水曜日が待ち遠しい!

映画の感想。TVで放映された旧作などを中心に。現在ほぼ休止状態につき更新予定なし。

祝!「あぐり」再放送開始

2004年09月27日 | TV番組で
本日からNHK-BSにて「あぐり」の再放送が始まった。嬉しい。このドラマは私の「ベストワンNHK朝ドラ」だからだ。まず舞台となる時代が明治、大正のレトロモダンなのがツボ。やっぱり朝ドラのヒロインは着物姿でないとダメ。最近の朝ドラは何でか知らないが現代が舞台のドラマばかりでつまらない。巷で人気があるらしい「ちゅらさん」も全然興味が持てなかったのでやたら続編が作られたり再放送されたりなのが悔しかったけど遂に「あぐり」もやっともう一度観ることができるのだ。

主役の田中美里が民放のドラマだと全然魅力がないのになぜかこれも含めてNHKのドラマだと断然輝いているから不思議だ。
他の出演者もエイスケさんこと、野村万斎さんもこれで人気が出たし、淳之介役の山田純大、友人役の関口知広、池内万作と七光りトリオが見せる掛け合い漫才とも思える会話の面白さも見どころだし、あぐりの美容室で働くしっかり者の鈴木砂羽、おっとりで少々頭の弱い細川ふみえのコンビも笑えるし、キャスティングの良さがよりドラマを面白くしていた。

このドラマを観て新たに知ったのが、戦前の日本がいかに近代的で先進的な考えを持っていて、豊かな文化を創っていたかということだった。まずあぐりが初めて開いた美容室の店のデザインの素晴らしいこと!ドラマでは実際の店のデザインを忠実に再現していたが船をモチーフにしたもので窓が丸い形をしているのだ。しかし、それも空襲で跡形もなく消え、戦後に立て直した店はごく普通の何の変哲もないものになる。
日本はあの戦争で明らかに文化や芸術の面で何十年も後退してしまったことを思い知らされた。

「函館にて」2

2004年09月26日 | 雑談
大河ドラマの新撰組を観ている影響もあり、今回は初めて五稜郭タワーに行った。わくわくしながら隣の五稜郭公園を実際にタワーから見下ろしてみてあれっ!?と思った。自分の想像では昔、小学校の社会科の教科書のカラーページに載っていた五角形が美しく見える風景だったのに目の前にあるのは五角形の部分的な輪郭だけ・・・。全体の形まではまるで見えない。トホホ。そっか、あの教科書の写真は航空写真だったのか。はじめてその事実を知り少し残念な気持ちで早々にタワーを降りる。一階の土産物屋でフルタが出してる新撰組のフィギュアを試しに買ってみる(260円)。わざわざここで買わなくとも日本全国で手に入るのに・・かといってそれ以外にはあまり買いたいと思えるグッズもなかったし、まあせっかくだからと普段は手も出さないこういうフィギュアに手を出してしまった。あわよくば土方歳三の色違いヴァージョンでも、とか洋装ヴァージョンだったらいいなぁ、と思いながら早速開けてみると、ん?・・・・・「桂小五郎」という名札が・・・・ええっ!桂小五郎???新撰組のメンバーとちゃうやんけ!なんでやねんー!
家に帰って説明書を良くよく読んでみるとなになに、「この商品はシークレットフィギュアです」だと。
!( ̄□ ̄;)!!ガーン、これってもしやレアもの?実は喜ぶべきなのか?・・・にしても新撰組のフィギュアと思って買った自分的にはありがた迷惑のシークレット品だよ。(ToT)

「函館にて」1

2004年09月26日 | 雑談
この週末は所用で函館に行ってきた。湯の川温泉には8年程前に訪れた際に某人に教えてもらった「バスラーメン」という美味しいラーメン屋台(というかバスそのもので乗り付けてくる移動ラーメン屋さんだ)があるので今回も早速そこに向かった。今回も前回同様、塩ラーメンを注文する。値段は変わらず600円のままだった、ホッ。実はすでに晩ごはんを食べてしまっていたにもかかわらず、これを食べずに帰れない!と思い、かなりムリして食べきった。
数年ぶりのバスラーメンはやはり美味しかった。湯の川温泉に行ったら是非バスラーメンをお奨めする。

プリンアラモードを探して

2004年09月21日 | 雑談
そろそろ涼しくなってきたな~と思うと、食べたいものもアイスからケーキ類にシフトしてくる。
自分の好きなケーキはプリンアラモードなんだが、扱ってる店が意外と少ないのが悩み。その辺のスーパーやコンビニのプリンアラモードは当たり外れが大きいのでうっかりハズレを買うと胸焼けで苦しんでしまう。

