大田原より愛をこめて

仕事中の現実逃避

日本製「性暴力ゲーム」欧米で販売中止

2009年05月09日 | 公開中
この手のニュースが出ると、ネットでの一般大衆の反応で「ゲームの中だけの話なのに規制なんて馬鹿か?」というような意見がかなり多いのには呆れる。
私はかねてからこの国の、自由過ぎて犯罪の域に達している性表現についてはあまりにも問題が多すぎ、厳しい規制が必要と考えてきた。

空想なんだから何をしてもかまわないんだ、こういうのがあるから逆に鬱憤を晴らせて犯罪が減るんだ、などと真顔で主張する奴らは、「イメトレ」がどれだけ危険か、まるで分かっていない。

人類はどうやって文明を発達させてきたのか?
まず想像力。想像した時点でもうその概念は半分以上具体化のプロセスに入っている。
想像すらしないことは起こらない。
想像してしまったこと、思いついてしまったことには、われわれが思っている以上に、その具体化への強い力が働いてくる。

とにかく想像って大きいんですよ。決して、脳内で完結した小さなことでは、ない。絶対、ない。常にそれは現実社会に長い触手を伸ばしていると考えた方がよい。

セックスの経験もないのに、レイプだの、ロリコンだの、調教だの、そんな情報の洪水にローティーンの頃から晒されてきた男の子がいたとしたら、彼はきっと「スッと自然に」星島容疑者みたいなことやっちゃうんだと思う。ごく自然に。脳内で何回も繰り返してイメトレしてきたことはものすごく簡単にできるんです。まあ殺人まで行かなくても、そういう男の子がどういう成人男性になっていくかは、私はほとんど正確に想像できますよ。まあ一言で言って、可哀想な奴、だけどね。脳みそを洗って戻すなんてことはできませんからね。出来ないとまで言わないけど一度狂っちゃった思考、サイコパスになっちゃった人格を正常化させるのは難しいよ。

だからやっぱり社会悪としか言いようのないような性表現は規制すべき。
だって誰も得しないでしょう?
だって、そんな一方的なセックスやら、暴力的なセックスなんて、愛し愛されるセックスに比べたら、ちっとも気持ちよくないんですよ。
そういう情報に晒される人も、本人は気づいてないかもしれないけど、被害者なんですよね、私からみれば。


で、このゲーム欧米でも発売されていたなんて、そっちの方が私は驚きました。
あーやっぱりネットの発達とかもあって、日本は癌細胞みたいな悪いものも、世界中に見事にバラまいちゃってますね。
今や心配しなければならないのは日本の若者だけじゃなくて世界中の若者なんだな~。なんだかなあ。。。




日本製「性暴力ゲーム」欧米で販売中止、人権団体が抗議活動
(読売新聞 - 05月08日 03:02)

少女を含む女性3人をレイプして妊娠や中絶をさせるという内容の日本製のパソコンゲームソフトに海外で批判が高まっている。

日本での販売中止を求める抗議活動を国際人権団体が始めた。このゲームは2月に英国の国会で問題になり、ビデオ・書籍のネット販売大手「アマゾン」が扱いを中止した。しかし、児童ポルノなどの規制が緩い日本では今でも流通している。

このゲームは、未成年と見られる女子2人とその母親を電車内で痴漢した後にレイプし妊娠や中絶をさせるまでを、コンピューターグラフィックスを使った画像で疑似体験するという内容。横浜市のゲームソフトメーカーが2006年に売り出した。
コメント (4)
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