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通夜

2015年09月05日 | word
 夜伽ともいい、近親者が死者のそばにあって一晩をあかすこと。現在では夜の7時ころに行う簡単な仏事をさしている。しかし、今でも最初の夜は仮通夜といい近親者のみで行い、2日目に本通夜を行うところがある(岐阜、滋賀)。山口県大島などでは、死者のかたわらで夜伽をすることを<添寝>といい、また、対馬の阿連では夜伽のことをドシといって、死者を入れた三隅蚊帳の外で、<火がかり>の者が寝たりするので、通夜は古代の喪屋のなごりであると考えられている。通夜には、遺体の前で一晩、ろうそくと線香の火を絶やさずあげる。九州では通夜に行く者がメサマシといって握飯を持って行く風があるのは死者の家の火で炊いた食物を避けるためであった。なお通夜は元来、寺社に参籠して夜通し祈願することをいった。≪日葡辞書≫には<夜もすがら>の意で、<寺や社で寝ずの番をしながら一晩を過ごす>こととある。