10月のコメントの中に見過ごしていたコメントがあった。
セイタカアワダチソウに関することで、セイタカがススキを駆逐している、これはどうなのですか?と言う「通りすがりさん」の質問だった。
これは大分前にもお書きしましたが、セイタカアワダチソウは根から「アレロパシー物質」を分泌します。
一般には聞きなれない言葉ですが、これは他の植物が周りに生えないようにその植物が、分泌する酵素の一種の事を指します。 他にもマツなどアレロパシーを出す植物が確認されています。
セイタカはこのようにアレロパシー物質を出しながら、大群生を作っていくのですが、ある一定以上を超えると、その成分が自身に降りかかりやがて大群生が消えていくのです。 セイタカの同じ場所の大群生を、毎年注意深く見ていると、ある年をさかえに背丈が低くなっていくのが容易に確認できます。 そうです他を攻撃するための物質が、自身に降りかかっているのです。
それまで劣勢であったススキが、これで復活するのです。
もう一つ、ススキの根を良く観察してみてください。 株が密着して葉や穂を出しています。 ススキは他の植物以上に株を密着し、地下茎を出し、少しずつ少しずつ地道に大きくなっているのです。
ですからいつも言っています。
「大丈夫、ススキは絶対セイタカには負けず、ちゃんと復活するからね!」
*アレロパシー物質についての研究はまだ浅く、全容は解明されていない部分があります。 新しいことが判明したらお知らせします。
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