自分的にこれは大当たり!と思うのが大丸東京店にある「キースマンハッタン」のビッグヘブンというジャンボプリンアラモード。値段は630円だけどその値段だけの価値はあると思う。前回買ったときに思わず記念にデジカメで撮影してしまった・・・・
どっか他にもこれと同じくらい美味しいプリンアラモードを売ってる店がないかなぁ・・・

「禁断の惑星」

2004年09月19日 | TV番組で
NHK-BSで放送された古典SF映画「禁断の惑星」を今回初めて観た。以前から話には聞いていたが、この作品に出てくるロボット「ロビー」のあの典型的なロボット姿に改めて感動してしまった。「アイ・ロボット」など最近のSF映画に出てくるロボットが限りなく人間に近い造型であることに少々不満だった私にとってロビーは理想のロボットだった。まさにブリキのオモチャ。これぞ「ロボット」の王道。そういえば昔「仮面ライダー」(スカイライダー)を観てたときに途中からでてきた”がんがんじい”に異常にときめいたのを思い出してしまった(^^ゞ・・・・。

「ルドルフといくねこくるねこ」

2004年09月19日 | TV番組で
NHK教育の「テレビ絵本」での「ルドルフ」シリーズ第3弾がようやく完結した。前作から10年以上を経て書かれた世界はルドルフたちにとってかなり生きていくのに厳しい環境に変わってしまった。
「ルドルフとイッパイアッテナ」時代にはルドルフたちがふらりと立ち寄るとごはんを分けてくれる優しい人々がたくさん出てきた。商店街の魚屋のお兄さん、小学校の給食のおばさんたち、クマ先生、交番のおまわりさんにご近所のおばあさん。ところが「いくねこくるねこ」になると状況は一変する。まず、ブッチーの飼い主である金物屋はホームセンターとの競争に破れ、店をたたんで田舎にいってしまう。ルドルフのかつての飼い主のリエちゃんはルドルフを見てももはや自分の飼い猫であったことさえ思い出さない。そしてルドルフ自身も大きくなったリエちゃんに気づかなかったことで自己嫌悪に陥る。ルドルフたちが電車に乗ったときには素朴な感じのお爺さんだけがルドルフに声をかけるものの、その他大勢の乗客は見て見ぬ振りをする。(それに対するテリーの言葉「あんなにたくさんの人間が乗っていて、あっしらに気づいているのにチラっと見ただけで知らん振りされるってのもなんだか怖いもんですよね」というのがなんとも印象的だった)
ドラゴン兄弟を脅かしていたドーベルマンを見事やっつけたルドルフたちではあったが、そこに人間とのふれあいがほとんどなくなってしまったことに、心からハッピーエンドと思えなかったのは自分だけだろうか。

「シッピングニュース」

2004年09月19日 | TV番組で
以前から観たかった映画だがCS放送でやっと観ることができた。感想としては、終盤のほうでもう少し劇的な展開があるのかなと思ってたのだが死んだと思って葬式の準備までしてた編集長は生き返るし、主人公クォイルの恋愛のほうもまだまだ途中段階のままで映画は淡々と終わる。でもそのシンプルさがなかなか心地よかった。舞台となった田舎町に住む人々の素朴さも良かったし、何よりクォイルの家がある風景の荒涼とした感じがツボだった。
舞台となった田舎町の荒涼とした雰囲気やら先祖代々からの呪いに苦しめられるクォイルや編集長の家族の姿が「フィオナの海」という映画を思い出させた。「フィオナの海」のほうも先祖代々からの言い伝えによって不思議な運命をたどる一家が描かれていたが、クォイル一家の呪いの象徴はあの古い家であり、その家が嵐で消滅することで呪いが解ける。家が呪いの象徴として描かれていた映画といえばたしか「ギルバートグレイブ」でもラスト、主人公が自分の住んでいた家を焼き払うことで自分を解き放っていたし(同じ監督作品だ)、また「フォレスト・ガンプ」でもガンプの恋人ジェニーが子ども時代に虐待されていた家を壊すことで彼女を過去の悪夢から救っていた。
「シッピングニュース」に話を戻すと、ちょっとケイト・ブランシェットのキャラが立ちすぎていたのではないかと思う。クォイル家の話を描くのになにもああいう奥さんの設定でなくても・・・。
クォイル家の呪いの話だけで充分苦しめられている主人公がさらにあの妖怪のような風貌の奥さんの亡霊に苦しめられる姿はなんだか気の毒だ。あと、娘の心の中の描き方がちょっと中途半端な感じだったためにラスト、父親と心から理解し合えたのかどうかがわかりにくい。もう少し両親に対する愛憎を詳しく描いてほしかったし、それに絡めて超能力的な感覚をうまく活用してくれたら、と思った。
いろいろ物足りないところもあったが、ラッセ・ハルストレム監督の作品に良く見られる、そこに描かれる人々の素朴さが良かった。また「やかまし村の子どもたち」みたいな子どもが主人公の作品を作ってほしいものだ。


