真相世界(The truth world)

200803捨てられていたファンヒーターを使い7人死亡 遺族メーカーを提訴


北海道苫小牧市のアパートで2006年、メーカーが自主回収中だった石油ファンヒーターを使用し、幼児を含む7人が不完全燃焼による一酸化炭素(CO)中毒で死亡した事故を巡り、遺族が製造元の「トヨトミ」(本社・名古屋市)を相手取り、総額約8000万円の損害賠償を求める民事訴訟を近く札幌地裁に起こすことを決めた。

提訴するのは、事故で娘と孫を亡くした北海道日高地方の女性(58)ら遺族2人である。
CO発生源とみられるファンヒーターは、Hさんの親類が「拾ってきた温風機をHさんが使っていた」と話しており、亡くなったHさん54の親類が拾ってきた廃棄物を使用していたことが、道警の調べで明らかになっている。

問題の温風機はトヨトミが1982年に「トヨストーブ」の商品名で製造した「LCR-3」型で、不完全燃焼の防止装置がなく、死亡事故が相次いだため、同社は86年から自主回収を行っていた。
道警は吸気口の目詰まりが原因だった可能性もあるとして調べていた。
メーカーがヒーターの自主回収をしていたこともあり、道警が業務上過失致死傷容疑でメーカーの刑事責任を問うのは困難とみられる。 

株式会社トヨトミは、同社サイトのトップページを、同社が製造した石油ファンヒーター「LCR-3」など5機種のユーザーに使用を中止し、同社サービス課へ連絡を促すものに変更していた。対象製品は係員が各家庭を訪問し、製品を回収したうえで、同社の現行製品と交換していた。

トヨトミは「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
どのような結果が出るか、注目が集まる裁判である。メーカーの責任範囲がどこまで及ぶかが争点になりそうである。
ストーブを拾ってきた時には、換気には充分気をつけた方がよさそうだ。

(記事)
苫小牧の7人CO中毒死、遺族が製造元を提訴へ



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