フィルムスキャンしたモノクロ写真集(19)

正真正銘これが九州旅行の最後。

と言いながら、なぜか九州ではなく広島のEF59をもうしばらく....
ホントは走ってるところも撮りたかったけど、前回の広島駅の写真を見てもわかる通り外は雨。さすがに旅行10日目で雨の中を歩く気にもなれず、許可をもらった機関区と駅の中で帰る列車までの時間を過ごした。

同じように見える機関車だけど、実は2種類あって....

もちろんどちらもEF59という型番。
ところがこの機関車、新しく作ったものじゃなく、使わなくなった2種類の機関車を改造したもの。そのために、元の機関車の形が残ってしまってる。わかりやすいのは、運転席の上のひさしが有るか無いか。ある方が元EF53で、無い方が元ERF56....どうでもいいか。

暗くなって写真が撮れなくなった頃、駅員さんに「どこから来たの」と聞かれたんで、「大阪です」「これから帰るために、一旦広島まで戻ってそこから急行に乗ります」というようなことを答えたら、「急行もこの駅で一旦止まるから、その時に車掌に乗せてくれと頼んであげる」と。

当時、東に向かう列車は、客扱い無しで一旦この駅で止まる。（列車ごとに補機を付けるかどうか考えてた??）その時に、車掌さんに乗せてくれるよう頼んでくれるという話。それは有り難い。何しろ広島方面には、逆戻りになるんで「周遊券」が使えず切符を買う必要がある。Lucky!!

ということで、ほとんど写ってないこんな写真を撮りながら、急行「阿蘇」を待つことに。

いよいよ「阿蘇」が瀬野駅に止まったところで、大きなハプニング。予定通り駅員さんが車掌さんに頼みに行ってくれたところ....「客扱い無しだからダメ」と車掌さん。「そこをなんとか」と駅員さん。

しばらくのやり取りの末、最終的には、自分達が子どもだったことと指定券を持ってる....ということで、なんとか乗せてもらえることに。もちろん客車のドアは開かないので、車掌室の小さなドアから入って席へ。その後列車は夜通し走って無事「新大阪駅」に到着。「周遊券」を目一杯活用して、この最終地点に到着したのは出発してから11日目。既に有効期限切れだけど、最後に列車に乗ったのが有効期限内なのでOK。

長かったぁ～
妙なフィルムスキャナを手に入れたおかげで、良かったのか悪かったのか....当時のことを少し思い出すことができたような!?


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