満月🌕の夜の 冷たい風が吹く花園に
その風すらものともせずに飛んでくる蝶が…🦋
その蝶は白い蝶ではなく
蒼く虹色に光る…美しくもあり…
例え雨☔が降ろうとも羽根が傷つかないような
大きな凛とした蝶🦋で…
ただ ひたすら花園のあるものを目指していた。
花園には1箇所だけテラスのような場所が…
そこには赤紫の花があり・・・🌹
赤紫の花は気配を感じ 静かに蝶を見つめ
微笑むように揺れた…
蝶🦋はテラスをながめるように一回りしてから
静かに赤紫の花の傍に舞い降りた。
普通ならすぐに蜜を求めて花へくるのが蝶…
それに答えるかのように蜜を差し出すのが花…
しかし蒼く虹色に光る蝶は 凛としており
長く飛んで疲れているであろうことすら感じさせない姿で
(きたよ) というように赤紫の花を見つめた…
その姿に赤紫の花はただ驚くように微笑み
フワリと揺れた…
それから静かに蝶🦋は花の所へ舞い降りた。
凛とした蝶と柔らかな花は
ただ静かに抱き合うようにくっついた。
(私がいる…)
蝶は花に囁くように より くっついた。
花園で何があったか 何が起きていたか
蒼く虹色に光る蝶🦋は知っていたから…
花は蝶のあたたかな温もりを感じ取り
頷くように花びらを向けた。
(寂しかったね…) (辛かったね…)
花を慰めるように蝶は寄り添い
花は堪えていたように雫をたらした。
蝶は赤紫の花を抱きしめるようにくっついて
(やっと目が覚めたね…)
(もう心配はいらない…)
(もう離れない…近くにいるから…)
と 囁くように寄り添った。
赤紫の花も
蝶の凛とした優しさと 懐の広い一途な愛を知っていたから…
それから蝶はようやく蜜を求めるように優しく花へ・・・
花も委ねるように蝶へ・・・
二つが一つになるように重なり合い
それはまるで…
静かな波が押し寄せるような…
濃厚な蜜の時間で
空白の時を埋め尽くすかのような
長い長い 温かな 時間だった・・・
それは 今までとは違う
【新しい蜜の味】でした。
テラスの上では
美しい満月🌕が安心するように見ており
天使のあらわれるという花園には
【癒し】の大天使ラファエル໒꒱•*¨*•.¸¸☆*・゚が
見守るように微笑んで
「浄化」・・・と
花園をあとにした。
花園に新しい風🍃が入り込む頃…
それと共に 草木や花が豊かに実り…
古いものは刈り取られ…
傷ついた花びらは再生され…
また新たな芽を出してゆく…
満月🌕の夜… それは
【新しい蜜】と共に
新しい扉が開かれた瞬間でした。
おとぎの国のお話でした・・・