歴史から見たぜいたく品の現在と未来

経済が発展するにつれてぜいたく品はますます庶民に近づいてきた

エルメスの素材選びで失敗したくない方に,オススメするポイント

2021-01-27 12:32:27 | 日記
前回は、エルメス・バーキンのサイズごとオススメポイントのお話をしましたが、今回
は、革製品で迷うポイントの1つである「革の種類」についてお話します。

例えば、上の2つの画像は同じサイズ・カラーのバーキンですが、素材によって全く印象が変わります
また、同じ牛革であれば、定価はほとんど変わらないため、品質は全く同等といえます。
それだけに、「どの革の種類を選ぶべきか?」と悩む方も多いはずです。
それでは、個人的な意見になりますが、革の種類と特徴を以下の表にまとめました。


見た目の上品さ
個人的に、上品さは「革の固さ」と「型押しの有無」で決まってくると思います。
革自体が固く、パリッとした印象の革や、型押しされていないスムースレザーの方が上品な印象に見えるかと思います。
傷の目立ちやすさ
これは「型押しの有無」につきます。
上記の5種類の中では、「スイフト」と「ボックスカーフ」が型押しがされておらず、それ以外は型押しされています。
型押しされている革の方が、傷は目立ちにくいことが一般的です。
ただし、バッグ底部分の角の擦れなどは、どの素材もほとんど変わりがありません。
なぜなら、角部分はどの素材もパイピング加工がされており、その部分は、型押しはされていないからです。
革の固さ
個人的には、革は使えば使うほど、本来の味が出てくるものです。
つまり、「型崩れする=悪い素材」ではありません。
ただし、高価なバッグになればなるほど、型崩れは長い間使用する上で気を遣うことかもしれません。

そういった方は、エプソンなどの固めの牛革を選ぶことや、保管する際には必ず詰め物を中に入れておくなど、管理方法にも気をつかって頂くことも大きなポイントです。
最後に
革の種類はたくさんあり、特徴においては、一長一短といえます
つまり、ベストな革は存在せず、あなたにとってベターな革を選ぶことがポイントといえます。
私が売場で耳にする失敗した買い物の理由は、「買ったけど、私っぽくないから使わなくなった」という声です。
“私っぽい”という言葉は、その人の生活・ファッションスタイルを含んだ言葉だと捉えています。
例えば、カジュアルな装いが多いのに、パリッとした固めの革素材だと、どこか不似合いな印象を受けます。
また、お付き合いが多く、会食などが多い方が、フォーマルな洋服を選んだ時にボテっとした柔らかい革素材のバッグを持った場合も同じことが言えるのではないでしょうか?
革の種類を選ぶ前に、実際に使用するシーンを想像することが、失敗しない選び方の第一歩だと考えます。

関連ブログ:オリンピックマスコット紹介

■オススメのグレーカラー10選

2021-01-08 14:51:32 | 日記
グレーはエルメスファンの間でも非常に人気の高いカラーです。その中でもオススメのカラーをご紹介していきます。 ETOUPE(エトゥープ) 2005年頃に登場し、グレーの中でも高い人気があります。ブラウンとベージュの中間色として他のカラーとも相性が良いです。 また、白色のステッチとのコントラストがはっきりとしていることも特徴です。上品さも兼ね備えており、持つ人の魅力を引き立たせてくれます。 GRIS TOURTERLLE(トゥルティエール グレー) ”トゥルティエール”はフランス語で平和の象徴である「キジバト」の意味を持ち合わせます。 グレーの中でも明るく上品で優しい色味を持ち合わせるカラーです。 GRIS ASPHALT(グリ アスファルト) 2017年に登場した”グリ アスファルト”。 グレーカラーの中でも人気が高く、ほんのり赤みを持ち合わせたグレーはパリの街並みをイメージさせてくれます。 TAUPE(トープ) トープの意味はフランス語で「モグラ」を表し、落ち着いたダークブラウンとグレーを合わせたような色味となっています。 エトゥープに近いカラーですが、こちらのカラーの方が色味が深く、革と同色のステッチで縫製されているといった違いがあります。 ETAIN(エタン) 2011年に登場したブラウンがかったグレーカラー。 フランス語で「錫(スズ)」を表し、銀白色で落ち着いた色合いが特徴です。グレーの中でも明暗の中間色になり、コーディネイトにも取り入れやすいカラーです。 GRIS MOUETTE(グリムエット) グリムエットはフランス語で「カモメ」を意味し、ライトグレーにブルーを足したような、爽やかな色合いとなっています。 ダークカラーとの相性が非常に良く、シックなコーディネイトのワンポイントカラーとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。 グラファイト フランス語で「黒鉛」の意味を持つグラファイト。黒鉛と聞くと真っ黒なイメージがあると思いますが、鉛筆の芯のような鮮やかなダークグレーが特徴です。 BETON(べトン) ベトンはグレーカラーの中でも比較的明るく、白に近いライトグレーのような色合いです。 上品さと明るさを兼ね備えた印象をもち、差し色としてのコーディネイトにもオススメです。 VERT GRIS(ヴェール グリス) ヴェール グリスは緑を含んだグレーを意味します。 ダークグレーをベースとして、ほのかに渋みのあるグリーンが合わさっています。少し明るみのあるカラーが欲しい時にオススメです。 ARDOISE(アルドワーズ) グレーの中でも黒に近いカラーとなります。 少し青味がかったカラーになり、シックで落ち着いた印象を与えてくれます。 メンズアイテムにも使用されるユーティリティーカラーとして人気です。