「中国人が『1円玉』集めて大儲け」、日本メディアが報道→中国で報道、「良い方法を教えてくれた」喜びの声相次ぐ
集英社が運営するウェブサイト「週プレNEWS」が「中国のアルミニウムが不足を解消するため、来日した中国人が大量の1円玉を集めるケースがあると紹介している。
動機は、日本では良質のアルミが手に入る」というものと、「日本政府を困らせることにもなる」といった2種類があるとしている。
1円硬貨の製造原価は1枚あたり約3円で、大量に持ち出されると、日本政府にとって「赤字」になるのは事実である。
「1円玉を潰してアルミ地金として売れば儲かるのではないか?」という発想は極めて素朴なもので、日本でも以前からあった。
中国が“抗日運動”で1円玉を集めている?とのウワサ…アルミ資源を安く手に入れ、日本を苦しめる「一石二鳥」作戦
≪「中国では硬貨を地金に換えて使った前例があるんです。現行の中国1元硬貨や5角硬貨は鋼鉄にメッキを施しているだけですが、その下の1角硬貨はアルミ合金製。この1角硬貨が、北京五輪の建設ラッシュ時に材料用に流用され、完全に街から消えたことがあったんです」≫
本当だろうか?
日本経済新聞 アルミニウム新地金 月別平均値データ
アルミ地金相場は上昇傾向にあるが、それでも1キロ250円見当である。1円玉は1グラムなので、1キロで1000円だ。
製造コスト込みで3円かかるのだろうが地金としての価値は0.25円である。潰せば潰しただけ損をしてしまう。
中国のコイン(硬貨)
「2分」「1分」硬貨なら潰しても儲けが出そうだが、「1角」硬貨なら1円玉と似たようなものだ。「2分」「1分」硬貨は中国では大型スーパー以外ではあまり見かけない。集めるのに莫大な労力がいりそうだ。
いかに物不足の中国でも1円玉で利益を出すのは不可能だ。ということは、嫌がらせ目的しか考えられない。
ところで1円玉を集める労力だが、月収32万円の人物が週休2日8時間労働で時給換算すると、時給2000円である。1時間は3600秒だ。1.8秒で1円。「1円玉を一枚ずつ勘定したら全部やるぞ」と言っているのと同じだ。
1円玉を集めて報酬を得る仕事は日本では成立しにくいが、賃金が日本人の1割しかない中国人ならば一応は可能か?
また、記事に出てくる「抗日救国運動」なるものの正体も不明である。
日本メディアがでっち上げ報道、在日中国人の「1円玉作戦」は事実無根―中国紙
事実無根かどうかは解らないが、実際に行われていれば、かなりマニアックなテロ活動ということになる。
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