大型の2基のポットスチルを有する『グレンキンチー(Glenkinchie)』や、
3回蒸留が特徴の『オーヘントッシャン(Auchentoshan)』など、
穏やかな酒質が持ち味の地域です。
☆☆☆
『キングスバーンズ(Kingsbarns)』
札幌のウイスキー研究会に参加させていただく機会がございました。
様々なウイスキーに、珍しいビール、絶品の牡蠣などを堪能いたしました。
その中でも印象に残るウイスキーの1本が、
『キングスバーンズ(Kingsbarns)』。
何やら由緒正しい感じのネーミングですが、
実際に、オーナーのウィームス家は、城主でもある名家です。
「SPIRIT DRINK」と記されているとおり、
いわゆるニューポット(ニュースピリッツ)で、
「ウイスキー」は名乗れません。
近年、日本の蒸溜所でも、蒸留したてのニューポット、あるいは、
短期熟成ものなど、酒質を知るには良いラインナップが増えてきました。
『キングスバーンズ』の特徴の一つは、
発酵も蒸留もゆっくりと時間をかけて行うことです。
特に、長時間発酵は、乳酸菌の働きが活発になりますので、
酸味・旨味に富んだ味わいになることが予想されます。
テイスティングをいたしますと、昆布出汁のような旨味が感じられます。
これと同様の味わいは、2019.11.06掲載『街角の書棚』⑥に登場の
『三郎丸 ニュースピリッツ』です。
ということは、『三郎丸』も長時間発酵をさせているのかもしれません。
日本の新規蒸溜所の「ニュースピリッツ」は、
概ねテイスティングをいたしましたが、
この出汁系の味わいは、『三郎丸』だけでした。
『キングスバーンズ』に同じものを感じ、感慨深いです。
この味わいが、どのような環境で、どのような樽で熟成されるのか、
とても楽しみです。
旅立つ前の旅人と、語らうようです。
旅を経て、旅人はどのような人格となるのか・・・
まるで、見送る親の心境です。
『ウルフバーン(Wolfburn)』のラインナップも充実してきましたし、
新たな潮流が大河となりつつあることを感じております。
ウイスキーの新たな時代・・・刮目すべし・・・ですね。
Z.Aoki