思い出を語る治療法!

最近注目されている認知症ケアを紹介します。

回想法のはじまり

2021-08-20 09:40:42 | 日記

回想法は、1960年初頭にアメリカの精神科医ロバート・バトラーによって提唱された心理療法です。薬物を使わない治療ができるため、認知症ケアや認知症予防に多く取り入れられています。また、特別な道具も必要ないため、家庭でも実践できるのが特徴です。


回想法は認知症ケアとして期待されています

2020-12-01 01:33:08 | 日記

現在、注目を集めている認知症ケアが回想法です。回想法というのは過去に使用していた物を触ったり、昔の写真を見たり、以前聞いていた音楽を聴いたりすることで過去の思い出を語る治療法のことです。

 

回想法にはグループで行うものとマンツーマンで行うものの2種類があります。グループ型の回想法の場合は、過去の思い出をグループメンバーに話すことで、共感を感じてもらえたり、逆に、他人の昔の話を聞いて自分の過去のことを思い出したりします。複数人の前で話すことに抵抗がない人はこのタイプが向いているでしょう。一方、マンツーマン型の回想法の場合は、聞き手1人に対して過去のことを語ってもらいます。聞き手が質問をすることで過去をより深く掘り起こして詳細を思い出したりすることもあります。

 

認知症の人は短期記憶が苦手です。ちょっと前のことを思い出すことが得意ではないのです。しかしながら、そうであっても昔のことはよく覚えていることが多いです。過去のことを人に話したり聞いたりすることは、脳への大きな刺激になり、脳の活性化にもつながります。そのため、回想法は認知症の改善や予防に効果があると期待されています。実際に日本の介護施設では回想法を導入しているところが珍しくありません。

 

回想法には注意するべき点もあります。質問するときは複雑な答えを求めないことです。答えやすい簡単なものから聞いていきます。また、あくまでも傾聴するスタイルで聞くことも大事です。訊問のように無理に聞き出そうとはしないことです。このような注意点を含む詳しい回想法の方法は参考情報をご確認ください。