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今から465年前(西暦1549年)聖フランシスコ ザビエルが日本に伝えたキリスト教 その尊い教義典礼をまもりつづける

人の死について(四終):死とは 57/68

2017-07-23 | Pictureカテキズム
絵の説明

この絵には、死の有様が書いてある。
これによって、この世のはかなさと、来世の幸福が重大であることを、
よく理解するために、たびたび死のことを思い出さねばならないと、
わたしたちが教えられるのである。

この絵の中央には、カール5世の侍従であったフランシスコ・ボルジアが立っている。
そしてその前には、有名なイザベラ皇后の御死骸が置いてある。
皇后が崩御されて、フランシスコは埋葬地であるグラナダという都市へ
御死骸を送り奉ることとなった。
グラナダに着いてから、当時の例に従い、フランシスコは皇后の御死骸に相違ない
と保証するために、棺のふたを開けた。
ところが、以前は絶世の美人でおられた皇后も、今はすでに二目とみられない
醜い有様となっておられた。
そのうえ、御死骸からは、だれも辛抱できないほどの、臭気を放っていた。
フランシスコはこの有様をご覧になって、はじめて
この世のはかなさを悟り、
よく考えたうえで、辞職してイエズス会に入り、
後日、大聖人となられたのである。

この絵の上部の左右には、いたって壮健な男と女とが、鏡に向かって立っている。
そしてこの二人の頭上に「今日」と記してあり、鏡の中に現れてある死骸の傍には
「明日」と書いてある。
その理由は、今日どれほど壮健であっても、明日は死骸となる可能性があるから、
壮健な人の有様と、死骸の有様とを比較してみて、
この甚だしい違いのあることを、わたしたちに悟らせるためである。
そしてまた、死ぬときに、嫌でも応でも離れなければならない。
肉身上の利益よりも、死後永遠に続く霊魂上の利益を重んじさせるためである。

下部に書いてあるのは、墓地であって、ところどころに十字架もあれば、
石碑もあり、碑銘もあって、骸骨も見えている。
中央の十字架の下には、人間よ、汝は塵なれば塵に帰るべきを記憶せよ
との、聖書の金言が刻銘されている。
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