毎日新聞(2006年1月12日 15:01)によると、スケルトンのワールドカップ(W杯)男子で今季総合首位のザック・ルンド(米国)が、育毛剤プロペシアに含まれる成分のドーピング(禁止薬物使用)違反で出場停止処分を受けたことが、このほど分かった。トリノ冬季五輪でメダル最有力候補とされるルンド選手は、五輪出場が難しくなった。
AP通信によると、ルンド選手は髪が薄くならないようにと、99年から育毛剤の錠剤を服用。昨年から、育毛剤の成分に含まれている隠ぺい剤フィナステリドが禁止薬物に指定されたが、知らなかったという。昨年11月、W杯での薬物検査でフィナステリドを検出された。
米国ボブスレー・スケルトン連盟のジム・シェア会長は「彼は五輪には行けないだろう」と語った。
プロペシアは、米国の製薬会社が開発した飲む育毛剤。日本では、厚生労働省の認可を受け昨年12月から販売され、日本初の“飲む育毛剤”として人気が高まっている。
知っていてやったのなら悪質だが、知らなかったのなら気の毒な話。同情的な記事が多いのも頷ける。有志から嘆願書が提出されるかもしれない。誰でも髪がスケるのは嫌なものだ。