若山楮の収穫が始まり、今日全ての畑の刈り取りが終りました。
今日は一年間「地域コミュニティー」授業で毎週2時間畑で御世話してくれた拳の川小学校の5・6年生の刈り取りでした。

暑い暑い夏にも草刈り鎌を使って草を刈り、刈った草を楮の株元にしっかり敷き込んで。
虫を見つけては逃がしてやり、畑の周囲に実るアケビや楮の実を食べながら、楽しい1年でした。
今年は全国一の猛暑となり雨の無い2ヶ月という過酷な中、葉を落として乗り切った楮達は細くて短い。過去最高に少ない。
そんな中で毎週2時間世話してくれた拳の川小学校の楮がダントツに太くて長かったのです。
植物はやはり世話する人の足音、笑い声に反応するのだなと改めて感じ入りました。
そして、途中からギンギンに磨いだ鎌を使う事を覚えて
道具の大事さを学んでくれました。
この拳の川小学校の校長先生の指導が素晴らしい。
今日も剪定ノコの使い方を一人一人に教えてます。
切ろうとする時、横着してやると翌年の目出しが高くなって良くない、なるべく低い所から切るには・・・自分の位置とノコのあて方と枝の見極め。
これをきっちり教えていきます。
すると、上手に切れるもんだから子供達はどんどこ切倒していきます。
支えてる相棒も切り口を見ながら枝を撓めて行くのです。
校長先生はご自分の実家の耕作放棄地に自生してる楮も育て、学校の周囲に自生してる楮も育ててます!
米も作らせ、椎茸も作らせ、毎年蒸しはぎでみんながほうばるサツマイモは拳の川の小学生が作っています。
なので覚えたらどんどん自主的な子供達。

根元を縛ってトントンと口を揃えて上を縛る。
大人でも結構コツがいるのに・・・

一人でやってのけてる女の子。
彼女は春先には怖々だったし、オシャレっこで畑なんか~だったんですが・・・
もう今日は一人でどんどこ束作りして足腰を上手に使って・・・
「そうそう身体が道具なんよ、うまいね~その足の絡め方!よっ!お母さん!!」と言ってしまった。(笑)だってとても頼もしかったので。
午前中、こんなハードな事してて、午後はマラソンしてました・・・
15日が蒸し剥ぎイベント本番です。
それまでにもう書けないかもしれないので・・・
昨年、剥いだおがらを使って古典フラをお披露目してくれた、四万十市と宇和島のフラチーム。
大所帯で参加して踊る寸前まで剥ぎまくって、職人チームになってくれた。
見たおんちゃん達は「ハワイの人かえ?」って(笑)
その後この一年間で若山楮を使って髪に飾る花を作ったり・・ついに衣装まで若山楮で作ってしまった。
写真は牧野植物園でのフライベント開幕でのお披露目です。

自分達で「コンニャク糊を塗って揉んで」という古典技法をやってのけての衣装はその後いろんなイベントで好評なのであります。
今回もまた大所帯で剥ぎに来てくれて、美味しいお店も出してくれて、踊ってくれます。
是非15日は一日ゆっくりとお越し下さい。
体験に参加してくださった方々には心ばかりですが「こぶしの里」の温泉100円引き券差し上げます。