この事故、争点が「雪崩の予測」しかないような言い方だけどほんとそうなの?
事故調査報告書では、雪崩発生した場合の具体的行動計画の不備、そこに至る意識の低さ。訓練における安全に配慮した装備・準備に不足。そして実際に事故が発生した後の行動の不適切さ、などダメなもんばかり。雪崩の予測の可不可は大きな問題ではあるが10割を占めるものではなく雪崩予測したとしても他の過失で十分有罪のような気がするが・・・
ただ、起きた場所は「那須岳」と報道しているが、相当麓のファミリースキー場。地域は那須だが那須岳と言うほど山でもない。そこに訓練開始日にほとんど雪がなかった時から当日前一気に数十センチ積もり、そのため、那須岳登山は止めそのスキー場でのラッセル訓練のみに変更した、という対応はしていて、予定通り登山しての事故ではない、という点は何も考えなかったわけでもないんだな、とも思えるが。でもまあ過失は一杯ある。
学生の頃、数十人で10パートほどに別れ中部山岳地域を主に山行合宿をしたが、その時、事故を想定した体制を組んではいたが今から考えれば実際難所を前にしてそこが行けるかどうかの判断ができる能力があったかどうか疑わしいことかぎり無し。北アルプスで女子がひざ痛で動けなくなりヘリ救助という「事故」は発生したがその程度では遭難対策は機能した。でも機能しない場合も十分考えられ大きな事故がなくてほんと良かった、と思い起こされた。