「ボウリング・フォー・コロンバイン」

2004年09月18日 | TV番組で
すでに劇場公開時に2度観ていたので今回はTVをつけっぱなしで他の用事をしながら、といった体勢での鑑賞だった。さすがに初回に見たときほどの衝撃はなかったが、吹き替えで観ると字幕でみる以上の説得力を感じた。やはり目で見る言葉よりも耳で自然に入る言葉のほうが脳に入ってくる情報量が多いということなのだろうか。

TV東京では、前夜祭的に「アホでマヌケなアメリカ白人」というTV番組も2日間放送していたが、その中で路上で倒れている人にどの国が一番早く声をかけるか、という競争が興味深かった。もし、この競争に日本が参加していたらどうだろう?治安が急激に悪くなった昨今、路上で倒れている人にヘタに声をかけたり、介抱したりしたら逆に襲われる可能性だって十分ありうる。

「ボウリングフォーコロンバイン」はアメリカの話だけど、今の日本も同じくらい問題は深刻だと思う。
銃乱射はないけれど、安全なはずの学校で殺された子どもが実際にいるわけだし。

最近のニュース番組では17歳の少年がたまたま目についた家に強盗目的で押し入ってそこの熟年夫婦を何のためらいもなく刺し殺したというニュースがどのTV局も"トップニュースに持ってこなかったこと"にとてつもない恐怖を感じた。もはや未成年の凶悪犯罪が目新しくないということなのか・・・。

「ヒッチャー」

2004年09月09日 | 雑談
今回は新作映画でもなくTV放送予定の映画でもないけれど、単に今週公開の「ハイウェイマン」の監督があの「ヒッチャー」の監督ということだけでこの映画についてちょっと語ろう。

当時リアルタイムで「ヒッチャー」を観た人っておそらく自分も含めてほとんどが「ブレードランナー」→「ヒッチャー」の流れでルトガー・ハウアーを追っかけてきた人たちではないかと思う。「ブレードランナー」におけるルトガー・ハウアーの存在感は本当に強烈だった。彼が演じるアンドロイド、ロイ・バッティが死んでからそれ以降のラストに至るまでのストーリーがほとんど印象に残らなかったくらいだ。
それが原因かどうかはわからないが「ブレードランナー」は何年か後になってロイ・バッティが死んだ後のエピソードが短縮されたヴァージョンで公開しなおされている。まあ、「ブレードランナー」についてはもともと原作の良さを無視して無理やりハッピーエンドに持っていこうとしてストーリーを改ざんしてるし、完全版だのディレクターズカット版だの何回か編集しなおされてゴタゴタしたし、ルトガー・ハウアーの存在感とシド・ミードの描く未来世界の風景が只々、もったいないだけの残念な映画だった。

それに比べて「ヒッチャー」がすごいのは登場人物のプロフィールもストーリーもほとんどなく、ただひたすらルトガーハウアーにやりたい放題やらせているところだ。何の理由もなくただ偶然出会っただけの青年を怖がらせるためだけに次々と人を殺しながら追いかけてくるルトガー・ハウアーのあの楽しそうな顔!彼の育ての親ポール・バーホーベン監督ですらここまで彼のキャラを活かせた作品はないだろう。

間違いなくこれはルトガー・ハウアーのベストワン作品だ。観るべし!

NHKスペシャル「子どもが見えない」

2004年09月06日 | TV番組で
いやー、ビックリした。番組内で紹介していたある小学校の授業でなんとそのクラスのうち9割の子どもが「死んでも生き返ることができる」と本気で信じているのだから。
そういえば長崎の事件の加害者も事件後に「(死んだ被害者の子に)会って謝りたい」と言ってたらしいけど、今の日本で12歳にもなってこんな無知な子どもが蔓延している事実にゾッとした。

あのー、いまどきの親御さんたちはいったいどういう教育をしているのでしょうか?学校の先生も・・・。言葉も出ません。事件以来「命を大切にする教育」をしているそうですが、何を教えてるのでしょうか?理屈ばっか並べてないで「人は殺すな!」って教えれば良いじゃないですか。命はたったひとつしかなく、いったん死んだらもう取り返しがつかないってことをなんで誰もきちんと教えられないんだろう?

以前、あるアニメ番組でパパがサンタの扮装をして子どもにプレゼントをあげるエピソードが放送されたときに「子どもにサンタの夢を壊すな!」という苦情の電話が殺到したそうですが、やっぱりいまどきの子どもは小学生になってもまだサンタを信じてるんでしょうか?つか、親がそういうバカな夢をいつまでも子どもに見させてるんでしょうか?
サンタがパパで何が悪い?
サンタの夢が壊されて傷つくような子どもに育てるほうが間違ってる。