まだ喋っても関わってもいない、まず真っ先に顔を見ただけで抱いた第一印象が勝手な偏見であまり良くなかったことは覚えている。それから劣等感を持っていた。
だからこう、洗脳とも違うけど、頭が勝手に整合性をとって生み出された感覚を疑えなくもない。
マスク生活なのでなんとも言えないけれど、目元が好みのタイプだったのもまぁまぁまぁまぁまぁ…
それからなんかちょっと思わせぶりだな、ってわたくしは勝手に思ったんですけど、それが当人の性格的なものだったのかも知れないし、人とのコミュニケーションを避けまくって結果のわたくしの勘違いで市井では当然の態度だったのかも分からない。
つまりあれだな、わたくしが相手の厚意か、或いは相手の中では当然だった行いを、勝手に思わせぶり判定して、からの意識してしまったということ。
周りが揶揄うような言動をとっていたのもわたくしが勘違いしたひとつの理由、だなんて言ったらちょっと他責か。
他の人と話していたら、話し相手のほうに何を話していたのか訊いていたらしきこととか、大きな会話に混ざらず端にいた人と2人で話していたら混ざってきたりとか、同性と話していたのにそこに混ざってきて会話奪われたりとか、時間が合わなくて先に帰ったと思ったらまた戻ってきて一緒に帰ってきたりとかな。あと他にもいくつか、そういう経験皆無のわたくしでも、え?みたいなことあって。否、経験皆無ゆえの危うい勘違いだったとも言える。
最初わたくしをハブるつもりなんか?と思って嫌われてるのかと思ったんですけど、もしかしてわたくしのこと好きなんか?とこれだけのことで勘違いしたんですわな。
でも相手にとってはひとりひとりを知っていくための普通のコミュニケーションだったんですな、きっと。
段々喋ることもなくなりまして、それでこの前、その相手にはツレがいることが分かったわけです。
もうその頃にはわたくしさんも相手のこと意識しまくってましたよ。夢に出てきては甘酸っぺぇ思いしてました。
わたくし関係なくフィクションや他人の話などで勘違いする男性に嫌悪や恐怖を抱いておきながら、わたくしがそれになっていたパターンですね。
この勘違いが、一時的にでも相手の厚意を愚弄した気がして、なんだか羞悪しながらインターネットの中でならば吐露癖のあるわたくしを抑えさせていながら、懺悔というか、嗤ってくだしあ、というか。
一緒に帰ったときは、相手にツレいたら悪いな、って思ってたんですよ。ツレいるのにわたくしと帰ったんか?と思いながらその時にツレいたのかは知りませんし、完全にその対象外ゆえに2人で帰れたのかも知れませんわね。
ツレいたとしても、付き合い方というのがありますからね。そういう関係のそういう事情なら2人で帰ってもOK、みたいな感じだったのかも知れないから、ここを責めることもちゃんちゃらおかしいということで。
イタいやつになったもんだな〜なんて。
実は本当に思わせぶりで、向こうがわたくしに好かれていると思い込んで、だからそれにノッて思わせぶり行動をしていた、みたいなことも考えてしまって、だとしたら当初はわたくしのほうが思わせぶり行動してたのかな、みたいな。
まぁ、人の考え方や習慣なんてそれぞれですから、わたくしがあれこれ揣摩憶測しても仕方ないのですけれども。
好意の返報性ってくそキモいなって思っていたのに、これは勘違いでしたがバリバリわたくしが好意の返報性に陥ってるんですよね。結果は好意(勘違い)の返報性というか、完全に一人相撲でしたが。
なんて、さっき夢で見てしまって、夢の中でそこそこ素直に甘えてしまって、なんかきちぃな、みたいな。相手にツレがいたことではなくて、わたくしが勘違い奴だったことがですね。それで相手の厚意を蔑ろにした感じがです。
そ、わたくしが勝手に勘違いして、存在していなかったものに応えて、甘酸っぱい懐かしい感覚のメッキが剥がれたわけですね。そして現れるのは若干の虚しさだけではなくて、イタい勘違い奴だったという自認とか、情けなさとか社不なんだなってこととか、相手に対する済まなさとか、その辺りがごろごろとって感じよな。
キモい話してすまんかった。
2500字強。